神尾ゼミナール「専門演習2」実況中継レポートNo.10

 2014年12月4日木曜日の神尾ゼミナール実況中継担当成元栞です。いよいよゼミ内での卒業研究の提出が次週12月11日に迫ってきました。そこで、本日は提出最終準備とチェックを実施することとなりました。

提出準備・その1

まずは、それぞれの担当ページを開き、もう一度、文言・ヘッダーおよびフッダーの確認の実施。この時点で訂正箇所が見つかった学生は、訂正作業に入りました。自分では完璧だと思っていても、実際、自分以外の目が入ると、自分では気付かなかった修正点が見つかります。
おそらくこれは、社会人になっても同じことがいえるのだろうと思います。そもそも、人間のすることで、完璧などという事態はありえません。修正されることへの期待感をもつことも、重要な社会人基礎力なのだと改めて認識する12月最初のゼミナールとなりました。

提出準備・その2

訂正作業が終わった記事について、BOSSご愛用の研究室用のパソコンをお借りしてPDFファイル化しました。この作業の意味は、編集作業をしたパソコンとは異なるパソコンで開いたときに、フォント変わってしまうとか、文字列が大幅にズレたりするとかを防ぐためのものです。Wordファイルのままであると、その危険性が高くなります。タイトルに凝ったフォントを使用していると、なんだかおマヌケなことにもなりかねません。
PDF化によって、どのパソコンでファイルを開いたとしても、編集したパソコンでのフォント・行取り状態を保持することが出来るわけです。そもそも、BOSSのパソコンには、通常にはないフォントがたくさん入っておりますので、それを使って夏の集中指導の際に誌面構成をしておりました。
何よりも、1台のパソコンで作業しPDF化することで、修正が必要になった時に修正しやすく、また出力したときに違いが明確になることも事実です。

提出準備・その3

本日は、それぞれの担当ページの最新データのプリントアウトを3部用意することになりました。
 ①2014年12月11日の提出用
 ②仮製本用2冊分
仮製本は、副編集長の竹村・有本が責任担当です。作成後は編集部が揃った原稿をチェックし、さらに修正が必要なところをピックアップし、本人に伝達。記事に修正が入る度に、編集作業を行い、PDF化を実施という作業の繰り返しです。

提出準備・その4

編集部が最終的チェックをしている時間、残りのメンバーは読み合わせを実施。その読み合わせの最中にも新たに修正点が多数見つかり、修正があった記事の担当者はデータに編集して再びPDFファイル化する作業を行うという緊張感ある時間でした。

本日の作業を通じて痛感したことは、読み合わせの大切さでした。私たちはBOSSから、これまで何度も読み合わせの重要性について教えていただき、私たちも何度も読み合わせをしてきました。その度に出てくる修正点をデータに反映させる作業を行ってきましたが、提出する寸前である今の時期にも修正点が見つかります。
BOSSが「雑誌の校正で一番重要な作業は入稿直前まで何度も何度も繰り返し読み合わせをすることだ」とおっしゃられていた意味を今になって実感します。
お叱りを受けてもなかなか読み合わせを真剣にやってこなかったつけが今回ってきているのだと感じました。過去を悔やんでも今は変えられないので入稿する直前まで記事の見直しをし続けることを、改めてゼミ内で決定しました。

提出準備・番外編

BOSSのデスクに提出しておいた2014年12月04日版仮製本。これを俯瞰されたBOSS。そこから衝撃的なメールが、神尾ゼミナール4回生に配信されてきました。そこに合った文字、それは……。

「このままでは、2014年12月11日には絶対に提出できません」

編集作業を侮っていたわけではありません。しかしながら、やはり学生目線での仕上がりと、BOSS目線での仕上がりでは雲泥の差があることを痛感しました。
さらに、BOSSからのメールには、編集部とゼミ長への招集と、ゼミナール学生に対して編集部への全権委任が記されておりました。
編集用語には、「校了」と「責了」という2つがあります。校了とは、校正が完了しており、そのままもう印刷しても何ら問題ない状態になることを指します。そして責了とは、訂正箇所が少なく、印刷会社に責任を委譲し何かあった場合には訂正していただき、校正作業を終了することをいいます。
まず、私たちは学生ですので、責了ということはあり得ません。完成原稿を武田先輩にお渡ししなければなりません。
したがいまして、私たち2011年度生が到達せねばならないのは、「校了」という状態です。
一冊の雑誌が出来上がるまでの時間と細心の注意。そして、完成に向かっての最後の瞬間に至るまでの執念ともいうべき拘り。それはやがて、数日後に提出する卒業研究制作『NAVIGATE Vol.4』で終了するわけではありません。そのさらに1週間後に武田先輩にお渡しするファイルこそが、最終原稿となります。残りの時間、再度、緊張感を高めながら走り続けます。