2018.10.2

【留学レポート】Boundaryの町から(1)2018年度後期協定留学 ビクトリア大学留学報告書

ブリッティッシュコロンビア州ってどこ?ビクトリア大学ってどこ?

 こんにちは。国際コミュニケーション学部2回生神尾ゼミナールの山口由華です。日本の皆様はいかがお過ごしでしょうか?暑さもだいぶ和らぎ、過ごしやすくなってきていると聞いています。
 私は現在、阪南大学の協定留学制度を利用し、2018年度後期協定留学生として、カナダブリッティッシュコロンビア州にあるビクトリア大学に半年間の留学に来ています。どのような場所か?といことで、グーグルマップからスクリーンショットを取ってみました。
 すぐ目の前には、アメリカ合衆国との国境が海の上にあります。といっても国境線は見えません。
 と、いうことで半年間、ここからレポートを送ります。ほんの一部分ではありますが、これからの半年間、私のビクトリアでの留学生活を皆さんと共有していただければ幸いです。

台風!?人生初の留学なのに

 生まれてこのかた海外渡航経験がない私が、カナダへ留学。つまりは人生初の海外。しかも、いきなり半年間。親元を離れて異国の地での生活。留学は、高校時代からの夢であり、今回の留学も自分で志願したことではありますが、いざ、行くことが決定すると毎日、不安で仕方ありませんでした。何よりも、不安に駆られながら出発の準備をしていた時、最悪の事態が…。そうです。出発を4日後に控えた2018年9月4日。台風21号が近畿地方に上陸、出発予定地だったはずの関西国際空港が浸水。さらに、空港へ行くための唯一の連絡橋が船舶の衝突により破損。
 予想外の事態に、内心“終わった…どうしよう”と焦りながら、どうすることもできず、大学からの連絡を待っていました。そして出発予定日の前日、急遽名古屋からの出発が知らされました。しかし、なんと名古屋までの新幹線の手配は自分たちでやらなければならず、加えて当初の予定では来てくださるはずだった大学の職員の方は誰も来ないと告げられました。それにより私の不安は倍増し、正直、もう行きたくないとさえ思ってしまいました。
 そして出発の日、なんとか新幹線をおさえ、新大阪駅の改札口で家族に別れを告げて名古屋へ。そして、なんとか無事に飛行機に搭乗することもでき、カナダのバンクーバーを経由し、ビクトリアに到着。しかし、バンクーバーでの入国審査や荷物受け取り、手荷物検査などでもハプニングの連続。加えて、飛行機の中では一睡もすることができなかったため、到着時にはもうクタクタでした。

嵐のあとのHappy Days

ハプニングのバーゲンセールの日々から早1ヶ月。日々のトピックを列挙します。
 ・ホームメイトや友達とビクトリアのダウンタウンへ買い物や観光
 ・ダウンタウンからほど近い港James Bayでフィッシュアンドチップスを堪能
 ・留学前からリサーチしていたアイスクリーム店へ
到着後、僅か1ヶ月ながら、ビクトリアを満喫中です!
 こちらに来てちなみに、チャイナタウンの細い路地にある“KID SISTER ICE CREAM”というアイスクリームのお店は特におすすめです!アイスクリームはもちろん、コーンを頼めば、お店手作りのワッフルコーンに入れてくれます。このお店は私が行ったところで唯一、甘すぎず、コーンまで美味しいので食べ終わる瞬間まで楽しめて、何度でも行きたくなります!

何故か「EBIZO」!歌舞伎のグローバリズムはカナダでも

 なかなか日常で日本食を口にすることが難しく、最近、和食が恋しくなったため、ホームメイトとダウンタウンにある“海老蔵EBIZO”というレストランへ行き、お寿司を食べました。日本人の方が経営されているようで、日本で食べるような本格的なものだったので、とてもおいしかったのですが、かなりいいお値段で留学生にとっては痛い出費でした。
 しかし、ダウンタウンには、手頃な価格のお店も多く、日本食はもちろん、韓国料理、タイ料理、中華料理など様々な国の料理のお店やパブ(日本でいう居酒屋のようなところ)、カフェ、ファストフード店などの飲食店のほか、ドラッグストアや衣類店、雑貨店、ショッピングモールなども多く、大体のものは何でもそろっているので、便利で見ているだけでも楽しいです。ただ、最近行きすぎて若干飽きてきています(笑)。

高カロリーをどうするか。食べるべきか、食べざるべきか。それが問題だ~!

