トレイルラン大会の運営補助 in 香美町

柴田 佳波(流通学部2年生)

 7月2日、3日の2日間、黒部ゼミの学生7名と早乙女ゼミの学生4名、教員2名の計13名で兵庫県香美町にて行われた姫ボタル瀞川平トレイルラン(479名出走)の運営補助に参加してきました。

 1日目は8時45分に地下鉄御堂筋線江坂駅に集合してレンタカーを借り、早乙女先生、黒部先生の運転で兵庫県香美町に向かいました。約2時間半のドライブを楽しみながら、午後から黒部先生チームが園内のコースの距離計測をすることになっている但馬高原植物園に到着しました。ここには、レストランもあり、私たちはA5ランクの但馬牛のしゃぶしゃぶ定食をいただきました。お肉の脂身はとても甘く、お肉が口の中で溶けるという感覚を実感できるほど柔らかく、野菜は噛めば噛むほど野菜本来の味が楽しめて、シイタケが苦手な私でもおいしく感じるほど香美町の食材に魅了されました。他のメンバーもグルメリポートなどをしながら、おいしさを伝えようと奮闘していましたが、おいしすぎてなかなかうまく伝えられないという結果に終わったのが印象的です。
 昼食後は、黒部先生担当の植物園チームと、早乙女先生担当の翌日行われるトレイルランのプチ体験チームに分かれ活動しました。私はトレイルランプチ体験チームで活動をしました。親子で参加できるファミリートレイルランで、正直3kmくらい余裕だろうと考えていました。しかし、いざ参加してみると思った以上に傾斜は急で、自分の体が前に進んでいるのかも分からないくらい山登りの過酷さを体感しました。そんな中でも、無邪気に走っていく子供の必死な顔や、お母さんが子供にがんばれと声をかけながら走っている姿を見ると、自然に“頑張ろう”とか“もう少し”という声掛けをしていて、自分の足も不思議と前へと大きく踏み出していました。山の風景が走れば走る分だけ変わり、アスレチックがあったり、高大に広がる景色が見えたりするのもトレイルランの魅力ではないかなと感じました。走り終わった後、近くの冷たい川に足を浸したときは、全身の疲れが一気に抜けて行ったように感じます。完走賞のきゅうりは格別においしかったです!

 トレイルラン体験後は、8月のゼミ合宿に向けて野外教育センターのキャンプ場付近を下見に行きました。実際に合宿で利用する広場で、「このフィールドを活用してどのようなゲームができるのか」ということを考えました。ゲームの内容は、ウォーターイベントと鬼ごっこを企画しており、8月の合宿で実施する予定です。夕食後は翌日のトレイルランの役割を確認して就寝しました。
 2日目は、トレイルランのスタートが朝の7時からだったので、それに合わせ6時までに朝食を済ませて集合しました。私は最初16.9km地点でコース誘導をしました。この日の天気はかなり不安定で、先頭のランナーが来たときには天気は大荒れでした。そこで、コースの誘導をするだけでなく、足元お気を付けくださいなどの一言を添えながらランナーを応援しました。徐々に天気は回復し今度は気温が上昇してきました。このような気象の変化の中でランナーの様々な表情を見て、改めてトレイルランの過酷さを感じるとともに、この気象の激しい変化もこの競技の魅力の1つだということがわかりました。

 ランナーを見送った後はゴール地点に戻り、完走したランナーの方にインタビューを行いました。どのランナーも途中で何度も諦めそうになったけど頑張ってよかったと話してくれて、一人一人から達成感や、充足感を感じました。前日にプチトレイルランを体験し、さらに中間のポイントを通るランナーを見ていた分、ゴールの瞬間は自分のことのように感動しました。

 この2日間、普通では体験できないトレイルランや、インタビューをさせていただいてとても貴重な時間を過ごすことができました。さらに香美町の方々は、一人一人がとても親切で、人の温かさに触れた2日間でもあったと思います。この経験を自分のものにするとともに、ゼミの仲間や友人に発信、影響を与えていきたいとも考えています。トレイルランの運営と同時に行っていたプロモーションビデオの素材は本当に良いものがとれたと思っています。これを完璧なもの仕上げてこそ、香美町の方々に恩返しができると思うので、今後もますます意欲的に活動に関わっていきたいです。