大島ゼミでは、熊野地域を訪れた外国人旅行者を対象とした周遊観光モデルの企画をキャリアゼミ活動として取り組んでいます。今回は、熊野古道と巡礼の旅でつながりのある三重県伊勢市の伊勢神宮とおかげ横丁、熊野古道と同じく世界遺産に登録された巡礼道を有しているスペイン・サンセバスチャンと友好提携を結んでいる多気町の観光商業施設「VISON(ヴィソン)」を対象としました。提案に向けてフィールドワークを実施し、観光資源調査、外国人旅行者の動向調査を行いました。

学生活動状況報告

 フィールドワーク1日目は、地域の産業振興・雇用創出を目的とした癒・食リゾート施設で、コロナ禍の2021年7月にオープンした「VISON(ヴィソン)」を視察しました。地元の新鮮な食材を取り扱う産直市場やレストラン、日本を代表するメーカーが調味料を製造・販売する蔵、地元に縁のある雑貨や家具などを取り扱うショップ、多気の薬草の入った温泉を楽しむことができます。旅行プランの外国人にとっても魅力的なコンテンツが豊富にあるにも関わらず、日本人向けのマーケティングしか行われていないという課題に気づくことができました。
 2日目は伊勢内宮とおかげ横丁を視察しました。日本人には有名な観光スポットですが、外国人旅行者の姿はまばらでした。おかげ横丁の古い街並みとそこで楽しめる食は外国人旅行者にも訴求できるコンテンツだと思いました。太麺に濃いめの醤油をかけて食べる伊勢うどんは新鮮な味わいで、座敷や縁台に腰掛けて食べるのはとても雰囲気がありました。
 また、天空のポストを訪れました。天空のポストは、NPO法人地域活性化支援センターの「恋人の聖地プロジェクト」で、三重県で3カ所目の恋人の聖地に選定されている場所です。伊勢志摩スカイラインの山頂からの眺めは絶景でしたが、外国人旅行者に楽しんでもらう何らかの工夫が必要だと感じました。
 この2日間を通して、私たちも日本の魅力を再認識することができました。宿泊先でのホテルマンの方々、お店の方々のホスピタリティを感じ大学生活最後のフィールドワーク大変勉強になりました。
流通学部 井上 凪乃

参加学生一覧

山田 友希那、 池島 歩花、 石田 優花、 石野 貴大、 井上 凪乃、 柴田 千翔士、 籠本 美月、 新名 乃愛