平山ゼミ2回生19名&西口ゼミ2回生7名、田崎真珠神戸本店&UCC コーヒー博物館見学研修会報告!

 田崎真珠では本店アシスタントマネジャー坂口毅欣氏始め、多くのフレンドリーシップあふれるスタッフのみなさまから、説明を受けました!現在の真珠業界を取り巻く状況を知り、昨今のこれまでのジュエリーの常識を打ち破る、デザイナーの起用により、新たな価値を提供できているというところに新生田崎真珠さんの新たな未来像が見えてきました!

 1階パールプラザでは時価3億円するといわれる「アプロディーテの王冠」、明石海峡大橋をモチーフにし、レーザー光線を真珠に当てることでライトアップされる「パールブリッジ」など、田崎真珠のクラフトマンシップの総力が結集されたモニュメントを楽しむことができます。
 同じく1階にあるTASAKI Selectionでは、特に、2009年に田崎真珠のクリエイティブ・ディレクターに就任したタクーン・パニクガル氏はニューヨークで活躍するデザイナーで、VOGUE編集長アナ・ウィンター氏の日常に迫ったドキュメンタリー映画、「ファッションが教えてくれること」において、コレクションやデザイナーに対して非常に厳しい眼を向けるアナ・ウィンター編集長でさえもタクーン氏を高評価している場面が登場するほどの実力者です。

 彼が田崎真珠創業60周年記念でデザインしたイアリング「ウィステリア」などのデザインはエッジの利いた秀逸な作品となっています。
 また、同じくメラニー・ジョージャコプロス氏の真珠の神秘性に着目した、まるで真珠を半分にカットし磨きあげた「スライスド」を始めとしたデザイン、その先進性あふれるモダンな解釈は観るものを、その圧倒的な世界へといざないます。

 そして、小説、デュマの「三銃士」で出てくるポルトス家の末裔貴族といわれる、マリエレーヌ・ドゥ・タイヤック氏のデザインする三連パールからなる「ファースト レディ スター」などは気品に満ちあふれています。
 こうした戦略を展開できるのも、新生田崎真珠を率いる、グッチやクリスチャン・ディオール、ルイ・ヴィトンジャパングループで要職を勤めてきた、田島寿一代表執行役社長の手腕によるところが大きいと言えます。

 一方、UCCコーヒー博物館は大学生でも十分楽しみながら学ぶことができる設備や備品から構成されており、コーヒー関連図書も充実しています。コーヒー好きなひとにとっては半日過ごすことができる場所となっています。コーヒーテイスティングのコーナーもあり、コーヒー博物館に隣接した本社ビルのUCCコーヒーアカデミーでは本格的にコーヒー学を学ぶことができるようになっています。

 今回の見学研修会を通して、学生たちはファッションの世界というのは決して服だけに止まらず、宝飾品やアクセサリーなどのラグジュアリーな世界の奥深いところ、またそれを現代風に輝かせるにはデザイナーなどのクリエイティブ・ディレクターの存在がいかに大きいかを知ることができました。また、珈琲文化圏の文化を知る上で、彼らが日頃口にしているものの根底をしっかりと理解することは非常に大切なことになります。普段何気なく味わっている珈琲、珈琲文化の成り立ち、エチオピアで発見された珈琲が欧州あるいは世界各地にどのように伝播し広がっていったかを学ぶことは、今後グローバル社会で生きていく彼らにとっても、とても重要なことであると感じました。