5/18(木)3限 スポーツ組織論

 今回はKYBELE Nutrition株式会社(https://kybele.jp/)代表取締役CEOの唐島和義さんにご登壇いただきただきました。唐島さんはプロサッカー指導者のキャリアを経て、「カシューナッツミルク」とその加工品を販売する会社を起業しました。プロサッカーの指導者がなぜナッツミルクを?全員が疑問に思うことについて、そこに至るまでの過程と現在の活動、そしてここまでに至るその信念を語っていただきました。
 講義の後半には「今、君がやりたいことは何?」、「いつ、それは誰と?」、「そのためには何が必要?」と具体的に学生のやりたいことを引き出していました。恥ずかしそうに困惑する学生もだんだんと自分の想いを語り始め、今やりたいことがはっきりとしてくる様子がうかがえました。
  • 写真1:ナッツミルクのアイデアから世界規模の潮流の変化を感じる

  • 写真2:興味も持ったらやってみる!=自分でナッツミルクを作ってみる

学生コメント

西岡 海斗さん
今回の講義で、唐島さんの行動力と「何も知らない」と言える所が唐島さんの強さだなと感じました。大学生の頃から数十年サッカーに情熱を注いできた人がいきなりカシューナッツで起業して飲食業界に出航し、上手く行かずに阿波座の唐島ナッツを潰しても諦めず今度は北海道の函館で昆布工場だったところをIT系の資産家が面白いなと言うことで投資してくれてカシューナッツミルクのアイスクリームで新しい商品を作るという、挑戦の塊のような人生を送っている唐島さんを見て凄い憧れの想いを抱きました。
まずは小さなことから何でもやってみようと思います。
 
荒井 璃桜さん
最初聞いていた時から「どうしてナッツの話をしているんだろうな」って思っていたのですが、どんどん話を聞いていくにつれてナッツミルクの会社の社長として北海道で働いているのがすごく面白いと感じました。サッカーの指導者からのスポーツからかけ離れた業界で一から作り上げ働くことが難しいはずなのに出来るのがすごいと思いました。自分はスポーツ関係に働いたらずっとスポーツ関係で働くんだろうなって思っていたのですが、「やりたいことをやる」ことによって成功するその過程を見習おうと思いました。
 
南出 椋生さん
私は今回の講義を聞いて、「まずやってみる」という言葉に非常に感銘を受けました。私自身今まではやる前から色々と考え行動していませんでした。唐島さんは、私とは違い、やる前から色々と考えるのではなく、まずやってみるということをした結果が現在の活動に繋がっているのだなと感じました。今回の講義を受けて私も唐島さんのように、やる前から考えるのではなく、まずやってみるということを大切にして行動していきたいと思います。
 
前嶋 流我さん
唐島さんのようにサッカーで素晴らしい経歴があり、ゴールキーパーのコーチをしていた程の実力者が、いきなりナッツミルク店のオーナーになることはとても挑戦的なことだし、ほぼやったことない分野だと思うので、僕もその挑戦の心を持ちこれから人生を歩みたいと思いました。
そして、どうやったらパフォーマンスが向上するだろうという探究心から食生活に至り、ナッツミルクを製造するという思った事を実践していて、行動力を見習いたいです。
 
溝杭 侑輝さん
唐島さんはとても情熱的な方で、唐島さんが1番その分野について人一倍突き進んでいると感じました。「何事にも全力でやり、やりたいことを口に出すことでたまたま周りの人達が紹介してくれたりするよ。」という言葉が1番頭に残っています。僕はとても小さな夢ですが、アメリカに行き本場のハンバーガーを食べるという夢があります。「なにそれ。」と言われそうで「今までは別にない。」と言っていました。けれど、「これから行って何したい?」と聞かれた際には、きちんとアメリカに行って本場のハンバーガーを食べると言おうと決意しました。
 
