「貯蓄から投資へ」と言われる時代。
新NISAの拡充や物価上昇、金利環境の変化などを背景に、私たちを取り巻く“お金の常識”は大きく動いています。資産形成への関心はこれまでになく高まっていますが、その仕組みやリスクを本当に理解している人はどれほどいるでしょうか。
阪南大学・中西ゼミでは、こうした社会の変化を“自分ごと”として捉えるため、少額の実践投資を通じて市場の動きを体感する取り組みをスタートしました。指導するのは、元証券会社勤務でアナリストとしての実務経験を持つ中西先生。教科書の中の理論だけではなく、実際の値動きと向き合いながら、経済のリアルを読み解く力を養います。

値上がりも、伸び悩みも、すべてが教材。数字の裏側にある社会の動きや心理を考えることこそが、この挑戦の本質です。

※なお、本取り組みは教育目的で行うものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。
 価格変動などのリスクを理解したうえで、金融リテラシーの向上を目指しています。


それではここから、実際にスタートした投資の取り組みについて、学生によるレポートをお届けします。銘柄選定の理由や市場環境の分析、そして実際の値動きから見えてきた学びとは——。リアルな挑戦の記録をご覧ください。

経済学部 辻内丈人

5月に神戸物産の株式の購入を検討していましたが、株価の上昇がなかなか見込むことができなかったため、AOKIホールディングス(8214)の株式の購入を検討することにしました。中西投資塾で、銘柄を選定するために、スクリーニングを行いました。スクリーニングとは、設定した条件に基づいて、多くの上場企業の中から条件に合う銘柄を絞り込む手法のことです。
今回、PER、PBR、配当利回りを条件にスクリーニングをしました。PERが15倍以下、PBRが1倍以下、配当利回りが5%以上の条件で設定しました。
その結果、58銘柄まで絞り込むことができ、AOKIホールディングスの株価の購入を検討しました。AOKIホールディングスを選んだ理由に、自分の身近であり、よく聞く会社でイメージしやすかったからです。
2021年度にコロナ禍でのリモートワークの普及による、スーツの需要減のために、営業利益、売上高営業利益率が下がりました。しかし、徐々に回復しつつあるため、購入の検討を視野に入れていこうと考えております。