2023年11月2日(木)のスポーツビジネス論の授業に、有限会社弘武堂スポーツ フットボールパーク大宮店の大柿拓馬さんにお越しいただきました。大柿さんは日本最大級のサッカーECサイトであるSWS FOOTBALL by FOOTBALL PARKの運営を担当しています。コロナ禍を経てますます拡大するECマーケティングの世界においてどのようにサッカーグッズ販売を展開しているのか。サッカーショップを通してECマーケティングの世界についてご紹介いただきました。

  • コロナ禍を経て、EC事業の比率がますます高くなった

  • サッカーショップもコロナによって大きな変化を迫られた業界の一つ

実際のECサイトを見せつつ、ECマーケティングの基礎について説明
  • 人気商品の企画から発売までの流れを説明

学生コメント

扇原 佑太さん
自分はユニフォームやチームのグッズをよく買うのでSWSさんは前から知っていました。SWSさんのイメージは発送が早く、注文をしたらすぐ届くイメージがありとても良い印象でした。またシーズン終わりに近づいていくとセールなどで商品が安くなるので自分が欲しかった商品を買ったこともあります。自分はユニフォームを集めていて、シャツ、マーキングを単体で集めて圧着したりするのが楽しくてやっているので、今日の講義はとても自分にとってためになる講義でした。
 
日下 しいのさん
アパレル系だけが季節や次の流行を先読みをして服を仕入れているイメージがありましたが、スポーツ用品を販売にも先読みをして仕入れていることが分かりました。たしかに、販売価格が高くても販売数が少なかったら特別感があって良いなと感じるし、反対に販売価格が安くて販売数が多くても安いからまた来ようという考えになるため販売の仕方は一つだけではないんだなと感じました。
 
勝目 美沙さん
小売業界で求められるスキルとして、利益を生み出すためには先を読み適切な仕入れを行い適切な価格で販売する能力が必要だし、お客様に必要な情報を届ける能力も必要なのだなと感じました。感覚的な部分があり、一概な回答はないし、商品によって価格を変えたりすることが大切なのだなと感じました。また、3500円で仕入れたユニフォームを1枚7500円の値段で12枚分販売するか、1枚5000円の値段で30枚分販売するかという問題で、私は安い方の5000円で販売した方が、売れやすいかなと感じたけど、ユニフォームとかは1枚の値段を高くして、数量限定などにした方が売れやすいと聞いて、商品によっても考えないといけないのだなと感じました。
 
川島 碧生さん
私はサッカーはしていませんでしたが、野球をしていたのでスポーツ店にはよく行く機会があったのですごく興味を持ちながら大柿さんのお話を聞くことができました。サッカー専門店でアルバイトをされていてそのままキャリアに就職したということでそういった就職方法もあるのだなと思いました。バイトは自分もしているのでそういったところからもこれからの就職活動になにかしら繋げていけるかなと思いました。貴重な話をしてくださりすごく身になりました。

大柿さんとは多くの試合を審判として共に担当してきた。サッカーグッズに関しては、彼に相談すればすぐに解決してくれる。

教員コメント

 コロナ禍を経たスポーツ業界における小売業の在り方の変化をご紹介いただきました。小売業のビジネスモデルがそもそもどのように成り立ち、ECマーケティングではどのような点を工夫しているのか、その実際を聞くことができました。良い商品・人気商品を仕入れれば売れるという簡単なものではなく、特にサッカー業界においてはワールドカップや選手の活躍、リーグが招聘する海外クラブの動向など、最新のトレンドを予測したうえでの仕入れが重要であることを知ることができました。さらにご自身のキャリアについて紹介しつつ、小売業(関連する業界)において必要なスキルについてもお伝えいただきました。サッカー日本代表や日本代表選手の海外での活躍の波に乗り、こうしたサッカービジネスがどのように伸びていくのか、学生からも多くの質問が出る授業となりました。
 これからもいろんな場面でお付き合い頂けると幸いです。ありがとうございました。