伊勢神宮とおかげ横丁へ行きました

 新谷ゼミは、伊勢の「おかげ横丁」に行きました。おかげ横丁とは伊勢神宮内宮の鳥居前町である「おはらい町」の中にあり、江戸時代末期の町並みを再現した観光地です。当ゼミでは大学近くの喫茶店の学生向けメニュー提案を考えていますが、新メニューのヒントを探すために食べ歩きが充実しているおかげ横丁を視察しました。

 過去には大阪のからほり、滋賀の黒壁など特色ある商店街に訪問しましたが、今回視察したおかげ横丁・おはらい町も特色があり、成功している商店街といえます。おかげ横丁の運営母体は公共団体ではなく、伊勢名物の赤福餅を販売する株式会社赤福のグループ会社が運営を担っています。江戸時代には参宮客が年間200万人以上もおはらい町に訪れていましたが、1970年代後半には、おはらい町への観光客が20万人に落ち込んだそうです。この状態を打開するために赤福が先頭に立ち伝統的な町並みの再生を行い、おはらい町を復活させ、その後1993年におかげ横丁を開業させました。その結果、2002年には年間の観光客が300万人を超えたようです。
 おはらい町に足を踏み入れると、平日であるにもかかわらず観光客が多いことに驚きました。町並みは全体が、銀行やコンビニまでもが、江戸時代の雰囲気で統一されており、すべての場所が写真撮影スポットになっていました。

 しばらく町全体を眺めて、食べ歩きをしながら、昼ごはんを食べる場所を探しました。この地域の郷土料理である伊勢うどんや手こね寿司などの飲食店がたくさんありましたが、どのお店も人がたくさんいたので、入るのに苦労しました。せっかくなので伊勢うどんを食べましたが、直径1センチくらいの極太の麺でやわらかく、黒くて濃厚なつゆにからめて食べるタイプのうどんで、大阪のうどんとはかなり違うものでした。お伊勢参りで混雑するお客をさばくために、ずっとゆで続けてすぐに提供できるようにしているそうです。
 町全体では食べ歩きをしている人も多く、おいしそうなお店がたくさんありました。みたらし団子やコロッケ、ソフトクリーム、スティックきゅうりなど各自がおいしそうなものを見つけて食べていました。

 食べ歩きをしばらくした後、伊勢神宮にお参りしました。伊勢神宮の神宮林を含めた敷地面積は5,500ha、甲子園球場の1,300倍で伊勢市全体の面積の1/3を占めているとのことです。普段行くことの多い住吉大社のような神社を想像していましたが、その大きさ・雰囲気などまったく違うものだと感じました。今回はおかげ横丁が目的地なので内宮だけを参りましたが、次に来るときには外宮にも訪問したいと思いました。

 その後、またおはらい町に戻って散策し、最後に赤福のぜんざいをいただきました。今の季節は赤福餅と伊勢茶のセットまたは赤福ぜんざいだけです。夏はぜんざいの代わりに赤福氷があります。寒い時期だったので、ぜんざいで身体が温まりました。
 おみやげに赤福餅を買おうと思ったのですが、4時には売り切れとなっていました。その後駅の売店も見ましたが、そこでも売り切れでした。伊勢の夜は早く、5時くらいには飲食やおみやげなどのほとんどのお店が閉まってしまうとのことです。次に来る機会があれば、もっと計画的に回っておみやげも確保することとします。