2016.11.1

サッカーGK教室@高見の里グラウンド

サッカーGK教室@高見の里グラウンド

小川 司(流通学部4年生)

 10月30日に高見の里グランドにて、「GK教室in高見の里グラウンド」が開催されました。このGK教室は、小学生・中学生を対象とし、阪南大学GKコーチの中島亮コーチを中心に、阪南大クラブを中心とした現役GK10人が指導を行いました。参加者は初回から20名以上も増えましたが、それでも参加者約2人に対してGKコーチ1人が指導できる体制になっていて、普段はGKを専門的に教わる機会が少ない小中学生に丁寧に指導することができました。また、土のグラウンドではなく人工芝で練習することでGKは思いっきり倒れることができ、施設面でも非常に充実したGK教室になりました。

 簡単なアップの後、中島コーチが全員を集めて「GKとして最初にやらないといけないことは?」という質問を投げかけていました。初めての子供たちは、きっと当たり前のように「ゴールを守ること」だと思ったはずです。しかし、GKにとって一番やらないといけないことは「DF陣に声をかけ、まずは相手にシュートを打たせないこと」なのです。これに気づくことができたのも今回のようなGK教室の魅力の1つだと私は感じました。
 2時間ほどのトレーニングでしたが、子供たちのスキルが著しく伸びていることが目に見えてわかりました。ポジショニングをとる練習では、うまくいかない選手ばかりでしたが、ほとんどの子供たちがトレーニングを重ねるごとに無意識のうちにポジショニングをとれるようになりました。他のトレーニングでも同様に成長が見られました。このことは、裏を返せば、それだけ普段からGKの専門的な指導を受けることができていないということだと思います。子供たちの成長を見てうれしく思うと共に、GKの指導者が不足している問題と、それが子供たちに与える影響の大きさを感じました。

 私を含む現役のGKたちは、このような機会があることで自分の思っていること、感じていることを相手に伝える難しさを知り、「コーチングすること」の大事さを改めて感じた。今後も中島コーチを中心に、私たち大学生GKが伝えたいことや教えたいことを整理し、普段GK専門のトレーニングを受けづらい子供たちへの指導に尽力していきたいです。