こんにちは、カナダのビクトリア大学に留学中の山口由華です。10月に入って以降、日中と朝晩の気温差もより一層激しさを増し、気温が一桁の日もあるなど、カナダではいよいよ本格的な冬が始まろうとしています。カナダの中でもブリティッシュコロンビア州は比較的暖かく、冬でも氷点下を下回ることはほとんどないため、雪が降ることもほとんどないと聞いていましたが、10月でもう既に気温が一桁…普通に寒いです。また、最近では、霧もよく発生するようになりました。しかし、晴れた日の日中は少し肌寒いですがとても過ごしやすく、自然豊かなカナダの紅葉は日本とはまた違った美しさがあります。さらに、キャンパス内の至る所に芝生があり、たくさんの学生が芝生の上で自由に過ごしている様子は、なかなか日本では味わえない光景です。

毎日がイベントの10月

 それはさておき、10月はボランティア活動への参加やThanksgiving Day、アイスホッケー観戦、バンクーバーツアー、ハロウィーンなどイベントが盛りだくさんでした。

The Goodlife Fitness Victoria Marathon

 まず、ボランティア活動についてですが、The Goodlife Fitness Victoria Marathonというマラソンイベントのボランティア活動とJapanese Cultural Festivalというイベントのボランティア活動に参加しました。マラソンのボランティア活動は主に給水所での水やエナジードリンクの配給と沿道での応援をするというものでした。
 しかし、この日はあいにくの雨。雨が降ると、急激に気温が下がるため、ただでさえとても寒いのに加えて、傘がさせないため濡れてしまい、余計に寒さが増し、終了時には震えていました。ですが、初めてのマラソンのボランティア活動をカナダでするという貴重な体験がまた一つできたうえに、ランナーの方からたくさん「Thank you, volunteer!」などの感謝の言葉をかけていただいたことで、心はとても温まりました。

Japanese Cultural Festival

 そして、もう一つ。Japanese Cultural Festivalのボランティア活動の内容は、子供向けに設けられたブースで、子供たちに折り紙の折り方やけん玉、コマなどの日本の伝統的な遊びを教えたり、簡易的ではありますが、鯉のぼりやこけしを一緒につくったりなど日本の遊びや文化を伝えるというものでした。こちらは、子供はもちろんですが、一緒に大人が来ることがほとんどなので、両者に理解してもらえるように説明することや伝えるということがとても難しかったです。しかし、日本人同士では気づかなかったことや今までとは違った視点からのものの捉え方ができ、とても面白かったです。

Thanksgiving Day

 ボランティア活動に参加し、一息ついたのも束の間、すぐにThanksgiving Day。Thanksgiving Day とは、そもそもはイギリスからアメリカに移住したピルグリムたちが初めての収穫を神に感謝し、冬を越す知恵をくれたネイティブアメリカンを招待し、祝宴を行ったことが起源とされています。また、特に秋に収穫物が多かったことからこの時期に行ったとされています。しかし、現在は、家族や親戚、友人が集まりごちそうを食べるなど、団らんの時間とされ、ターキーが食卓に上るなど、日本にはない文化を楽しむことができました。

アイスホッケー観戦

 そして、今月最も楽しかったと言っても過言ではないアイスホッケー観戦!!!カナダの国技でもあるアイスホッケーを初めて、しかも本場カナダで見られる日が来るとは夢にも思っていませんでした。さすがは欧米圏、雰囲気や盛り上がりは今までに味わったことがなく、会場は熱気に包まれていました。また、セット間には豪華賞品のくじイベントが行われるなどアイスホッケー以外にも楽しいことが盛りだくさん。エンターテイメント性が高く本当に楽しかったです。そしてこの日は、ゲームが最終セットまでもつれ込み、見事、ホームであるVictoria Royalsが勝利!終始興奮が収まりませんでした。今まで一度も観たことがありませんでしたが、本当に最初から最後まで面白く、できれば帰国までにもう一度観に行きたいと考えているほど、魅力的でした。もしカナダに来たら、観て帰ることをおすすめします!!!これは絶対に観ないと本当に損です!

バンクーバー巡り

 そして、10月の半ばにカナダの第二の首都バンクーバーを巡るツアーに参加しました。バンクーバーにあるアクアリウム(日本でいう水族館)へ行った後、ダウンタウンでの自由行動だったため、私は、友達とショッピングを楽しみました。やはり第二の首都とあって、バンクーバーはビクトリアよりも栄えているおり、日本で馴染みのある企業のショップも多く、利便性も高かったです。しかし、バンクーバーはビクトリアと同じブリティッシュコロンビア州(BC州)に属していますが、バンクーバーへ行くにはフェリーに乗って海を渡らなければならず、片道一時間半程かかります。今回参加したツアーは日帰りだったので、滞在時間が短かったのが残念でした。ですが、日本ではなかなか乗る機会のないフェリーに乗っての旅はとても楽しく、よい思い出になりました。

ハロウィーン

 そして、10月といえば…そう、ハロウィーン!日本では仮装を楽しむ日のようになっていますが、カナダのハロウィーンは違います。仮装は勿論ですが、本当にカボチャの中身をくり抜き、顔を彫りJack-o’-Lanternを作って飾ったり、家の周りをデコレーションしたり、本当に子供たちが「Trick or treat!」と言って家を訪ねてきます。ちなみに、私のホームステイ先には約160人の子供たちが来ました。さらに、至る所で花火が打ち上げられたりと日本とは全く違う、本場のハロウィーンを体験することができ、とても貴重な経験になりました。
 10月だけでもたくさんの経験と思い出ができ、長いようであっという間の1ヶ月でした。そして、年内の授業も折り返し地点となり、残り半期となりました。英語だけの環境にも大分慣れてきたおかげか、2ヶ月前よりも聞き取れることも増え、伝えたいことも少しずつですが増えてきたように感じます。小さなできたが増える中、先日、中間報告がされました。悪い結果ではありませんでしたが、さらにレベルアップできるように残りの半期も気を引き締めて頑張りたいと思います。

 それではまた来月!See you next month!