2020.3.27

日本製スーツ生地製造企業のブランド戦略

活動テーマ:国内アパレル産業のブランディング戦略
産学連携先:御幸毛織株式会社


 杉田ゼミ(3回生)は、国内におけるファッションアパレル産業を中心に、どのようにして製品差別化を実現しているのか、すなわちものづくりの側面と、それをどのようにして消費者に認知してもらうのか、つまりブランディング活動の側面とを研究課題として取り組んでいます。
 現在、国内で流通するアパレル製品の97%以上は中国など賃金の安い外国製となっています。そのような中でも日本製にこだわり、ブランド化を推し進めることで生き残りを模索する企業はまだ数多く残っています。
 杉田ゼミ(3回生)が連携することとなった御幸毛織株式会社もそのような企業の1つです。同社の特徴として、生地から製品まで一貫して国内で製造する体制を整えていることが挙げられます。また、今回訪問させていただいた四日市工場は染色に有利な鈴鹿山系の伏流水と、コストや工数がかかるため今では他工場ではほとんど使われなくなった天然石鹸を使用した洗い工程が産み出す独特の風合いが差別化を産み出しています。
 今回のキャリアゼミでは、この差別化がどのように工場で産み出されているのか、どのような工夫や試行錯誤を経て産み出されたのか、そして、その差別化要素をどのようにしてブランド価値に結びつけているのかを探ることが一番の目的です。

学生活動状況報告

 御幸毛織株式会社四日市工場で応対してくださったみなさんはとても優しく、すごく居心地が良かったです。
 最初にざっとわかりやすく四日市周辺や御幸毛織のことを教えてくださり、その後に工場内を糸から生地を織り上げて洗浄し、仕上げ加工を行い最後に検品を行うところまで案内してもらいましたが、途中で半製品の毛織物を触らせてくれたり、とても貴重な経験ができました。
 いろいろ見せていただいた中で一番印象に残っているのはオーダーメイドスーツの裁断の場所です。捨てられる生地の切れ端が最も少なくなるように計算された型紙のイメージが名古屋の本社からオンラインで四日市の工場まで届き、光で直接生地の上に照射して裁断していました。
 最後の質疑応答でも工場の方は真剣にたくさん答えてくださっていて、中でもチャンピオンモヘアという特殊な毛糸で作られたコート(大変かわいかったです)を使って通常製品とどのように差別化ができているのかについての説明はとてもわかりやすかったです。
 最初は聞いたこともない会社でしたが、見学が終わる頃には「1着欲しい!」と思うようになってしまうほど魅力的な工場でした。

流通学部 五戸 一葉

参加学生一覧

五戸 一葉、庄司 もも、田中 海斗、田羅鋤 和弘、長沼 慶也、橋田 瑞、前田 みずき

ゼミ集合写真