「貯蓄から投資へ」と言われる時代。
新NISAの拡充や物価上昇、金利環境の変化などを背景に、私たちを取り巻く“お金の常識”は大きく動いています。資産形成への関心はこれまでになく高まっていますが、その仕組みやリスクを本当に理解している人はどれほどいるでしょうか。
阪南大学・中西ゼミでは、こうした社会の変化を“自分ごと”として捉えるため、少額の実践投資を通じて市場の動きを体感する取り組みをスタートしました。指導するのは、元証券会社勤務でアナリストとしての実務経験を持つ中西先生。教科書の中の理論だけではなく、実際の値動きと向き合いながら、経済のリアルを読み解く力を養います。

値上がりも、伸び悩みも、すべてが教材。数字の裏側にある社会の動きや心理を考えることこそが、この挑戦の本質です。

※なお、本取り組みは教育目的で行うものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。
 価格変動などのリスクを理解したうえで、金融リテラシーの向上を目指しています。


それではここから、実際にスタートした投資の取り組みについて、学生によるレポートをお届けします。銘柄選定の理由や市場環境の分析、そして実際の値動きから見えてきた学びとは——。リアルな挑戦の記録をご覧ください。

経済学部 辻内丈人

4月に、ケーズホールディングス(8282)の株式の購入を検討していました。しかし、5月8日にケーズホールディングスが本決算を発表しました。これにより目標価格の1650円より大きく株価の上昇が見られたため、購入を断念しました。
そこで、以前チャートの参考に見ていた神戸物産の株式の購入について検討しています。15、25、75、日移動平均線の下げの角度が大きいため2585円まで下落するのではないかと予想しています。
しかし、今後6月15日に日銀金融政策決定会合が行われます。現在では、金利の利上げが有力視されています。昨年、政策金利が0.5%から0.75%に引き上げられました。今回も0.25%の引き上げにより、1%の金利になるのではないかと予想しました。また金利の上昇によって、企業の利益の減少が見込まれ、株価が下落するのではないかとも考えています。