都市公園における身体活動量調査〜その4 万博記念公園〜

 黒部ゼミは、2月23日(火)に都市公園における身体活動量調査の第4弾として吹田市の万博記念公園で調査を行いました。当日は雨が心配されましたが、雨が降ることなく無事調査を行うことが出来ました。万博記念公園は1972年に開園され、大阪の都市部から約15キロ北方にあります。公園のシンボルである太陽の塔をはじめ、日本庭園や国立民族学博物館、バーベキューコーナー、スポーツ施設などがあり、総面積は阪神甲子園球場の約65倍に相当します。
 万博記念公園は、3キロ、5キロ、8キロと3つのウォーキングコースに分かれています。公園内のウォーキングコースは、さまざまな木や花が植えられ、小川には水が流れており、日本らしい自然を感じることができ、歩いていて気持ちの良い公園でした。最長コースである8キロコースは、約2時間で歩くことができ、調査で得られた被検者の平均値は、運動量358kcal、歩数11677歩でした。消費した運動量は、かけうどん一杯分に相当し、歩数も厚生労働省より健康づくりのために推奨されている8000〜10000歩を十分に満たすものでした。万博記念公園の良かった点として、ウォーキングコースの分岐点や迷いそうな場所に看板が頻繁に設置されており、綺麗でわかりやすかったことが挙げられます。改善点として、看板の空いたスペースを使って消費カロリーや所要時間などを表示することによって、健康を考える上で重要な情報を分かりやすく伝える必要があると思いました。
 今年度実施した4か所の身体活動量調査では、どの公園を散策しても8000〜10000歩を満たすことができ、健康づくりに適した場所を市民に提供できていることが分かりました。普段運動しない方でも観光や四季折々の風景を通して、楽しみながらウォーキングができるため、大阪にはとても良い公園が多く存在していると感じました。今後、これらのデータを各公園に提供し、施設のパンフレットや看板など掲載してもらうよう働きかけ、多くの人たちに健康に対する意識を深めるきっかけづくりをしていきたいと考えています。
3回生 山本雅之