【学生報告】スポーツビジネス・ツアー in NY

武市 仁(流通学部4年生)

 2015年3月11日〜15日の5日間、アメリカ・ニューヨークで開催された、LeadOff Breakout Tour(ニューヨーク・スポーツビジネス視察ツアー)に参加しました。

 このツアーはニューヨークを拠点にしているリードオフスポーツマーケティング社が主催しているもので、今回は、MLBのNYヤンキース、世界一のアリーナと称されるマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)、MLB専門チャンネルの放送局であるMLBネットワーク、NHLニュージャージー・デビルズの本拠地プルデンシャル・センター、NBAブルックリン・ネッツのホームアリーナであるバークレイズ・センター、この5つを視察しました。さらにリードオフ社も入れると、今回、アメリカのスポーツビジネスの現場を6つも見ることができました。

 このツアーの特徴は、リードオフスタッフの知人や元同僚などのコネクションを使い施設訪問を行っているので、ただ単に施設を見学して終わり、ではなく見学後に訪問先の担当者から話を聞ける時間を設けて頂き、こちらの質問にも丁寧に答えて頂けることです。

 私は現在bjリーグのチームでインターンをしていて、今後、プロバスケットボールチームで働きたいと考えているので、NBAチームのアリーナ視察は特に興味がありました。日本はプロでも様々な体育館を転々としながら試合をします。その為、会場づくりで出来ることには限界があります。しかし、NBAではホームアリーナを持つことで、飲食ブースやグッズショップ等も充実していて、スウィートルームもあるのが当たり前でした。通路には写真やユニフォームが飾られていて、MSGには過去に開催されたイベントを検索できる大きなタッチパネルまで設置されていました。ホームアリーナを持つことによって、試合だけでなくアリーナ自体にエンターテイメント性を持たせることが出来るのだと感じました。

 他にも様々なアメリカのスポーツビジネスに直接触れて、やはり日本のスポーツ業界は全体的に遅れているなと感じました。しかし、アメリカでやっている事をそのまま日本でやっても上手くいかないとも感じました。それは文化や歴史の違いから見ても当たり前の事で、良いところを上手く真似ていく事で、まだまだ日本のスポーツ業界は発展していくだろうと思えました。

 このように、今回のツアーに参加したことでアメリカのスポーツビジネスや日本との違いについて深く考えることが出来ました。それ以外にも、ツアー参加者やリードオフスタッフ、視察先担当者の経歴や考え方を聞いていると自分にとって刺激になる事ばかりで、多くのことを学びました。また、海外に一人で行くのは今回初めてで、分からないことや不安もありましたが、リードオフスタッフの方にサポートして頂いたおかげで滞在中も大きな問題なく、良い経験となりました。

 ツアーに参加する為の費用は学生からすると決して安くはありませんが、実際に現地へ行くことで得られた知識や経験はとても大きかったと実感しています。今回ツアーに参加する決断をして本当に良かったと思います。また、その機会を与えて頂いた方々に感謝しています。