11月4日、5日に行われた阪南大学学祭において、柴田ゼミの有志で模擬店「Спасибо!」(すぱしーば!:ロシア語で「ありがとう」の意味)を出店し、ロシア・ウクライナの定番料理であるボルシチとロシアンティーセットを販売しました。
 ボルシチはウクライナ発祥の料理であり、肉、野菜を豊富に含んだ深紅のスープです。また、ロシアンティーは香り豊かなレモンティー、グレープティー、ベルガモットティーを用意し、1口サイズのクランベリージャムとブラックベリージャムをセットで提供しました。お茶とジャムを一緒に味わうのは、ロシア伝統の楽しみ方です。
 当初はホットのみでの提供予定でしたが、2日間とも気温が想像以上に熱く、冷製ボルシチとアイスティーも急遽準備しました。冷えたボルシチ!?と思われるかもしれませんが、実は東欧諸国には、シャルティバルシチェイという、夏に食べるボルシチがあるのです。シャルティは冷たい、バルシチェイはボルシチを意味します。バルト三国や、ポーランド、ベラルーシなどで人気で、ホットとは一風変わった、さっぱりとした味わいが特徴です。
 当日は沢山の方にお越しいただき、ボルシチとロシアンティーを味わっていただきました。お越しいただきました皆様、ありがとうございました。
 ロシア・ウクライナ戦争は収束の兆しが見えず、また各地で紛争が勃発したりと世界は混迷を極めていますが、美味しい料理が人々に“ほっと一息”つかせるのは世界共通です。傍の芝生で、ボルシチを食べながら一休みされている方達の姿が印象的でした。
 ロシアの政治的・社会的イメージは日に日に悪くなる一方ですが、料理を含め文化・歴史などに目を向けるなら、ロシアは魅力で溢れています。ロシアやユーラシア諸国の魅力を、引続き柴田ゼミ一丸となって色々な形で発信していきます。
 出店の準備にあたり、東京・銀座にありますロシア食品専門店・ヴィクトリアショップに大変お世話になりました。一同、心より感謝申し上げます。