「貯蓄から投資へ」と言われる時代。
新NISAの拡充や物価上昇、金利環境の変化などを背景に、私たちを取り巻く“お金の常識”は大きく動いています。資産形成への関心はこれまでになく高まっていますが、その仕組みやリスクを本当に理解している人はどれほどいるでしょうか。
阪南大学・中西ゼミでは、こうした社会の変化を“自分ごと”として捉えるため、少額の実践投資を通じて市場の動きを体感する取り組みをスタートしました。指導するのは、元証券会社勤務でアナリストとしての実務経験を持つ中西先生。教科書の中の理論だけではなく、実際の値動きと向き合いながら、経済のリアルを読み解く力を養います。

値上がりも、伸び悩みも、すべてが教材。数字の裏側にある社会の動きや心理を考えることこそが、この挑戦の本質です。

※なお、本取り組みは教育目的で行うものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。
 価格変動などのリスクを理解したうえで、金融リテラシーの向上を目指しています。


それではここから、実際にスタートした投資の取り組みについて、学生によるレポートをお届けします。銘柄選定の理由や市場環境の分析、そして実際の値動きから見えてきた学びとは——。リアルな挑戦の記録をご覧ください。

経済学部 井上竜成

今回、銘柄コード1619NF建設・資材T-17を44,240円で1株ナンピン買いました。平均単価は45,521円となりました。
ナンピンを行った理由は、最初に購入した価格から株価が5%下落した場合、追加で購入するというルールを決めていたためです。ナンピンする際には、株価が下がったからという理由だけで感覚的に買い増すのではなく、あらかじめ購入する条件を決めておくことを意識しました。

実際に自分で決めた条件に株価が達したため、予定していた通り1株を追加購入しました。これによって平均取得価格を下げることができ、今後株価が上昇した場合には利益を出しやすくなります。

また、株式勉強会を通じて、投資では自分なりのルールを決め、それを守って取引することの重要性を学びました。今回の取引でも、感情的に「安くなったから買う」と判断するのではなく、事前に決めていた基準に従って行動できたことはよかったと思います。