西山 あや音(流通学部2年生)

 2018年8月29日から9月3日までの6日間、早乙女ゼミ所属、スポーツマネジメントコースの学生3名で他大学の方と一緒に、ニューヨークを拠点として国際的なスポーツビジネスを展開されているLeadOff Sports Marketing社主催の「Breakout Tour」 に参加してきました。このツアーはスポーツビジネスの先進国アメリカ・ニューヨークで様々なスポーツチーム・施設、及びスポーツ関連団体の現場視察を行い、先進国のスポーツビジネスを体感し、理解を深めることのできるツアーです。また、このツアー名の「Breakout」には「自分の殻を破って欲しい」という主催者の意味も込められており、新しい自分を作ることのできるツアーとなっています。
 今回のツアーでは、LeadOff社, New York Yankees , Madison Square Garden , St. John’s University , MLB Players Association(メジャーリーグ選手協会), CAA (スポーツエージェンシー), Brooklyn Cyclonesの計7カ所に加え、試合観戦3つという今までのBreakout Tourの中でも密度の濃いツアー内容でした。中でも印象に残った訪問先が2つあります。

 1つ目はSt. John’s Universityです。この大学は全米大学体育協会の1部に所属しています。アメリカの大学スポーツで主なのはアメリカンフットボールですが、この大学はバスケットボールが強豪として知られています。体育館もRed Storm(赤い嵐)の愛称の元、赤で統一されていました。施設内を説明してくださったキャシー先生が言っていた言葉で「少ないことで多くを生み出す努力」という言葉がありました。これは、大学スポーツを動かしていく中で最も大切なことであると改めて気づかされました。また、日本の大学と大きく違うところがはっきりと目に見えた部分が多くありました。その中でも、アスリートに対する勉学の意識が日本と違うなと大いに感じました。プロになれる選手は一握りしかいない中で、セカンドキャリアをしっかりと一人一人と向き合える施設・仕組みが充実しており、勉強面のみを支えるだけでなく、選手の精神面を支えることも重視されていました。
 2つ目はCAA(スポーツエージェンシー)です。ここはエージェント業務を行う会社でアメリカの中でも大手エージェンシーの1つで、スポーツだけでなくエンターテイメントのエージェント業務も行っています。今まで私はエージェントという仕事を深く知りませんでしたが、ここへ訪問したことで代理人という業務の大切さ、大変さを知ることができました。ここでは、所属している人たちが抱く理想を実現できる場所が多くあり、例えば「本を書きたい」という人のために本を出版するための専門の部署があるほどです。スポーツ、エンターテイメントを全て揃えていることで様々な企業からのニーズに応えることができているということもわかりました。オフィスにも工夫がされており、部署が違っても多様なニーズに応えるためにオープンなオフィスになっていたり、コミュニケーションが取りやすいオフィスになっていたりしました。会社全体の連携が会社を成長させているのだなと感じることができました。
 試合観戦では、野球・テニス・アメリカンフットボール(希望者のみ参加)を観戦しました。有名選手を観ることもできましたし、アメリカのスポーツ観戦を通じて日本の観戦スタイルとの違いを自分の目で見て・感じることで、たくさんの面を比較し学ぶことができました。
 私は今回このツアーで、自分の成し遂げたかったことがさらに細かくイメージできるようになりましたし、新たな目標も発見することができました。一皮剝けた状態で帰国できたことを自分でもうれしく感じます。スポーツビジネスの本場ニューヨークで学んだことを阪南大学で応用し、阪南大学ならではのスポーツビジネスを展開できるよう、精進していきたいです。