語学研修 in セブ島(高島知花)

国際コミュニケーション学部1回生 高島知花

 私は8月24日〜9月20日の28日間フィリピンのセブ島に語学研修に行きました。現地の語学学校では、8コマ授業のうち4コマはマンツーマン授業、ほかの4コマはグループでさらにスペシャル授業を2コマ取ることができるようになっています。朝7時半から夕方6時まで授業とハードでしたが、とても身になったと思いました。

 初めてマンツーマン授業を受けた時私はとても緊張し、そして自分の英語力の無さを痛感しました。先生が何か質問をされているのは理解できるけれども単語がわからなかったり、その質問への答え方がわからなかったり、自分の伝えたいことがうまく伝わらなかったりとすごく悔しかったです。
 先生は私が答えられなくても待ってくださり、急かされることはなかったので、安心して授業に臨めましたが、自分に腹が立ちました。そこで私はこのままではダメだと思い、授業中に教わってもわからなかった単語や構文を復習し向うの先生に聞いたりしました。先生との会話をスムーズにするために、咄嗟に使う例文や決まり文句のような例文をノートに書きだしたりしました。そのノートに書きだしたことを実際先生との会話の中に使ったりしました。
 寮では生活面で驚いたことがたくさんあります。シャワーとトイレの水圧が弱すぎたり、机の上に食べ物の袋やカスを置こうものならアリがすぐによってきたり、ロビーの天井にヤモリが歩いていたりすること、寮のご飯も初めの頃は合わなかったり、おかずの品数が少なかったり。ここで1ヶ月も暮らせるのかと不安しかなかったです。その他にも、大きなモールの中でさえトイレの水圧が弱く流せなかったり、便座がなかったり、ペーパーの備付がなかったり、町中に信号がなく渡るときは死ぬ気で車を避けながら渡るしかなかったり、ハエの多さにも驚きました。

 その中でも一番の問題だと思ったのは、貧困問題です。私がタクシーに乗っているとき、ストリートチルドレンと小さい子供を抱えた母親がタクシーの窓を叩きながら物乞いをしてきて、とても驚き、日本では経験したことがなかったので怖かったです。そのことに衝撃をうけたので、授業を履修していなかったけれども親しくしていただいた先生に聞きました。するとその先生は「この政府が悪い」と教えて下さいました。訳を聞くと、政界は汚職が多く貧富の差が激しいのに政府を変えることはしないそうです。また、フィリピンはクリスチャンが多く子供は神からの贈り物らしく、貧しくても子供を生むことはそういう理由らしいです。セブ島はリゾート地と言われているがそれはごく一部だけだと知りました。
 先生たちは皆フレンドリーで明るく楽しい先生ばかりで政府のことや授業ではないことも教えていただき、日本では体験できないことばかりだったので全ていい思い出です。日本はどれだけ裕福で便利で平和な国なのかを知って自分はどれだけ恵まれていて今を大事にしないといけないことが分かった。
 ルームメイトが韓国人学生だったので、コミュニケーションはすべて英語だったし、学校でも日本人の学生よりフィリピン人の先生と親しくしていただき、英語は日常的に使っていたので伸びたと自分では思います。また週末は毎週海に行ったりモールにいったり、先生達がやっているバスケを見に行ったりと、とても充実した1ヶ月を送れました。
この語学研修を通して、私はいろんなことを経験し、たくさんのことを学び、たくさんの人と触れあいました。このことは一生自分の宝物になるでしょう。