国立スポーツ科学センターで施設見学を行いました

 黒部ゼミの2回生は2月13日(金)に東京の国立スポーツ科学センター(JISS)とナショナルトレーニングセンター(NTC)を見学してきました。施設内はトップアスリートが練習、合宿などを行っており熱気に満ちあふれていました。施設の特性上、機密情報が多く、情報漏洩を防ぐ目的で施設内の撮影は禁止されているため、今回の報告は外観のみの写真を掲載します。
 今回、我々が見学したJISSは、国際競技力の向上を目的とした施設で2001年に開所されました。JISSでは、スポーツ医・科学支援事業、スポーツ医・科学研究事業、スポーツ診断事業の3つの部門から構成されています。一方、NTCは2008年に開所され、施設内は国際ルールで定められた用具・器具が備えられており、最先端のトレーニング設備を完備しています。競技種目別でトレーニングをするための専用練習場があり、その中には複数のカメラが設置されていました。カメラの映像はすぐに見る事ができ、自分のプレーを即座にフィードバックすることで、競技力の向上に繋げる工夫をしていました。さらに、JISSではロンドンオリンピックの際に選手村付近に選手たちのコンディショニングをサポートするためのマルチサポートハウスを開設し、選手が最大限のパフォーマンスを発揮できるようにサポートを行い、メダルの獲得にも貢献していました。一流のアスリートが練習や合宿などで使用する施設を見学することができ、貴重な経験になりました。(2回生 奥地司)

日本の競技スポーツの拠点 −国立スポーツ科学センター(JISS)

 JISSは、日本におけるトップレベルのスポーツ選手の育成を目的として、ジュニアからオリンピック選手までが国際競技力向上を目指すために設立された施設です。施設は、スポーツ科学研究施設・メディカルセンター施設・サービス施設・トレーニング施設・ナショナルトレーニングセンター施設の5つに分類されています。ウエイトトレーニング場には動作計測システムが設置されており、トレーニング時の姿勢や重心などを、映像を見て即座に修正・改善することができるようになっていました。さらに疾病や怪我などはメディカルセンター施設にある診察室やリハビリテーション室で診療を受けることができます。またMRIなどの機器もあるため、さながらJISSの中に病院があるようでした。施設にある器具や用具は見たことの無いものばかりで、一つ一つが高レベルなものばかりでした。そして選ばれた一流選手のみがこの最先端のスポーツ科学・医学・設備が整った施設を使うことができます。世界大会やオリンピックで活躍する選手の練習環境を見る機会はなかなか無いので、良い環境の下で24時間選手のサポートをしている国立スポーツ科学センターの見学は、とても貴重な体験となりました(2回生 椚座香里)。

トレーニング施設の中核拠点 −ナショナルトレーニングセンター(NTC)

 ナショナルトレーニングセンターは各種目の国際ルールで定められた最先端の環境や用具・器具が揃えられており、日本のトップアスリートの高レベルなトレーニングに対応された施設でした。施設内には各競技に対応した練習場や体育館、コート、屋内プールなどがあり、トップアスリートが練習している場所へ足を踏み入れることができました。選手は大変充実した設備で練習できる環境になっており、各種目の施設内には何台ものカメラが設置されていて、体の動きや連係プレーなどを即座に確認できるようになっていました。見学させて頂いた時は選手のお昼休み中ということもあり、ほぼ無人の練習場が多かったのですが、選手がつい先ほどまで練習をしていたかのようにポツンと残された靴や練習器具があり、どこか生活感があるような雰囲気があって、選手達が頻繁にこの施設を利用しているように感じました。日本一のスポーツトレーニング施設ということだけあって、競技者やスタッフも会うたびに挨拶をしていて、高校のときはしっかり言動・行動していた当たり前のコミュニケーションを改めて思い出すこともでき、これからの自分にとって良い体験になりました(2回生 東由太朗)。