産学連携先:株式会社大広

 2022年10月11日、流通学部基礎演習として池澤ゼミ1期生は「Z世代の購買行動と恋愛観」についてワークショップを行った。全体は2部構成で、前半はZ世代の購買行動、後半はその結婚観について、座談会形式のグループインタビュー(グルイン)を行った。特にZ世代の学生のインサイトを明らかにするため、講師のファシリテーションの下、学生たちは付箋に回答を書き、それぞれの質問ごとにホワイトボードに貼って、その行動や理由、イメージ、価値観について語ってもらった。今回はグルインの最初のステップKJ法による整理に留まったが、参加型ワークショップに、ゼミ生たちは話し合いながら発表の中に個性を発揮していた。

学生コメント

 KJ法を使ってみんなと楽しくコミュニケーションをとりながら、人の意見と交換することで、自分とは違う買い物の仕方や恋愛観を知ることが出来て面白かったです。
流通学部 三國真陽南

参加学生一覧

青井 鏡悟、大西 虹輝、高倉 逸樹、流 稜太、孫崎 輝、三國 真陽南、光永 圭吾、村山 雄大、𠮷田 圭

連携団体担当者からのコメント

株式会社大広 大阪ブランドアクティベーションプロデュース本部顧客価値開発局 顧客価値発掘チーム2 チーフディレクター
清水純 様

【プロフィール】
 大学卒業後、俳優業に従事。その後、読売連合広告社(旧 大阪読売広告社)、JR西日本コミュニケーションズを経て、大広に2022年入社。広告会社でのマーケティング担当として定性・定量調査や生活者インサイト発掘・課題抽出・ブランディング・新規事業構築・ビッグデータ解析を手掛ける。人の価値観や買い物行動の機微を捉えた分析を基にした仮説構築を行い、小売・流通・不動産・飲食・行政業界などのクライアント先にコミュニケーション戦略を提案している。毎日広告デザイン賞、神戸新聞広告賞、日本マーケティング協会論文シルバー、日本ショッピングセンター協会ユニーク賞等受賞。SC経営士。
【コメント】
 まずは、貴重な機会を与えて頂いた池澤先生や阪南大学の皆様、学生の方々に感謝申し上げます。今回、当社概要を少しお話しさせて頂いた後に“生活者の買い物行動”や“恋愛観”について、KJ法をベースにお話を展開させて頂きました。生活者マインドの根底にある「なぜ、そこで買い物をするのか」「その場所のことをどう思っているのか」などの購買行動理由や、Z世代特有の恋愛観・結婚観に関するお話を深めていく中で私自身も多くの学びを得ることができました。学生の皆様と触れ合える貴重な機会を与えて頂き、大変感謝しております。これからの学業においても、「顧客を知る」ことを起点とした独自仮説を深堀りするマーケティング視点を持ち、学びを深めて頂ければ幸甚です。

教員のコメント

流通学部
池澤 威郎 准教授

 マーケティング市場調査の中でも、定性調査の1つで、グループダイナミクスを期待して行われるグループインタビューを実施した。演劇経験も豊富な清水先生の進行により、学生たちは積極的に考え付箋を記入していたのが印象的だった。学生たち自身がZ世代であることや身近な話題であったこともあり、自らの行動の背景にある価値観をあらためて振り返る機会となったと思います。また、「純粋想起」により集められた1次データを俯瞰し、調査手法としてのKJ法の入口の段階を知ることができたのも大きな学びだったと思います。