2018.6.13

日本独自のテキスタイルを活用した新ビジネスを考える

活動テーマ:日本独自のテキスタイルを活用した新ビジネスを考える
産学連携先:植山織物株式会社、丸和商事株式会社、播磨染工株式会社


 杉田ゼミ2年次生は、和歌山県和歌山市に立地する株式会社和田メリヤスさん、兵庫県西脇市にある株式会社丸和商事さん、播磨染工株式会社さん、植山織物株式会社さんを訪問し、日本の織物産地のものづくりとブランディング活動について調査を行いました。
 和田メリヤスは国内でもほとんど使う工場はなくなってしまった吊り編み機を使い、通常の編み機ではつくれないふっくらしていて引っ張り強度も非常に強い特殊なニット製品を製造している会社です。
 西脇市は播州産地とも呼ばれ、日本国内でも有数の先染め織物の産地です。丸和商事は産元商社と言って、アパレルメーカーやSPA、テキスタイル商社などから注文を集め、それを産地の企業をコーディネートして生地の染色・製造を行うことが主要な仕事の一つです。播磨染工は染色整理を行い、植山織物は織布を行っています。植山織物は播州産地全体の中で2番目に大きな織布業者で、先に挙げた丸和商事も植山織物のグループ企業となっています。
 単なる企業訪問だけで終わるのでなく、杉田ゼミでは訪問後も、調べた内容とそれぞれの産地や企業を活性化させるためのアイディアをパワーポイントにまとめ、流通学部ゼミナール大会などで発表することを行っています。杉田ゼミでは聞き取り調査とそれを基にした研究発表を繰り返すことで、社会人として必要な課題発見能力とプレゼンテーション能力、そして企画提案能力を培っています。

学生活動状況報告

 和田メリヤスの工場はすごく田舎にあり外観は少し大きい家って感じでした。中を見てみると吊り編み機がずらっと並んでおり他では見ないような光景が広がっていた。和田メリヤスの工場内にあった除湿機や送風機、ソーラーハパネルは、SUZUKIのものであり工場内の隅々までこだわっているようですごく趣を感じました。工場内は非常に綺麗で、糸に埃がたまらないようにするために斜めに上に設置する工夫がなされていました。
 和田メリヤスの和田社長の話を聞いて凄すぎると思ったのが音で機械の調子がわかるとおっしゃっていたことです。僕等素人では到底わかりません。次に話を聞いてわかったものが和田メリヤスさんに様々な企業や雑誌社が頻繁に来ていることでした。現在のファッションの最先端でもあるストリート系のファッションからも来ているようでした。 和田社長の奥様は、ほつれている編み物を何十年も直すと言う作業をなされているので指が曲がってしまったとのことでした。それを聞いて、和田メリヤスさんではものすごく愛情がこもった製品を作られているのだと感銘を受けました。

流通学部 2年生 片岡 遼

参加学生一覧

池田 一斉、小林 加奈、安部 亜理沙、上原 真梨亜、江崎 凌矢、大島 健斗、片岡 遼、葛城 陽向、白谷 茜、高橋 真由、田邉 凌太、中野 鈴香、中村 翔、平井 雅樹、廣瀬 菜摘、松本 朋子、村田 郁哉、森下 大輝

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

和田メリヤス
和田 安史氏

当日はご苦労様でした。
孫のような若き学生さんが、羨ましいです。
年配に成られた松下幸之助氏は、全財産を投げ打ってでも若さが欲しいと言っています。

「変わらずに残って行こうと思えば、変わり続けて行かねば成らない」と何方かが言っていましたが、
20代の頃が、一番変化の激しい年齢です。
10、20、30年後の事を考え、勉学に励んで貰いたいです。
私も、孫(小4、小6、中3)に元気を貰って、変わり続けて行こうと思います。

学生さんにも、何時でもお気軽にお立ち寄り下さいと、お伝え下さい。

今後とも、よろしくお願い致します。

教員のコメント

流通学部 杉田 宗聴 准教授

 今年度の杉田ゼミのテーマは、「日本の優れたアパレル・テキスタイル製品の素晴らしさを知ってもらおう!」というものでした。斜陽産業と呼ばれて久しく、すでに国内産アパレル製品のシェアは3%にまで縮小していますが、探せば国内で魅力的な生地や服をつくっている企業は国内にまだまだたくさんあり、そのうちのいくつかは今治のタオルや児島のジーンズのようにすでにブランド化に成功しています。
 今年度は、そのような国内で優れた製品づくりとブランディングに取り組んでいる企業や産地を訪ね、実際の生産現場やブランドづくりの苦労について学ぶことを第一の目標としています。
 見学した学生達は、普段身につけている衣服と訪問先で作られた製品との違いに大変驚いていましたが、ファストファッションなどで販売されている製品との価格差を考えるとなかなか手が出せないというのが本音のようでした。
 来年度も引き続き同じテーマでキャリアゼミを継続する予定ですが、次の段階として、差別化された製品の魅力をどのようにしてターゲットとしている顧客に対して伝えていくか、その工夫を自分たちで考える活動を行い予定です。
 最後になりましたが、提携していただいた植山織物さん、丸和商事さん、播磨染工さん、そして和田メリヤスさんには心から感謝いたします。