2022.5.30

都市型商業施設のMDを考える~アフターコロナの業態革新

産学連携先:ルクア・ルクアイーレ(JR西日本SC開発) 

 2022年5月20日、流通学部基礎演習として池澤ゼミ1期生はルクア・ルクアイーレ(JR西日本SC開発)へ訪問した(事前に会社・施設概要や最近の動向などを調査した上での訪問を実施)。百貨店からSCと百貨店とのハイブリッドとして革新を図ったことや、その革新の中心となったバルチカ、フードホールの開発についてお話を伺いました。陣頭指揮を執った同社開発戦略室長である舟本恵氏からは学生たちに「どんな基準でお店を誘致するのか」という本質的な問いかけがあり、「顧客理解」の方法やその具体化について丁寧にレクチャーをいただいた。

学生活動状況報告

 「バルチカ」が裏難波や裏天満などの裏路地のコスパの高い居酒屋さんに高いニーズがあること、「ルクアフードホール」が都心回帰で住むようになった梅田住民が求めている食品スーパーのニーズに新しい形を与えたことなど、具体的な実例をもとに説明をし、調査結果からインサイトを導き出す方法について解説があった。また、高倉逸樹さん(2回生)から「コロナ禍におけるルクアの対応」について質問があり、舟本氏から施設としての安全性・信頼性を打ち出していくことの重要性について回答があった。

学生コメント

 ショッピングセンターの開発でバルチカやフードホールなどを作る際に、作る側の意見だけでなく、世間や市場環境の意見も取り入れていることが分かった。また、お客様が何を求めているのかをチェックして、たくさんの人たちが携わることによってこうした開発がされていると聞いて驚きました。
流通学部 流 稜太

ゼミ集合写真

※撮影時のみ、マスクを外しています。

参加学生一覧

青井 鏡悟、大西 虹輝、奥山 遼登、高倉 逸樹、流 稜太、樋川 りん、孫崎 輝、三國 彩華、三國 真陽南、光永 圭吾、村山 雄大、𠮷田 圭

連携団体担当者からのコメント

JR西日本SC開発株式会社 カンパニー統括本部 開発戦略室 室長
舟本 恵 様

 一般的に、ショッピングセンターの開発・運営というビジネスの認知度が低い中、今回のように学生さんに弊社までお越しいただき、仕事内容についてご紹介ができる機会を頂きありがとうございました。終始真剣に話を聞いて頂き、かつ、質問や感想など、全員から積極的な発言を頂戴することができ、私も多くの学びを得ることができました。これからの学業においても、ぜひ、今回お話しした「消費者起点でビジネスを考える大切さ」について、意識して学びを深めて頂ければ幸いです。

教員のコメント

流通学部
池澤 威郎 准教授

 学生たちにとってはじめての企業訪問であったが、事前のマナー講座などで予習をし、まずは適切な振る舞いができたことが評価できた。また、マーケティングリサーチについての実例を、1つは定性調査(グループインタビュー)、1つは定量調査(Webアンケート)という形で具体的に学ぶことができた。「どんな店を誘致したらよいのか」というビジネス上の身近な課題について触れる良い機会になった。