流通学部で力を入れているキャリアゼミ※の一環で、学生9名が2019年9月23日から25日までの3日間、北海道夕張郡栗山町に滞在しました。参加した学生から現地での活動について報告してもらいます。

※キャリアゼミの詳しい説明はこちら

日下 翔太(流通学部2年生)

 今回、「若者が訪れ関わりを持ちたくなるような町づくりについて研究・提案する」という目的で北海道の栗山町に訪れました。活動内容は、1日目は町役場の方に「ふるさと納税」や「地域おこし協力隊」のことを説明してもらい、さらに交流会という場を設けて頂きました。2日目は栗山町自体よりも長い歴史のある酒蔵、小林酒造と栗農家を見学し、夜には秋祭りに参加しました。
 最も印象的だったのが秋祭りです。かなりの規模の祭りで出店がたくさん立ち並び、大通りで行われたソーラン節は見ている人たちを圧倒していました。大阪の祭りでは見たことがないうどんやおでんの出店が多くて驚きました。9月にもかかわらず気温が10℃台で大阪に比べ非常に寒く、おでんが身に染みる感じがして美味しかったです。
 正直な話、栗山町という地名や場所などは行くと決まるまで全く知りませんでした。しかし、新千歳空港から1時間ほどで比較的アクセスしやすく、夕張市の近所で同じようなメロンが栽培できたり、日本ハムの栗山監督の自宅と球場があったり、人の優しさ温かさを感じることができとても良い町だと思いました。今後は、「栗山町=〇〇」となるようなストロングポイントを確立し、たくさんの人に認知される方法を考えていきたいです。

北山 沙也加(流通学部2年生)
久保 実のり(流通学部2年生)

 今回は9人という大人数で参加させて頂きました。私は前回、7月の時も参加させてもらいましたが、この2カ月の間で気温がだいぶ寒くなっていました。栗山町の皆さんが私たちのこと覚えていてくださって、とても嬉しく、故郷にかえってきた気分でした。
 1日目は、前回と同様、今年オープンしたゲストハウス「くりとまる」に宿泊しました。くりとまるは前回と比べ、2階の部屋が和室から洋室に変わっていたり、私たちが提案した「ゴミ箱を各部屋に設置する」や「アメニティーグッズを充実させる」といった点が改善されていて、より快適に過ごすごとができました。
 2日目は、午前中に小林酒造の見学をして、夜は秋祭りに参加しました。小林酒造はとても歴史ある建物で、昔お座敷で楽しまれていた遊び「投扇興」なども体験させて頂き、最後はみんなで甘酒と抹茶を頂きました。甘酒は初めて飲みましたが、大人の味だなと感じました。抹茶は普段飲んでいるものより、なめらかで飲みやすくとても美味しかったです。
 秋祭りは前回の夏祭りと違って屋台が多く、栗山町の方に聞いたところ秋は300店以上の屋台が集まっているそうです。屋台の中には北海道らしい海鮮おでんがあって、タコの足が1本串刺しになっていたり、ホタテが2個串刺しになっているなど、普段見ることがない光景に驚きました。残念ながら、今回はおみこしを見ることができなかったので来年はおみこしの日程に合わせて栗山町に行きたいです。
 2泊3日という短い遠征でしたが、夏とは違う秋の栗山町を満喫することができました。北海道の9月は既に涼しくて少し肌寒く感じたけれど、ここに住み続けると9月の涼しさが、冬が近づくワクワク感になるのかな、と思いました。次は、来年の2月にも行く予定なので、冬の栗山町の魅力にも期待しています。