こんにちは、神尾ゼミナール2回生の山口由華です。ビクトリアへ来て約4ヶ月、時の流れは早いものであっという間に12月になり、2018年も残すところわずかとなりました。と、いっても、これをご覧になるときには、2019年になっていることと存じます。

セメスター終了、それは別れ

 さて、無事に2018年のセメスターが終了しました。それと同時に3ヶ月間一緒に頑張ってきたクラスメイト、先生、友人との別れもありました。
 12月初旬にセメスターの締めくくりとして、Farewell Dinner、日本でいう送別パーティーがありました。パーティーでは、ディナーを楽しみながらmusic classを選択していた生徒が歌を披露したり、代表の生徒がスピーチをしたりするほか、成績発表(ちなみに、私はしっかり合格していました(笑))や、記念写真の撮影などがありました。
 私の周りでは、別れの寂しさから、泣き出す人が続出。私は、最後まで“これが最後だ”という実感が全く湧かず、泣きませんでした。というより、泣けませんでした(笑)。
 しかし今振り返ると、世界にはたくさんの国がある中で、カナダのビクトリアという土地で偶然出会い、3ヶ月という限られた時間でしたが、ともに切磋琢磨した仲間との時間は本当にかけがえのないものになりました。そんな最高に素敵な仲間との別れはとても寂しく、悲しいものです。
 しかし、出会いがあれば、別れもあるといいます…。たった3ヶ月、されど3ヶ月、こうして素晴らしい仲間と出会い、同じ時を過ごせたことに感謝し、またいつの日か再会し、お互いのさらなる成長を見せられたらと思います。

気合の入ったクリスマス?

 友人たちとの別れを惜しみつつ、約1ヶ月間の楽しいholidayがやってきました!先月も少しお話しましたが、カナダのクリスマスはとてつもない気合いの入れようです。1ヶ月前から毎日クリスマスソングを聴き、至る所をデコレーション、外へ出て右を向いても左を向いてもクリスマスグッズで溢れかえり、もうクリスマスモード一色。最近の日本では、クリスマスソングが街に流れていないのと対照的です。
 ホストファミリーが教えてくれたのですが、カナダはNew Yearよりもクリスマスを祝う文化があるそうで、家族や親戚が集まり盛大に祝うことが大切なんだとか。つまり、日本のお正月がそうであるように、カナダではクリスマスが一家団らんの時であり、1年で最も大切な行事のため、気合いが入っているというわけです。
 何よりも、キリスト教文化圏を改めて意識するホストファミリーの説明でした。

気合の入ったイルミネーション

 それはさておき。あっという間に時が過ぎ、クリスマスイブには、ホストファミリーとその親戚とともに、ビクトリアで有名な観光スポットでもあるThe Butchart Gardens(日本でいう“なばなの里”のようなところ)にイルミネーションを見に行きました。
 その後、他の家のデコレーションも見に行くことになり数件見て回り、帰宅。そして、子供たちはサンタクロースにクッキーと飲み物を用意し、就寝。一息ついたのも束の間、ホストマザーとホストファザーが「プレゼントを用意するから手伝って」と頼まれ、できることは何でも経験しておきたいと楽しむ気持ちで承諾し、一緒に用意することに。
 しかし、その直後に、手伝ってと言われた意味が分かる程の大量のプレゼントが出てきてびっくり、これがクリスマスの本場のクリスマスの文化か…、と受け入れつつも何も言葉が出てきませんでした(笑)。

午前4時起床って何で?

 今までに体験したことのない大スケールのクリスマス準備期間を経て迎えたクリスマス当日…。
 私のホームステイ先には2人の子供がいるのですが、さて、彼らは一体何時に起きたでしょうか???余談ですが、クリスマスイブの朝から子供たちに「いつもより早く起きるんだよ!」と何度も言われ、就寝前にホストマザーからも念押しされました(笑)。
 —————なんと、午前4時……。いやいや、いくら何でも早すぎでしょ!?後に話を聞くと、あまりにも早過ぎるうえに、私が起きてからと言われ、ホストファザーとマザーの部屋で待っていたんだとか。しかし、私が起きるとすぐに飛んできました(笑)。

一人一個?いえいえ違います。

 そして、いよいよプレゼントの開封大会スタート。しかし、ここで再び衝撃的出来事が!!!普通、日本人の感覚なら、プレゼントは“1人一個”ですが、カナダやアメリカでは、1人に対してのプレゼントがいくつもあるのです!!!!!!
 これぞ、クリスマスドリーム!やはり全てがスケールが違います。さらに、ホストマザーやホストファザー、そして私にもプレゼントが!日本ではしませんが、折角の機会なので、カナダ流に私も大胆に包装をビリビリと破って楽しみました(笑)。気持ちよかった。
 そして、家族や親戚が集まりクリスマスパーティーをすることになっていたので、息つく暇もなく、準備をしていると、いつの間にかホストファミリーの家族や親戚たちが大集合。みんなで、ディナーを食べたり、ゲームをしたり、再びプレゼント開封大会が開催されたりと、とても楽しいクリスマスを過ごすことができました。また、翌日はホストファザーの親戚とのパーティーがあったためそちらも参加し、本場のクリスマスを大満喫。

異文化の中で体感したホンマモン

 クリスマスというカナダの人にとって特別な時間をともに過ごし感じたことは、クリスマスは家族との時間を大切にし、お互いに感謝しあう素敵な文化であるということ。日本よりも感情表現が豊かな国柄ということも関係していると思いますが、こういった子供も大人も一緒になって家族との時間を大切にする文化はとても良い文化だと感じました。
 日本でクリスマスをまともに祝ったことのない私にとっては、本当にこの体験はここでしかできないことであり、私にとって貴重な経験となりました。

 気がつけば、クリスマスの話題だけで盛り上がってしまいました(笑)。まだまだお伝えしたいことは山積みですが、これ以上話すと長くなりそうなので、今回はこの辺で失礼したいと思います。また来月、残りのお話と、新しく始まるセメスターについてお話できたらと考えていますので、お楽しみに!それではまた来月。

 See you next month!