安城ゼミ2回生は、11月14日から15日にかけて、京都西陣を訪れ、日本を代表する伝統織物の一つである西陣織の歴史と現状について理解を深めました。14日には、西陣織会館で、日常なかなか目にする機会のない機(はた)織り機に触れ、平織(ひらおり)のテーブルセンターを作成しました。機織り機の基本的な仕組みを理解した上で、西陣織の職人さんによる実演を見せていただくことで、ゼミ生一同、いかに複雑な工程を経て美麗な文様が生み出されるかを理解できたようです。翌15日には、西陣織の老舗である渡文(わたぶん)が運営する手織りミュージアム織成館(おりなすかん)を訪問し、西陣織の製品にはどのようなものがあるのか、また、価格はどのようにして決まるのかといった西陣織のビジネス的側面についてもご教示いただきました。

学生コメント

 今回、初めて、西陣織会館の「手織り体験」に参加しました。少しの長さを織っただけで、次にどちら側の糸を通せばよいのか分からなくなったり、どちら側の足で織り機を踏めばよいのか混乱したりしたので、あれだけ複雑な文様で長さもある西陣織を仕上げる職人さんの仕事がどれだけ大変なものかと驚かされました。その後の館内見学では、西陣織の図案を紋紙(もんがみ)と呼ばれる板のようなものに写している職人さんがいらっしゃいました。この紋紙によって、織りたい文様になるよう糸が操作できるのだそうです。現在では、機械化が進み、手作業で紋紙を仕上げる職人さんは少なくなっているというお話もありましたが、これだけの技術を習得し一人前になるまでにどれくらいの時間がかかるのか気になりました。
流通学部2年 義村 真海

参加学生一覧

井野 壮志、 玉置 寛至、 義村 真海、 石戸 杏奈、 福田 沙弥、 宮城 杏海、 甘利 俊介、 恒田 楓、 妻木 萌香、 植田 愛衣、 登 佑香、 別苻 志遠、 渡 夢現