 食中りもなく、無事に生活している私山口由華ですが、切実な悩みもあります。私が大切にしていることは、“食べること・寝ること・人との出会い”。悩みはその一つである“食べること”。言わずもがな、想像はつくと思いますが、北米あるあるのどこへ行ってもハイカロリー、ボリューミーな食事であること。しかも、食事は味が濃く、スイーツはとにかく甘い!スナックも同様です(笑)。
 また、ホストマザーの作るご飯はどれもおいしい。つまり、太ることが避けられないのです!!!ほとんどの世の女性にいえることかもしれませんが、特に食べることが大好きな私にとっては対敵です。体重計の単位が日本とは違うことを口実に、測ってはいませんが。本当のところは、太った事実を受け入れたくないだけ。この1ヶ月でも以前より確実に顔が丸くなりました…。このまま同じ食生活を続ければ、帰国時には別人になりそうな勢いです。

Coffee SocialsとFriday Sports

 それはさておき、そのほかにも、学校主催のイベントやアクティビティ、さらにジャパニーズカルチャークラブというクラブに参加したりもしています。その中でも特に、毎週金曜日に行われる、Coffee SocialsとFriday Sportsは私の大好きなイベントです。Coffee Socialsはコーヒーや紅茶、クッキーなどのお菓子や軽食を食べながら、ゲームをしたりお喋りをしたりできてとても楽しいです。Friday Sportsはグラウンドや体育館でサッカーやバスケットボールなど様々なスポーツを楽しむというもので、楽しいうえに、こちらに来てなかなか運動する機会がないため、体を動かすいい機械になります。また、どちらも英語を使って行うので、楽しみながら英語も学べて一石二鳥です。

共通言語は英語のみ、当たり前でした。

 留学生活、楽しいことばかりだけではありません。学校の授業も始まって3週間が経ちますが、授業がすべて英語なのに加えて、先生や学生同士でも日本人以外の共通言語は英語のみのため、会話もすべて英語。もちろん日本人同士でも英語です。さらに、毎日出される課題や頻繁にあるテストやクイズなど、すべてが英語だけの環境に悪戦苦闘する毎日です。ですが、こちらでできた日本人の友人や他国籍の友人たちとお互いに助け合い、支え合いながら頑張っています。

時差ボケ・カルチャーショック・ホームシックを越えて

 生活面においても、到着してから3日間程は環境の変化や時差ボケの影響により眠れない日々が続き、辛いときもありました。また、日本とは異なる生活であることは事前に想定し理解していましたが、実際、ホームステイ先と日本の環境があまりにも違いすぎて、カルチャーショックでホームシックになったりと悩みや不安もたくさんあります。正直、今でも日本が恋しくて帰りたいと思うことはたくさんあります。そして、言葉の壁も大きく、特にスーパーマーケットや飲食店などに行くと感じますが、相手の話している内容を理解できなかったり、誰かと話しているときに自分の考えや意見が上手く伝えられなかったりと、大変なことももちろんあります。
 だからこそ気づいたこともありました。
  • 日本がいかに素晴らしい国であるか。
  • 日本人がいかに恵まれた環境で生活しているのか。
  • 言葉を理解し使えることの重要性や生活のしやすさ。
これらを自身の身をもって体感し、気づくことができました。
 特に、私のカルチャーショックの原因でもある、衛生面に関しては、本当に日本は綺麗で生活しやすい国であると知り、今では日本が綺麗すぎるぐらいに思います。そして、こうした恵まれた環境で何一つ不自由なく生活してきた私は本当に幸せだなと感じました。また、家族や友人など周りで支えてくれる人たちのありがたみや大切さを知り、こうして側で支えてくれる人がいることが当たり前ではないのだと改めて感じるきっかけにもなりました。まだこちらへ来て1ヶ月ですが、この気づきは私にとってとても大きな収穫となりました。本当に生活のすべてが学びです!

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 10月は、ボランティア活動への参加、バンクーバーツアー、Thanks giving dayなどイベントが目白押し。次回はそのことについてお伝えできたらと思います。それでは、また来月!See you next month!!!