2023.4.24

神尾ゼミナール「休学・それは新たなChallengeへの一歩」-Apple JapanとTOEIC® スコアーと簿記3級と-

4回生で休学?

学生諸君が3回生から4回生になる2022年3月のこと。一人の学生が休学相談にやってきました。
「先生、このままでは教育実習に行けないので、休学して自分自身に付加価値を付けて帰ってきます」
妙にその言葉に説得力を感じ、私は、卒業年次の4回生を前にして休学を了承しました。

国際コミュニケーション学科に設置される英語教職課程では、530点のTOEIC® スコアーが必要です。休学段階で420点のスコアーしかなかった彼女は、実習を迎える6月までにそれをクリアしなければなりません。
「このままでも卒業はできるけれど、それではいけない」という自分自身への鼓舞と、家族の理解を得て「休学」という選択をしたわけです。
1年前を振り返り、本人曰く「到底、当時の私にスコアーはクリアできなかったと断言できます!!」と話す彼女の瞳は到達した学生特有の輝きを放っていました。

休学の1年間
1年後、休学を終え、大学に復帰した彼女の名は、室谷愛実君。
室谷君の1年間を振り返っておきます。
 ① Apple社の契約社員募集があり応募した結果、採用されました。4月から働いています。
 ② TOEIC® スコアーを570点に伸ばし、これで教育実習に行ける準備が整いました。
 ③ 簿記3級を独学で学び取得。現在は2級の勉強をしています。
1年間で、これだけのチャレンジを達成してきたことに、まずは、大きな賛辞を贈りたいと思います。

バリキャリとセカンドキャリア

3回生の時から、将来は「バリキャリを目指す!」と言っていた室谷君。その気持ちは今も変わらないとのこと。将来の自分自身へ向けて、セカンドキャリアも視野に入れた選択肢として、英語の教職課程を履修している室谷君。今年6月に予定されている教育実習の時間をどのように過ごしてくれるのか、聞いているだけでワクワクする時間でした。

積極的な「休学」
毎年、どの学年でも「休学」を選択する学生がいます。室谷君の休学期間をお聞きすることで、改めて「積極的な休学」があることを私は、指導教授として教えられました。やりたいことがないから、というのも理由にはなります。
しかしながら、目的と目標を明確にした積極的な「休学」によって、未来の自分自身の基盤を形成する時間にできることを、室谷君は伝えてくれます。
彼女との最後の1年。専門演習と卒業研究を通して、室谷君のさらなる進化へ向けてサポートしていきます。