セブ島留学で学んだこと(阪井香織)

国際コミュニケーション学部1回生 阪井香織

 私はフィリピンのセブ島に夏休みを利用し、一ヶ月の留学に行きました。私はこの一ヶ月でたくさんのことを学び、とても成長出来たように思います。
 まず、学習面ではlisteningが一番伸びたように感じています。授業が始まった一日目は本当に酷いものでした。どの授業でも周りの学生は理解して聞いているのに、私は何を言われているのかもわからず黙ってばかりで、本当に落ち込みました。その上、元々内気な性格の私は、先生とコミュニケーションも取れずに悩んでいました。
 時間割は個人で違うもので、私の場合は午後からがマンツーマンの授業だったのですが、毎回午前の授業で落ち込み、ぐったりしている私に、listeningとspeakingの担当をしてくださったMark先生が心配そうに話を聞いてくださいました。「みんなと違って授業についていけない!」と相談すると、「一週目は仕方ない、でも絶対に理解できるようになるよ。わからないことは聞いてくれたら教えるからね。周りと比べる必要はない、自分のペースでやりなさい。」とおっしゃってくださいました。もちろん、Mark先生がおっしゃったこの言葉ですら最初は全然わからず、何回も何回も私がわかるように言葉を変えてくださり、辞書で調べられるようにわからない単語を書いていただきながら、やっと理解ができたのです。親身になって根気よく目茶苦茶な英語で話す私の話を聞いてくださり、私は本当に良い先生に恵まれたと思います。

 今まではわからない…で終わっていた、しかし、ほかの人よりも時間はかかるかもしれないが私にも理解ができる!と考えるようになりました。それからは、開き直って、わからなかったら「わからない!」と先生に質問するようになり、「わかるまで聞いてやる!」と積極的になりました。一週目、二週目、三週目…と時間が経つうちに段々とわかるようになり、先生たちとも徐々に打ち解けていくことができるようになりました。四週目には先生たちのおっしゃるジョークにも笑えるようになり、Mark先生に「香織は初め、英語がわからなくて不安そうにしていたけど、すごく上達したね。」と言っていただけました。
 次に、生活面では日本との違いを強く感じた一ヶ月であったように思います。特に、日本とは違い、生活水準が低いフィリピンではストリートチルドレンがたくさんいました。ストリートチルドレンがいることは事前に知ってはいましたが、聞くのと見るのとではまるっきり違っていました。お世辞にも綺麗とは言えない服に、素足のままで食べ物を要求されたときは酷くショックを受けました。私は黙って立ち去ることしかできずに、歯痒い思いをしました。
 最後に、フィリピンでの留学は、私の場合は開き直ったことが語学力の向上に繋がったように思います。世界の現状を知った貴重な体験でもありました。私にとって忘れられない思い出になるでしょう。また、機会があればフィリピンに訪れたいと思います。そして、今後このプログラムに参加しようと考えているひとがいれば、是非おすすめしたいと思います。