連携型キャリアゼミの一環として6月24日に兵庫県美方郡香美町で開催された第6回姫ボタル瀞川平トレイルランに黒部ゼミ、早乙女ゼミの学生31名でボランティアに参加してきました。過去二年とは異なり晴天の中で大会が行われ、ランナーにとっては厳しい暑い中でのレースとなりました。今年はコース上のエイドに阪南大学ブースを新たに設置し、学生の提案による応援や補食でランナーの背中をグイッと後押してきました。参加者からのアンケート結果を分析し、来年度に向けた提案を今冬に行う予定です。
 参加した学生のレポートを一部掲載します。

鍛冶野有里

 今回のトレイルランで二回目の参加でした。前回は撮影班としてランナー達と直に触れ合う機会がありましたが、他の活動をしていた学生はランナーが走っている所を見れなかったり、触れ合う機会が少ないという感覚がありました。そこで今回は阪南大学の学生がたくさんランナーを応援できるように阪南大学エイドを設置する企画を考えました。実際にエイドにどんな食べ物や飲み物を置けば良いか考え、それを実行委員会の方と話し合う機会を設けました。チョコレートの準備では足りないものがあったり、分量の調整が上手くいかず、大会前日に想定外の問題も発生しました。しかし、エイドで提供したチョコレートはランナーに宣伝されていたこともあり多くのランナーが食べてくれました。それに加え、太鼓を使った応援に励まされたという人や多くの人に喜んでもらえたことがアンケートから分かり、嬉しく感じました。次回またエイドを設置できるなら今回より進化したものにしたいと思います。

井上幸涼

 前年から引き続き二回目の参加になりました。今年の大会は前回までとは打って変わり晴天で、厳しい暑さからランナーの疲れも昨年より大きかったように見えました。そのためゴールエイドで冷たい水をもっと配っても良かったのではないかと感じました。私はアンケート調査を担当しており去年はその場で記入をお願いしていたのですが、時間と人員を要するため今回は走り終わったランナーにアンケート用紙を配り、後で落ち着いたときに提出してもらう形式にしました。その結果、昨年と同程度の195枚を回収することができたため、来年度もこの方法で調査を進めたいと思います。また今回からは阪南エイドを初めて設置しランナーから「元気をもらった」「楽しかった」との声をもらい、一定の成果を得ることができました。しかし、チョコレートと冷麺は残りも出たことから、来年度はメニューを工夫して望みたいと思います。

久保実梨

 今回の大会運営に携わって良かった点は、普段の生活の中ではできない体験ができた点です。私の担当した場所は第2チェックポイントで車を停めてから約2km歩いた先にあり、蟻や蜂などの虫がたくさんいる場所でした。そして周りにトイレはなく普段の生活ですぐにトイレに行ける有り難さを知ることができました。私の業務はランナーの方が通過し戻ってくるのをチェックすることでした。ランナーの方を近くで応援できることが初めての経験ですごくやっていて楽しかったです。また、反省点は遅刻をしてしまったことです。目覚ましをセットせずに寝てしまい自己管理ができておらず、周りの人に迷惑を掛けてしまいました。
 今回の大会運営に携わって自分たちの応援でランナーの方々が笑顔になってもらえるのが嬉しかったです。もっと笑顔や元気を分け与えられるように山全体に音楽を流したりするのもいいかも知れません。この大会運営で通じた体験の全てが勉強になりました。

福島崚太

 撮影班として今回の大会に携わりましたが、最も印象に残ったのはランナーやスタッフの表情です。大会には何百人のランナーと彼らを支える人が良い表情でなければたとえ大会が無事に終えられたとしても良い大会とは言えないし、人も集まらないと思います。今大会では撮影班として沿道、エイド、スタート・ゴール地点のスタッフとランナーをしっかりと見ることができたこそ、このように感じることができました。
 良かった点がゴール地点でのランナー同士の応援です。すでにゴールしたランナーが制限時間の迫ったランナーに大きな声援を送り、時間が過ぎてゴールしたランナーにも最後まで応援し続けていました。このような部分がまた参加したいと思える大会づくりになっていると感じました。そしてこの一体感をが大会運営には必要だと思いました。