2023年7月18日、「ストアオペレーション」プレゼンテーション発表大会でルクアイーレの開発担当で著名な舟本恵氏(6月27日のゲスト講義に引き続きご来学頂き)に、ご講評いただきました。発表本番前の2週にわたって、理想のSC(ショッピングセンター)を開発するというテーマに対して、6つの班に分けて発表の準備を進めてきた。市場動向や立地条件の設定、ターゲット設定とコンセプトワーク、提供物やテナントミックスなど、これまでの授業を踏まえた開発ステップに基づき、ユーザーインタビューなどでニーズチェックなども行いながら作成してきた。舟本氏からは、ターゲットを絞り込んで分かりやすい施設である、フロアコンセプトまで落とし込んでおり実現性が高い、など各班に対して丁寧なコメントをいただきました。学生たちは、重みのあるSC開発の実務家視点を吸収しながら、熱心に講評を聞き入っていた。
  • 「非日常をご近所に」というコンセプトで、見事に最優秀賞をとったAチームと、舟本様と記念撮影

  • 各班の発表は立地場所や成長軌道にある市場動向などを徹底的にリサーチ

  • 各班の発表は立地場所や成長軌道にある市場動向などを徹底的にリサーチ

  • 水族館に飲食店を併設する、感度の良い新奇性の高い試みも提案。

  • 大学のある立地、ファミリー層への提案、様々な気づきがありました。

  • フロアプランを定めて、具体的な提案がなされていました!

  • アウトドア市場でも、グランピング市場が意外と敷居が高い。ここをクリアする提案などがなされていました!

  • インバウンド市場が戻りつつある心斎橋エリアの新名所を提案

  • 舟本氏からは、市場への理解、ターゲットの明確化・特化から、ビジネスモデルや実現性についてまで幅広くご講評いただきました。

学生コメント

 舟本さんの的確なアドバイスが聞くことができ、後期のゼミナール大会に向けての参考になりました。
私はAチームの非日常をご近所にというコンセプトが1番魅力に感じました。
自分の家の近くにほしいと思えるくらいコンセプトがしっかり伝わる発表でした。
3年生 三國真 陽南

舟本さんのいろんな経験や知識を学べました。様々なチームのプレゼンテーションを聞いて、私は「そういう考え方があるのか」や「こうしたらもっといいのに」という意見が思い浮かびました。プレゼンされたSCは、多種多様性があって興味深かったです。
3年生  村山 雄大

連携先コメント

JR西日本SC開発株式会社 カンパニー統括本部
開発戦略部 部長 舟本 恵 様

【プロフィール】
神戸大学MBAフェロー、SC経営士。
2000 年JR西日本入社。2015 年プロジェクトリーダーとしてルクア イーレを開発。
バルチカ、ルクア フードホール等の開発を経て、2022年7月から現職。
JR西日本グループの新規SC開発責任者、国内コンサルティング事業責任者、ルクア大阪店舗開発を管轄。
中国SC 開発株式会社外取締役。MBA。

【コメント】
どのグループのプレゼンテーションも、立地条件から競合商業施設の状況、地域生活者の購買行動特性に至るまでのファクトがしっかりと押さえられており、その結果、SC全体のコンセプトやフロアプラン、テナントミックスなどがリアリティのある、具体的なものとなっていました。特に、ターゲットをしっかりと絞り込めていたことが良かったと感じました。今後、皆さんが社会に出てビジネスをされる際にも、ぜひ実在する顧客をしっかりととらえ、そのニーズに最適な価値を提供できるように頑張って頂ければと思います。

教員のコメント

流通学部
池澤 威郎 准教授

JR西日本SC開発の舟本恵氏にご来学いただき、学生たちによるショッピングセンター(SC)開発のプレゼンテーションを見て頂いてコメントを頂戴いたしました。SCの開発はマーケティングを1通り学習し、それを体得するための応用課題として位置付けて講義や実習を行ってきました。今回、企業内で強いマーケティング志向のもとに施設開発の豊富な実績をお持ちの舟本氏にコメントを頂けたことは、とても意義深く、さらにビジネス目線を取り入れることができて、学生たちにとって有意義であったと思われる。顧客のニーズをチェックし、SCという具体的な施設像を作り上げていくプロセスを経て、その成果を評価していただき、学び多き時間を得られたと思います。