神尾ゼミナール「専門演習2」実況中継レポートNo.5

メールの簡易さと礼節

 本日のゼミ開始前、私たち4回生は、またまたBOSSからのお叱りを受けました。きっかけは、BOSSから私たちゼミナール学生に送られてきたメールに対しての返信について。

 学生からの返信には、
  ・件名
  ・メール本文の冒頭に記すべき送信相手の名前
  ・最後に記すことが当たり前の送信者の名前

これらが全く明記されていなかったわけです。少なくとも、これらは基本中の基本。これについては、既に10月9日のゼミの際にもお叱りを受けたにも関わらず、また同じことをしてしまい注意されたわけです。
 考えてみれば、BOSSから私たちゼミナール学生に配信されるメールにも、私たちに返信して下さるメールにも、一度たりともそれらが記されていなかったことはありません。「1を聞いて10を知る」学生でないことへの猛省の時間でした。
 私たちはまだ学生の立場でお叱りを受ける程度で済まされますが、来年の4月以降は社会人です。ほとんどの学生はどこかの企業に入社をして仕事をします。その際にこのような基本的なメールを送るということはありえない事であり、許されない事なのです。何度言われても同じことを繰り返す私たちに対しての先生のお叱りでした。メールやラインは簡易な連絡方法ですが、そこに長幼の序をふまえた書くべからざる礼節があることへの注意喚起に、改めて意識を向けた瞬間となりました。

インタビュー原稿の扱いは丁寧に

 もう一点、お叱りを受けました。それは、前回に引き続きインタビュー記事についての扱いです。前回のゼミナール段階で、まだ文字起こしそのものが終わっていなかった本学同窓会倉橋眞一会長へのインタビュー記事。それも、結局BOSSに中途半端なまま提出し、10月21日の未明にはBOSSは記事の形に整えた上でゼミナール学生全員に配信して下さっていました。
 その段階で、出力紙をもってインタビューを受けてくださった倉橋会長の元へ直接お伺いし、朱筆加筆を依頼するべきです。しかし私たちはこともあろうにメールに、データを添付しメールで依頼しようとしていたのです。もちろんメール送信での依頼であっても間違いではありません。
 しかしながら、インタビューを受けてくださった倉橋会長は、人生の先輩であるだけでなく、本学の卒業生として私たちの大先輩でもあります。もちろん直接お伺いし依頼をするためには、ご都合も伺わねばなりません。それでも私たちの卒業研究制作雑誌のために貴重なお時間を割いてインタビューを受けて下さったわけですから、礼儀と節度を重んじ、感謝の気持ちは持たなければなりません。そのことに対してのお叱りでした。

『NAVIGATE』大文字か小文字か?

 お叱りの3点目は、竹村・中山チームによる表紙の進捗状況の報告がきっかけでした。
 前回のゼミの時間にこれまで『NAVIGATE』と大文字を使ってきた雑誌名称の文字を「Navigate」に変更すると報告がありました。その後、担当者の竹村が、画面編集をしている際に、「本当に雑誌名の表記変更をしてしまってもいいのか?」という疑問が浮かんできたとのこと。
 変革をしていくことはもちろん間違いではありません。しかし、先輩方から続く雑誌『NAVIGATE』は、2014年度で4冊目。今まで1度として雑誌名の表記変更をしたことはありません。しかし私たちは先輩方から受け継いだ『NAVIGATE』という雑誌の歴史や伝統を、明確な理由もないまま安易な発想で変えようとしていたのです。
 画面の印象は文字の表記の変更をしなくても、文字の書体や色・効果を変更することでも大きく変えることは出来ます。
 BOSSは、その私たちの愚かな提案を、一度は許可してくださいました。その理由は、
  ①『NAVIGATE』の制作をしているのは指導教授であるBOSSではなく、私たちゼミナール学生であることと。
  ②学生自身が自分たちの誤りに気づけるか否かには、少し時間が必要だと考えたこと。
 幸い、私たちはBOSSに指摘される前に気付くことが出来ましたが、私たち学生の考えがまだまだ甘いということを思い知った瞬間でした。

