産学連携先:村岸産業株式会社,有限会社玉木新雌

 杉田ゼミでは、ファッションを中心としたライフスタイル全般に関わる様々な企業が、どのようにして製品差別化を実現し、そしてその製品をどのようにして消費者に印象づける活動を行っているのかについて学んでいきます。

今年度キャリアゼミとして提携を予定している企業は、創業から60年以上の歴史を持つ化粧用筆の製造・販売を手掛ける村岸産業株式会社と、繊維産地として有名な西脇市で直営店を備えた大規模な工房を持つ総合アパレルブランド、有限会社玉木新雌です。

両社とも、他社にはない特徴的な製品を作りつつ、自社の直営店を持ち、ブランド力の向上に活用しているという共通点を持っています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響によって実店舗への来客数が減少する中、それを補うためにどのようにしてネット販売を充実させていくのかについて調査を行うと共にアイディアを提供することを課題としています。

今回、2010年に京都で日本初の化粧筆専門店をオープンさせた村岸産業社長の村岸直子氏らを本学にお招きして、私たちが考えた「六角館さくら堂を広く世の中に知ってもらうための計画」についてプレゼンテーションを行いました。

学生活動状況報告

 今回のプレゼンテーションにあたって、あらかじめ先生の方から、次の4つのルールが課されていました。

①ターゲット(性別や年齢層、どのような関心があるのか等)を明確にすること。
②①のターゲットに対して、「六角館さくら堂」やそこで販売されている化粧筆のどのような点をアピールするのか、つまり「何を伝えるのか」を明確にすること。
③②をどのような手段で伝えるのかについて明確にすること。
④予算は50万円以内。

僕たちの班は、まずターゲットについてはZ世代の男女に絞ることにしました。Z世代を対象とすることで、少人数にでも手を取ってもらい、評価を得ることで自ずとSNSにアップしてもらえ、高い宣伝効果が得られると考えたからです。

何を伝えるのかについては、六角館さくら堂の主力製品である「べっぴんさくら筆セット」と「ボディブラシ」を選択することにしました。これらをInstagramやTick Tockのインフルエンサーに使ってもらい、ショートムービーやストーリー投稿機能を利用して、村岸産業の公式YouTubeチャンネルや店舗サイトにジャンプしてもらうことを考えました。

予算が限られているので、その予算内でZ世代の若者に関心を持ってもらいやすいインフルエンサーを探すのが一番苦労しました。

村岸社長らからは真剣なコメントをいただき、とても勉強になりました。来年度も今回の経験を活かして、関心のあるファッション等の分野でもブランディングについて考えてみたいと思います。
流通学部 清水 星矢

参加学生一覧

神野 あかね、井上 圭汰、幸藤 楓、酒井 柚季、佐々木 美羽、佐藤 穂乃果、清水 星矢、高木 優衣、竹下 然、中村 琴音、長尾 澪、西 風奈、西嶋 遥香、屋納 翔

連携先コメント

村岸産業株式会社
村岸 直子 様

 杉田ゼミサンとの提携も3年目になりますが、その年、その年で新しい切り口や色々な視点や考えが出てきて新たな発見があり、こちらもとても楽しみにさせていただいております。

来年は契約期間の関係で京都の店舗の場所が変わりますが、また新しい店舗にもお越し下さい。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

教員コメント

流通学部
杉田 宗聴 教授

 キャリアゼミで学生に、提携先の企業の立場に立って提案を行ってもらう場合、学生ならではの良い点と悪い点の両側面があると感じています。

まず良い点については、企業の方々が思いつかないような新しい発想を提示できること、または彼らの年代では当然知っているけれども、別の世代ではなかなか知らないトレンドなどに敏感であること等が挙げられます。

反面、悪い点について言うと、提携先企業様のおかれている具体的な制約条件(予算や人的資源等)や戦略的な優先順位等についての知識が乏しいため、まったく実現性の無い役に立たない提案を考えることがしばしばあることです。

本ゼミでは、学生による提案の良い点を残し、悪い点をできるだけ出にくくするようにするため、次の2つの工夫を行っています。第一に、事前学習とフィールドリサーチを真剣に行うことで、提携先企業がこれまでどのような活動によって現在の位置にいるのか具体的に学ぶことを実践しています。第二に、清水君が書いてくれた4つの制約をあらかじめ学生に課した上で提案を考えてもらっています。

学生にあらかじめ予算等の制約をつけることは彼ら彼女らの柔軟な発想を妨げてしまうのではないか、という危惧もありましたが、幸い学生達はその制約の範囲内で様々な自分たちなりの考えを柔軟に発揮してくれました。

今後もこの形での実学教育をゼミ活動で取り組んで行く所存です。