競技スポーツと生涯スポーツを融合させた競技者育成モデルに基づく多様な「するスポーツ」への参与機会の創出
産学連携先:松原市


 競技スポーツと生涯スポーツを融合させた競技者育成モデルに基づく多様な「するスポーツ」への参与機会の創出』をテーマに、私達は早乙女ゼミ・臼谷ゼミと連合しキャリアゼミ活動を行ってきました。
スポーツ機会の創出として、連合ゼミでは、本年度、
1)5月25日(土)『まつばら阪南“運動あそび”フェスティバル』
2)11月17日(日)『まつばら阪南大運動会』、を開催。
 さらに、松原市人権交流センター(はーとビュー)において、小学生を対象に月に一度、バスケットボールをはじめとする、スポーツ教室を提供してきました。
 『まつばら阪南“運動あそび”フェスティバル』では、保護者を含めて松原市内から250名の参加があり、晴天の下、子供達の歓声が響き渡り大変盛り上がりました。
 一方、『まつばら阪南大運動会』は、松原市青年会議所の協力により、大人にスポーツ・運動の機会を提供するイベントで、松原市在住の社会人の方々と阪南大生が混合でチームを組み、対抗戦を実施。息を切らしながらも、参加者一同、大いに運動を楽しむことができました。

学生活動状況報告

 多様な「するスポーツ」への参与機会の創出をテーマに、私達は早乙女ゼミ・臼谷ゼミと連合しキャリアゼミ活動を行ってきました。
 加藤ゼミでは、学生を「イベント企画・実施チーム」と「調査・分析チーム」に分け、調査・分析チームは、今後、より良いイベントにするために、参加者のイベントに対する満足度などを分析しました。
 私は、イベント企画・実施チームに所属し、早乙女ゼミと一緒に『まつばら阪南“運動あそび”フェスティバル』や『まつばら阪南大運動会』を実施しましたが、12月17日(日)は、私達加藤ゼミ単独企画として、『はーとビュークラブ・まつばら阪南クリスマスタイム』を開催しました。
 スポーツや運動の提供に留まらず、子供達にとってクリスマスの楽しい思い出となるイベントにすることを、企画の段階から重視し準備を進めました。
 当日は、あいにくの空模様で開始間際に雨が降り出し、室内での開催となりましたが、10名の参加者は思いっきり活動を楽しんでくれました。
 私がキャリアゼミの活動を通じて感じたことは、準備の大切さです。参加者の笑顔は私をほっとさせてくれました。しかし、反省点も多々浮かんできました。それらは、準備段階でもっとしっかり詰めておけば、解決できることでした。今度イベントを企画する際は、準備で妥協することのないようにしたいと思います。
 
流通学部 板木 優磨

ゼミ集合写真

参加学生一覧

板木 優磨、北岡 真己杜、塩谷 友真、島田 純希、島田 翼、白石 直也、辻 祥太、辻 義鷹、長谷川 輝光、古谷 諒太、本多 拓生、松井 翔平、松尾 拓馬、的場 功起、道川 竜伍、山口 諒太朗、山崎 勇輝、米山 幸希

連携団体担当者からのコメント

松原市人権交流センター(はーとビュー)
主幹 植田 厚 様

 2019年度の当センターの事業を阪南大学流通学部の早乙女先生と相談・協力して進めてきた。
 わくわくクラブは前・後期それぞれ9回の教室で、毎回学生が小学生に指導してくれていた。初めての児童も経験のある児童も楽しめるように、バスケの動きにつながるような鬼ごっこや基礎的な練習、時間の終わりにはゲームなど、その日に担当している学生がメニューを考えて取り組んでくれていた。
 この事業をきっかけに当センターのコートに毎日通うようになった6年生の男子は、「中学生になったらバスケ部に入る」とバスケットボールに夢中になって取り組んでいる。また、その児童を中心に同じくわくわくクラブに参加していた児童や同じ小学校の児童も、放課後や休日に当センターのコートを利用するようになってきている。
 はーとビュークラブは、毎月1回のペースで、内容を検討しながらすすめてきた。遊びを行った教室では、担当した学生は子どもたちが喜びそうなアイデアを出して実施していた。特に、8月の「水遊び」や12月の「クリスマス」では、遊び道具の準備から当日の流れまで学生だけで行い、活動中も一緒に子どもたちと遊んでくれていた。参加者の児童も保護者も、「ぜひ、来年度も実施してほしい。」という声があった。
 ダンス教室については、参加者に初心者が多く一緒に体を動かすことからはじめて、最後は音楽に合わせて振付を習得していくメニューで実施していた。低学年や初心者の参加者が少しずつ増え、活動として定着してきた傾向もあるが課題も見えてきた。1つ目に低学年の参加が多く、高学年の女子が参加しにくいと感じてキャンセルしてしまうことがあったため、住み分けが必要であること。2つ目に月1回の教室では習ったダンスがなかなか身についていかないことがある。
 来年度のはーとビュークラブを共にすすめていく上で、ダンスをもっと普及させていきたいことから月4回の毎週日曜のダンス教室を企画している。また学生が自主的に企画して取り組めるような機会として夏の「水遊び」や冬の「クリスマス」なども企画している。参加者にとっても学生にとっても楽しく有意義な時間になるように今後も連携しながらすすめていきたい。

教員のコメント

流通学部
加藤 清孝 教授

 今年度、私のゼミでは、早乙女先生・臼谷先生と連合で、キャリアゼミとしての活動を行いました。「連合」との言葉を使いましたが、既に数年にわたって活動をされている、早乙女ゼミと臼谷ゼミに参加させていただいたのが実情です。
 これまで私のゼミ活動は、文献にあたる、データを集め分析する、それらを理解し発表する、ことなどを主に行ってきました。グループリサーチも頻繁に行ってきましたので、社会人基礎力の中の「考え抜く力」「チームで働く力」は養うことができていたと思います。しかし「前に踏み出す力」については、別のシチュエーションが必要であると、私自身が感じていたところでした。
 今回、合同ゼミを組ませていただき、ゼミを越えてまた大学を超えて、学生・社会人・地域住民の方々と関わることで、この力を伸ばす良いきっかけとなったのではないかと思います。また、普段の活動では見られない、学生の取組姿勢や笑顔が見られたことは、私にとっても学生をより良く知るための良い機会となりました。
 しかしながら、もう一方で露呈したことは、このような機会を自ら活かそうとする学生と、他人事のように取り組む学生がいたことです。「主体的に」が当然ながら、自分の能力を高めるためのキーワードです。あらゆる機会が、自分の能力を開発するチャンスと考え、「自分事」として、取り組んでほしいと思います。