「部分が全体であり全体が部分である」‐全員が全ページへの責任を−

 お叱りの4点目は、私たちの『NAVIGATE』制作に対しての取り組み方でした。
 卒業研究のそれぞれのテーマ発表から早1年と2か月が経ちました。記事の完成時期はそれぞれバラバラですが、夏休みの集中個人指導期間を経てほとんどの人は完成しています。もちろん、個人の記事が完成してほっとした気持ちは私にもあります。
 しかし夏休みが明けてからの取り組み方・ゼミの雰囲気は正直言って最悪でした。自分のテーマによる担当ページの完成が、雑誌の完成ではありません。個々の記事が完成人と、それ以外に担当ページがある人の間では、明確な意識の差がありました。
 何か1つのものを創りあげるということは、常に他のメンバーの進捗状況を把握しておかなければいけません。自分以外の周りの状況を把握していれば、手が足りていないところが見えてきてサポートに回ることが出来ます。そしてミスに対してのチェック機能も働き、問題が大きくなる前に気づいて方向修正をすることが出来ます。
 雑誌の編集は、自分の主担当ページが完了しても、全体のどこかが終わっていなければ終わりではありません。部分が全体であり、全体が部分であると先生はおっしゃいました。担当ページに関係なく全員が責任を持とうということです。
 ここにきて意識がバラバラになってしまっていたため、気を引き締めろ!と喝を入れられたのでした。

神尾ゼミナール緊急ミーティング

 本日のゼミの時間は、BOSSにお時間をいただき、最近の『NAVIGATE』への取り組み方についてゼミナール学生だけで話し合う時間となりました。
 話し合いの前に編集長・副編集長で話し合い、編集部としてゼミのメンバーに伝えたいことを整理しました。私たち編集部の言い分は
  ①自分の担当ページが終わってからも、せめて最低限自分自身のやらなければならないことだけはしてほしい。
ということです。
 編集部の私たち以外にも、自分の担当ページ以外のページ編集を担当している人はもちろんいます。編集を担当する私たちはページ編集を手伝ってほしいとまでは言いませんが、
  ①ゼミを休む時は資料を誰かに添付メールを送信しておく。
  ②ゼミで意見を求めた時やゼミの連絡ツールであるLINEで確認をしたときにはきちんと返事をする。
   要するに、レスポンスをしてほしいということです。それに対して他のメンバーからは、
  ③資料の件は意識が低かったことを認めるが、ゼミの時間にいきなり完成したものを提示して意見を求められても、編集に参加していないだけでなく編集過程を知らないので意見を言いにくい。
とのことでした。
 それはごもっともな言い分です。私たちは適宜確認をしてきたつもりですが、編集に参加していない人たちからしたらまだ足りないとのことでした。これは私たちも反省しないといけない点だと思いました。
 話し合いの結果、個人個人の意識の差がある事・情報共有の不足が改めて明確になりました。残りの時間を使って、表紙・目次の進捗状況の確認を行い、終盤にさしかかってきた編集作業に取り組む姿勢の確認をしました。
 まだ就職活動を終えていない人もいるので、ゼミ生全員が揃うことは少ないですが、意識がばらけている今、話し合う機会を設けることが出来て本当に良かったです。

お知らせです

 最後になりましたが、重要なお知らせが1点。今まで
  編 集 長:丸笹
  副編集長:有本・成元
で進めてきた編集部に、竹村が新たに副編集長として加わることになりました。
 竹村は、自身の担当ページ以外にも、表紙やコラムページを担当してくださっています。そこに加えて、実質的な編集部の仕事も手伝ってくださっています。その状況を見て、BOSSの判断によって、副編集長・竹村友希の誕生となりました。
 竹村が加わってくれることで、今までの編集部に足りなかった点を補うことが出来、編集部もより活気づくと確信しています。