経済学部 増永 かほり

 11月20日に伝統あるナカスジファームさんの海老芋農場を見学させていただきました。海老芋は代々昔から作られてきましたが、栽培終了の危機に見舞われていました。伝統を守ろうと決めたナカスジファームさんが海老芋を育て始め、現在に至ります。今回の見学では農家の方々の知識量の多さや海老芋に対する熱い思いを感じました。
 海老芋の存在は知っていました。実際に里芋との違いは何だろうと考えながら、現地に到着しました。そこにはたくさんの芋茎(ずいき)と呼ばれる里芋の茎と葉が広い畑でのびのびと育っていました。植物がたくさん育つ畑の空気はやはりおいしいですね。


 農家の方からお話しを聞くと、芋がえび反りの形だから海老芋と呼ばれており、藁で畑の畝をサンドし、膨らむときの抵抗を減らすことで芋が大きくなりやすいそうです。また、その過程で遠ざけられえび反りになります。つまり、何もしないで育てると里芋になるため味の違いはほとんどないのだとか。しかし、肥料やたくさんの藁を使用しているので本当に手間ひまかけられていることがわかりますね。
 ここで少し豆知識です。ずいきが親芋になり、そこから生えるのが子芋、さらに子芋から生えるのが孫芋だそうです。一般家庭でよく食べられるのが孫芋といわれています。私は母親にクイズを出してみましたが、見事に子芋と答えて外していましたね。子芋は一般では流通していない部分で、お店におろしたり、グランプリに出したりします。非常に立派な子芋はなんと10個で9000円するのだとか…食べてみたいものです。
 孫芋にも様々な大きさがあり、実は等級に分けられています。1~7等級に分けられる孫芋は1,2,3の順で後ろの番号になるほど小さい大きさになるそうです。農家さんおすすめの食べ方は、7等級の孫芋を皮ごとゆでて一口でプチっと皮を破って食べるとおっしゃっていました。お酒のおつまみに最高ですね。
 見学の際に実際に海老芋を購入させていただきました。というのも、中西ゼミは1/17~18で金剛のワックカフェで海老芋黒亭ラーメンを販売します。海老芋の煮っころがしラーメンと海老芋てんぷらラーメンを販売する予定です。上質な海老芋で非常においしかったです。親芋も食べられるとお聞きしたのでコロッケを作ってみました。そちらも絶品でした。今回の見学では、私たちも畑をしているので、たくさん知識を得ることができました。ありがとうございました。