産学連携先:藤嶋陽子氏(株式会社ZOZONEXT、東京大学大学院学際情報学府博士後期課程) 

 今年度の安城ゼミでは、昨年度に引き続き、キャリアゼミ活動の一環として、株式会社ZOZO NEXTの藤嶋陽子氏をお招きし、2年生向けに「Fashion Tech」についてご講演いただきました。
 
 ファッションに関連する文脈でも「SDGs」(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)という言葉がよく耳にされるようになりましたが、それでは、その実現のためにどのような取り組みが行われているのか、私たちはそれほど多くのことを知っているわけではありません。今回の藤嶋さんのご講演では、AIを駆使した端切れを出さないパターンの考案、キノコレザーやパイナップルレザーといった素材の開発、バーチャルな(実在しない)服を販売する試みなど、「SDGs」の実現と深く関わるファッションと最先端の技術の融合の実例をご紹介いただき、ゼミ生一同、とても良い刺激を受けることができたように思います。

学生活動状況報告

 「Fashion Tech」という言葉はこれまで日常であまり耳にしたことがなかったのですが、藤嶋さんのお話をうかがっていくと、①試着をバーチャル化する技術 ②実際には存在しない洋服を作り、画像の中でだけ着用できるものとして販売する試み ③キノコレザーの開発 など、様々な形で技術(Technology)とファッションの融合が図られているということが分かりました。ご講演の中で一番印象に残ったのは、「デザイナーにAIがデザインの提案をする」という技術です。私は、最初、AIが介在することでデザイナーの個性や独特の雰囲気といったものが損なわれてしまうのではないかと思ったのですが、「AIに何を求めるかを決めるのは人間である」ということと、「AIによる提案を受けて最終決定をするのは人間である」ということをうかがい、自分が当初考えていたより興味深い試みだと思いました。
流通学部 清水 伶恩

ゼミ集合写真

参加学生一覧

臼井 奏太、片芝 心優、川西 愛美、清澄 亜依理、黒川 勇輝、黒木 文太朗、光嶋 ナツ、清水 七海、清水 伶恩、高橋 郁裕、徳田 汐音、豊里 美友、YANG BINGQI、吉川 ほのか、米原 紀乃