下岡 勇輝さん
今回の講義で最近の世代、若い人達はやってもないのにできないや、できるわけが無いなど物事を始める前から諦めていることが多いと感じました。やってみないとできるかどうかなどは分からないのに、初めから自分自身で可能性を潰していると感じました。初めから判断するのではなくまずは1歩踏み出すようにしようと思います。
 
下地 海人さん
まさかのナッツミルクという意外すぎる場所に着眼点を持って、いろんな人たちと協力し企画していく話はとても興味深く、自然と集中して聞いてしまうほど面白かったです。ただ、参入障壁の低さがあるから入りやすく成功するというわけではなく、厳しい現実や苦難についてのお話もしてくださり、楽しさや面白さの裏にある苦悩も知ることができました。特に、企業を新しく立ち上げる上で必要な金銭面の問題はやはり切っても切り離せない非常に難しい問題なのだなと感じました。
 
岡田 夏帆さん
これからやってみたいことは、今までした事ないことを、失敗を恐れず挑戦することです。転身するということはやっぱり勇気のいることだと思いますし、サッカーコーチという今までの実績と安定があるのにナッツミルクという全然違う方向に行くというのはなかなか出来ないことです。だから自分はまだまだ若いからこそ色んなまだ経験したことないことや自分がやってみたいことに怖がらずに挑戦したいなと思えました。人生一度きりだからこそ自分の悔いなく生きていきたいと思いました。
 
山岡 萌さん
今回の講義で感じたことは、「まずやってみる」と口に出すことももちろん、行動に移すことがどれだけ大切かわかりました。また、口に出すことは簡単なことと思っていましたが口に出すことにより誰かと繋がり自分の将来が変わるということも有り得るという事がわかりました。サッカー業界からナッツミルクととても違うことを挑戦していてとても凄いなと感じました。私も将来の夢を口に出すということはしていなかったのでこれからは口に出していこうと思いました。
 
阿部 綜一郎さん
中高とお世話になった唐島さんの話を聞きました。自分が高校3年生の頃にからしまナッツを起業したことは知っていていつ行こうかと考えていました。しかし今日話を聞くと閉めていることにびっくりしました。やっぱり飲食業界は厳しい世界なのだなと感じました。けれど、それでも諦めずに色々な人に相談してまたナッツミルクの会社を起業しようとする強い気持ちは凄いと思いました。また唐島さんが何度も言っていた「とりあえずやってみる」という言葉が心に響きました。確かに何かやろうと思ってもやらなければ始まらないし、失敗や成功してやっと見えてくるものが沢山あるのでとりあえず思いついたらやるという行動力を大切に生きていきたいなと思いました。アイスを販売するようになったらいち早く食べたいです。
 
  • 写真3:学生との対話が始まると唐島さんは自然と前のめりに

教員コメント

 私のコメントが必要ないほど、学生のコメントに唐島さんの情熱と思いが詰まっています。学生の心にぐさぐさと突き刺さるその言葉の裏には、自身の苦い経験といくつもの壁を打破してきた確固たる想いがありました。唐島さんは語りだすと熱くなりジャケットを脱ぎ、学生との対話が始まると自然と前のめりになっていました。
 唐島さんと私は学生時代に同じポジションでプレーしていました。一つしかないポジションを争い、ピッチの上で何度も転がり、何度も起き上がりました。プロサッカー指導者としてセカンドキャリアを歩みだした唐島くんを心配していた私のおせっかいは無用であることが分かり、彼のビジョンは私の想像をはるかに超えていました。ますます成長する唐島くんと変わらぬ唐島くんを見てうれしくなりました。学生たちは今回の出会いで何を感じ取りましたか。学生諸君の「まずやってみる」、その行動を唐島さんと私は全力で応援しています。
 唐島さんの益々のご活躍を、講義参加者一同応援しています!

  • 写真5:サッカー指導者と審判員という立場で再会(唐島さんと赤阪:2022年天皇杯@ヨドコウ桜スタジアム)