フィリピンへ語学研修に行って(有田早希)

国際コミュニケーション学部1回生 有田早希

 私にとってフィリピンで過ごした1カ月は、英語を学ぶことだけではなく現地の方々と交流し異文化に触れることのできた貴重な体験になりました。
 フィリピンと日本は多くのことが異なっていると感じました。文化的に異なると感じたことはフィリピンでは同性愛者の方が多く、またそのことに関しての偏見が少ないことや女性の化粧などです。生活面では、便座のないトイレが多かったことや、街のいたる所に警察官がいたことにはフィリピンに到着した初日から驚かされました。特に日本ではありえないだろうと思ったことは、大きな道路でも信号がなく、さらに歩行者よりも車が優先されていることです。歩行者として歩いているときはいつ渡れば良いのかわからず、タクシーに乗っているときは前の車に衝突しそうでとても危険だと感じました。

 このような目に見える違いもたくさんありましたが、私が最も日本と異なると感じたことは国民性でした。フィリピン人は楽しいことが大好きで、みんなが楽しんでいたらそれが一番幸せと考えています。そのため、もし悲しいことや、寂しい気持ちになることがあったとしても、「悲しい」「寂しい」とは言わずに気持ちを切り替えて今を楽しむようにするべきだという話を先生にしていただきました。この話を聞いて、本当に日本人とは考え方が違うと思ったと同時に、とても良い考え方だと思いました。

 この語学研修で、英語に関して学べたことは大きく分けて3つあります。1つは、日常会話で使えるフレーズを覚えられたことです。大学ではフレーズなどを学ぶ授業はないため、実際に会話をするのと英語の勉強をするのは違っていると感じました。そういった言葉を使うことで、より円滑にコミュニケーションをとることができるようになりました。2つ目は、落ち着いて考えながら話をすれば相手は理解してくれるということが分かったことで、物怖じせずに会話や質問をすることができるようになりました。初めのうちはどのように言えば通じるのかわからず、黙り込んでしまうこともありました。しかし、何か単語だけでも言えば先生が理解しようとしてくださったため、もっと話したいという意欲が湧いてきました。3つ目は、格段に英語が聞き取れるようになったことです。聞き取れるようになったことで、先生たちがどのようなフレーズを使っておられるのかも分かるようになり、自分自身も積極的に話すことができるようになりました。

 このように、語学研修に行ったことによって様々なことを経験することができました。英語の勉強はもちろん、出会った人たちは素晴らしい人たちばかりで、自分自身も人として成長することができたのではないかと感じた語学研修でした。