留学便り3: 自然豊かなカナダのビクトリア大学から

国際コミュニケーション学部 亀川 桂子(3回生)

 カナダに来てあっという間に三か月が経ちました。ホームステイファミリーの方々は本当に優しくとても住み心地の良い家で、寮に移るのが少し残念に思います。私には一人のホームメイトがいます。彼女は韓国出身で、気立てがよくとても賢いのですが、気取らない性格で、いつも私を助けてくれます。韓国にいたころは病院で働いていたようです。そのせいか面倒見もよく時には姉のように接してくれています。先月の中旬、ファミリーとキャンプへ出かけました。湖の隣のコテージを借りて、一泊二日でスポーツをしたり釣りをしたりしました。夜には、同じエリアに泊まる方々とまき火を囲んで、クッキーを食べながらたくさんの話を聞きくことができて、これまでにないほど貴重な時間を過ごしました。私は本当にホームステイのこの家族が好きですが、この家に滞在できる期間は残り二週間をきりました。振り返ると、まだホームステイのこのファミリーと十分にコミュニケーションがとれていないので、若干焦りを感じています。

 今日、ELPIのプログラムクラスが最終日だったので、後はテストだけが残りとなりました。私のクラスは本当に仲が良く、英語漬けの日々でも楽しく学校に通うことができました。私が属しているクラスは、残念ながら低いレベルのクラスではありますが、担当の先生が応用なども交えながら授業を行ってくれるので、自分の学習方法にあったクラスだったと思います。担当先生にもよりますが、私のクラスは毎日の課題の量が多く、加えてプレゼンテーションの発表などもあったので、授業の後は大抵学校の図書館に残り友人と各々の課題をしていました。私はモーニングクラスに配置されていて、昼には授業が終わるので、効率よく課題をすすめることができました。しかしながら、授業が二コマで四時間だけなので、時には少し物足りなさも感じています。

 Uvicでは留学生に対する施設やアクティビティが充実しているので、週末には同じプログラムを受ける人々とスケートをしたりサッカーをしたりできます。他の留学生と接する機会を与えてもらえるので、友達の輪も広がりました。図書館にはスタディーセンターという施設があり、そこではボランティアの方々と自由に話すこともできるので、勉強できる環境が充実しています。さらに、決められた日にちに予約登録を行うと、先生一人対生徒三人で発音の授業を受けることができます。この制度は,すごく有益なものです。日本人の英語は発音が悪く単語があっていても、発音の違いで聞き取ってもらえないことが多々あるので、このプログラムは本当に利用価値の高いものだと思います。三十分ほどの短い授業ですが、先生の対応も丁寧で生徒を合うレベルや同じ国の人同士で分けてもらえるので通いやすいです。

 休日は友人と色々なところへ出かけています。ビクトリアには電車が通っていないので、交通手段は車か自転車、バスが主流です。一か月のバスパスを買うといつでも乗り放題なので、その点はとても便利ですが、なにしろ電車がないので遠出するにはどうしても車が必要になってしまいます。しかし、バスがどこでも通っているので、湖や海へ泳ぎに行ったり、山登りへ行ったりしながら、とても充実した日々を過ごしています。自然が豊かで動物も多く、ただ散歩をするだけでもリフレッシュになり、私はカナダに着いてから一度も退屈を感じたことがありません。しかし、楽しいだけでなく勉強が本分なので精進の心を忘れず常に向上心をもって英語と向き合いたいと思います。
*この報告は、阪南大学【実学志向型総合的キャリアシステムの構築】事業の2015年度キャリアゼミ支援事業「共に歩むための他者理解 (CHOゼミ)」活動報告の一部です。