神尾ゼミナール「専門演習2」実況中継レポートNo.1

2014年9月25日木曜日3限「卒業研究」完成へ向けて始まりました。その前に…。

 夏休み中の8月末から9月初めの2週間。神尾ゼミナールでは、集中指導が実施されました。1日学生一人という贅沢にして緊張感満載のBOSSからの指導。BOSSの横50センチの場所に腰かけるゼミナール学生。パソコンの画面を見ながらゼミ生に質問をしながら私たちの「卒業研究」を手直ししていくBOSS。そのスタイルは1期生から変わらない、とは武田先輩の言。しかし、うちのBOSSタフです。
 ということで。本題に入りましょう。あっ、本日の実況レポートは、成元栞が担当いたします。
 さて、本日のゼミナールは、夏休み明け1回目の授業。事前のメール連絡で、今日は仮製本を作る日ということが分かっていたので、各自授業前に自分の担当ページをゼミ学生全員の分を印刷してきました。
 印刷時、多くのゼミ生が図書館を利用して印刷していたのですが、自分の担当ページ以外の完成形に近い姿を目にすることは初めてでした。すべての印刷物が出てくるまでの間お互いのページを見せ合ったり、他の人の記事を覗き込んだりしていました。そこには、確実に夏休み中の成果がありました。受験も卒業研究もどちらも共通するのは、「夏を征する者は冬を征す」ということ。そこでふと、思ったのは、夏休み中に頑張ってよかった!ということでした。
 と、いうわけで、いよいよ神尾ゼミナール4回生は、12月に提出となる「卒業研究」完成に向けて走り始めました。

辰巳浅嗣教授が『NAVIGATE Vol.4』の顔?!

 ゼミの初めにBOSSから重要な報告がありました。それは、今、私たちが制作している『NAVIGATE Vol.4』の表紙に辰巳学長が登場してくださるとのこと。辰巳学長は、来る2015年3月をもって、42年間の大学教員生活を終えられます。
 それに際して、今回の『NAVIGATE Vol.4』特集ページのインタビューにもご協力していただいております。その経緯から、表紙にも登場してくださることになりました。表紙撮影までには、さまざまな学内手続きをしなければなりませんが、表紙撮影には私たちの意見も組み込まれていますので、今からその日が楽しみです。
 BOSS曰く、「辰巳教授は、積極的に登場してくださいます」とのこと。ただし、お断りしておきます。ホームページに掲載するため、言葉を整えております。実際は、もう少し笑えるBOSSの発言でした。
 どうあれ、『NAVIGATE Vol.4』の表紙は、もう少しお待ちください。完成しましたら、またここでご紹介いたします。

本日のメニューは3つ

本日のゼミナールメニューは、以下の3点。
 ①ゼミ学生全員分の原稿を各自保持すること
 ②仮製本を1冊作成すること
 ③細かな書式の確定をすること
①ゼミ学生全員分の原稿を各自保持すること

 ゼミナールの授業前に各自印刷してきたそれぞれの担当ページを、実際に表紙から裏表紙までページ順にデスクに並べます。この作業により実際の冊子の形にする作業がやりやすくなります。教室の可動机を一つの大きな島のように中央に寄せ、表紙から順に裏表紙までを並べます。それから一列に並んで表紙から順に一部ずつ取っていくわけです。画像をご覧いただければ、一目瞭然だと思います。
 これまで、文字は仮に入れておりましたが、それぞれの担当ページが完成され、最終形の雑誌に近づいてきました。
各自が手にした60数ページの冊子状態は、感動的ですらありました。
②仮製本を1冊作成すること

 この1冊の仮製本は編集長が使うものです。私たちは編集長が使うものとは別に各自が確認する用の仮製本もゼミナール学生分を作成しました。これが①の作業です。
 この作業後には、当初の予定からズレたページを確認。さらに正しいページ番号を振り直します。BOSSは、輪転機一台16ページを念頭に、正しいページの台割を作成していきます。その際、正確なページを読み上げてくださるのですが、私たち学生は、ページ数が増えていくにつれ、追いつかなくなる人も続出。しかしながら何とか全員が揃えることができました。
 当初の台割である全64ページからのズレや、担当ページの増減によりまだ最終的な確定ではありませんが、ページ数の調整は完成ました。私たちは、前期のゼミナールに特別講師としてお出で下さった神尾ゼミナールOGであり『NAVIGATE』の印刷を請け負ってくださる株式会社今川印刷取締役の武田先輩から、雑誌を作成するときは必ずページ数を16の倍数で進捗させることを教えられております。
 今回のゼミナールで、実際の雑誌に近い形にすることで、自分たちが作っていくんだという実感がより強くなりました。バラバラだった仲間の各担当ページを一つ一つまとめ、冊子の形にしたものを手にしたとき、まだ完成ではないけれど、この冊子を構成するページの一部を自分が作ったと思うと少しだけ達成感に出会えました。
③細かな書式の確定をすること
 各自バラバラで作成してきたこと、作成過程に当初の台割からずれたことから、主にヘッダーとフッダーのページ数の編集、字体を雑誌全体でそろえるという作業を行いました。この作業を行うことで、一冊の雑誌としての一体性が生まれます。
 このような作業をしてみることで、普段、私たちが何気なく読んでいる雑誌もよく見てみるとページ数や字体など雑誌全体で揃っていることに気が付きました。こういう細かな点を一つ一つ丁寧に仕上げていくことで、雑誌としての完成形に近づいていくのだと思います。このような細かな作業を経ることで、今までよりももっと丁寧に仕上げていかないといけないと気が引き締まったことも事実です。

次週までの課題

 最後に、次回までの課題としてゼミ生全員分の記事に目を通し、言い回しの検討、言葉が足りないと思うところのチェックをしてくることがあげられました。自分自身ではなく、客観的な視点で記事を読んでもらうということは初めてなので少し緊張しますが、他の人たちの記事を読むのがとても楽しみです。原稿の入稿まで残りわずかな時間を無駄にしないように、大切に使って最高の出来上りとなる『NAVIGATE Vol.4』を完成させたいと思います。

神尾から一言です

 提出から、さらに印刷会社への入稿という作業が付加されている神尾ゼミナールの卒業研究制作。それは、学生諸君が想像する以上に、これから過酷になっていきます。まだ完成していないページもあり、それを1ページ1ページ埋めながらの自転車操業です。しかし、おそらく2011年度生も最後までやり遂げてくれるはずです。
 私は、学生時代、本を出版することが趣味、という指導教授のもとで教育を受けてきました。次から次に入ってくる校正作業のサポートをしながら、編集作業の面白さを知ったのも学生時代です。
 自分自身が原稿を本なり雑誌なり、「形」にするという経験を通して、成元君が記しているように、普段目にしている雑誌や本への見方が変わってくれたならば、それだけでも大きな変容だと理解しています。
 どうぞ、期待してください。期待を裏切らない完成品をここでお目に掛けられることと確信しております。