2023年10月12日(木)のスポーツビジネス論の授業に、株式会社トリデンテ所属でサッカー国際審判員の小泉朝香さんにご登壇いただきました。小泉さんはサッカー国際審判員として国内では女子プロサッカーリーグ(以下、WEリーグ)を、国外ではアジアを中心に世界中で笛を吹いています。今後さらなる成長が見込まれる女子プロスポーツ界で審判員としてどんな思いで活動しているのか。学生時代や留学経験を辿りながら、今後の女性アスリートの社会進出への思いを語っていただきました。
 
  • 当日はオンラインで参加。2021年秋に開幕したWEリーグついて解説

  • 近年は特に女性審判員の活躍が目立つ。小泉さんは日本の女性国際主審4名のうちの一人

  • 昨年はWEリーグ初の聖地国立競技場開催試合で主審を務めた

学生コメント

柳 琴華さん
私は小泉朝香さんのお話を聞いて、審判といえば男の人というイメージがあったのですが、女性審判員をされていると聞いておどろきました。しかも国際審判員と聞いてすごいなと思いました。審判をしていると1番近くで選手のプレーを見ることができるとおっしゃっていて確かにそうだなと感じ、印象に残っています。私はバスケットボールやバレーボールの試合を見に行ったことがあるのですが、審判員はとても重要だと感じました。サッカーの審判は選手よりも試合で走っているとサッカーをしている友達から聞いたことがあったので、試合の状況を見ながら審判をするのはとてもすごいなと感じました。
 
川崎 涼太さん
サッカーと聞くと、まだ男性がするスポーツのイメージが多く残っているが、今回女性がするサッカーで、尚且つ審判員からの目線を詳しく説明をしていただいたのは本当に良い機会だと感じました。今回取り上げられた話題とは少しズレているかも知れませんが、最近は男女について取り上げる場面がニュースなどで多くなっています。例えば、学生が着る制服に、男子にもスカート、女子にもズボンを選択できるようになると男女のあり方について考える場面が増えるようになりました。なので、今回女性がするサッカー、さらに審判員からの目線の内容を聞き、今後、このような活動に憧れを持ち、サッカーをプレーする女子や、審判員を目指そうとする女子が増えるのではないかという期待を考えることが出来ました。
 
新村 日菜さん
今回の小泉さんの講義を通して、女性アスリートや審判に対して大変そう、家事との両立が難しそうと少しネガティブなイメージを持っていましたが、男女関係なく仲間たちと共に試合を支えていく存在に誇りを持っておられると聞いてとてもかっこいいなと感じました。そして、日本ももっと女性の社会進出のために女性アスリート、女性審判員への理解とサポートが必要だと思いました。また、私も学生のうちに海外に行き世界の文化を実際に肌で感じてみたいと強く思い、そのために資金をたくさん貯めようと改めて思いました。
 
若尾 早紀さん
小泉さんの話を聞いて、現状、観客の数は減っているが女子サッカーの仕事は増えていると知りました。また、一人一人が女子スポーツを理解して、その面白さを伝えることが大切だと知りました。現在、世界では女子スポーツが盛んで関西にもWEリーグのクラブがあると知りました。女性アスリートや女性審判員などこれから女性が次々と活躍していく社会で女性競技への理解や投資を行うことを視野に入れたいと思いました。私はこれまで女子スポーツ、女子サッカーについての知識はありませんでしたが、DAZNやYouTubeでも観られると知ったので、実際私も観てみたいと思いました。

教員コメント

 小泉さんは2010年当時、大学サッカー連盟審判育成コースに所属する唯一の女性審判員でした。当時から愚直に審判活動、そしてサッカーに取り組む姿勢が印象的でした。飽くなき向上心は国内でのフィールドに収まらず、イギリス留学を経て現在は世界のフィールドで活躍しています。小泉さんのキャリアと女性プロスポーツの実際、そして今後のスポーツ界の成長と自身の目標を聞いた学生は、スポーツの新たな一面を見ることができたのではないでしょうか。
 小泉さん、2027年FIFA W杯での勇姿を楽しみにしています!
ありがとうございました。