令和元年5月28日(火) 流通学部平山ゼミ・大村ゼミ・安城ゼミの基礎演習の学生は合同ゼミとして神戸市東灘区にある神戸ファッション美術館で見学研修を行いました!
  • (平山ゼミ写真①普通編)

  • (平山ゼミ写真②ゼミ名物ジャンプ編)

  • (平山ゼミ写真③ 鳥丸軍雪展 いいね!)

  • (平山ゼミ写真④「18-20世紀のファッション」受講)

 以下に平山ゼミの見学研修日程と概要を示します。当日は学芸員の資格を持つ神戸ファッション美術館学芸部長仲井雅史氏の案内で順次回っていくことで、平山ゼミの学生にとっても効率的な時間の有効活用につながりました。

(1) 服飾講座「18-20世紀のファッション」受講(平山ゼミのみ受講)(90分)
  講師:浜田久二雄学芸員
 まさしくファッションの世紀である過去300年に亘るヨーロッパのファッション史を実際のパリ・ベルサイユ宮殿でのロケによる映像の数々と、当時の洋装の利用や復元された服をメインに浜田久二雄学芸員自らの想いが 詰まった稀に見るすばらしい映像作品となっている。受講した学生たちも、その実際に展示されている作品の数々を見学する前に、各時代の衣装の歴史と背景およびファッションの本質を学ぶことができたことは非常にすばらしく、平山ゼミの学生にとっても大切な時間を過ごすことができたと直感している。
(2) 資料室見学研修(30分)
 福家由美子学芸員よりこの資料室についての概要について説明があり、一般向けの開放はおこなっておらず、特別に許可された団体や学校のみに見学が許されているということで、ラグジュアリー・ブランド,神戸のファッション企業の貴重な衣服・資料、生地、靴、鞄、アクセサリー関係の品々に加え、神戸という港町の特性もあり、各国海軍の制服などの資料も実際に手に取ってみることができ、学生たちは思い思いに調査を進めていた。
(3) ライブラリー見学調査(30分)
 この神戸ファッション美術館内にあるライブラリー国内外のファッション関係資料が約4万点あり、ファッション、デザイン、建築、映画、アートなど蔵書も充実している。学生たちの関心の高いファッション雑誌についてもVOGUEフランス版・アメリカ版・イタリア版などのバックナンバーも含め、専門的な研究を進める上でも非常にインスパイアされる環境となっている。
(4) コレクション展5つの時代衣装展—華麗なるロココから優美なベル・エポックまでー見学 展示解説受講(30分)
 このコレクション展は5つの時代をストーリー的に切り取ったものである。そこには現在に生きるわたしたちにとっても共感することが多いと言える。それは日々の生活や非日常的生活空間の存在、また恋愛であったり、服を着ることの想い、女性であれば人々が着飾るおしゃれな空間でのパーティにどのような衣装を着ればよいのかなどであり、当時の人間の欲望や服を身につけることの意義と意味について考えさせられる、すばらしい構想の下での労力の結晶であるということに収斂できるであろう。特に浜田学芸員が過去数十年に亘るマネキン・トルソー製作者としての顔にも率直に向き合える秀逸な衣装展となっている。
(5) 鳥丸軍雪展 見学(30分)プラスα
 日本を代表するデザイナーであり、ドレープの魔術師とも呼ばれる伝説のファッションデザイナーである。それらの作品を身近に鑑賞することで、彼のファッションの持つデザイン性、高貴な精神性、さらには着る人々の人間性や奥深さを表現するそのスタイルに、参加したゼミ学生や教員も一同深い感銘を受けた次第である。主な顧客には英国ダイアナ元皇太子妃・スウェーデン王国シルビア王妃・サッチャー英国首相を始め、錚々たるメンバーからの厚い支持を受けている。
  • (平山ゼミ写真⑤ バスルスタイルの女性)

  • (平山ゼミ写真⑥ 世界の海軍の軍服資料)

  • (平山ゼミ写真⑦ ヴィヴィアン・ウエストウッド・  コレクション限定本 調査)

  • (平山ゼミ写真⑧ 鳥丸軍雪展案内)