2015.6.8

関西学生サッカー選手権大会 準優勝

4年ぶりのタイトル獲得ならず 関西学生サッカー選手権大会準優勝

先制点を許すも直後に追いつき、電光石火の早業で逆転!

 準決勝の大阪体育大学を2−1で下し、関西学生サッカー選手権大会決勝進出を果たした阪南大学サッカー部。
 2011年以来4年ぶりとなる関西学生サッカー選手権優勝を目指して戦う決勝戦は昨年の関西学生サッカー選手権で、準決勝で対戦し、1−2で敗れた関西学院大学サッカー部との対戦となった。
 関西学院大学とは今季初対戦。
 昨年は関西学生サッカー選手権を含む4度対戦し、関西学生リーグでは2戦2分け、全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)では準決勝で1−2で敗戦するなど、一度も勝っていない相手だ。

 「関西学生サッカー選手権のタイトルは4年間遠ざかっているので、ぜひ獲得したい。しかも、相手は去年勝っていない関学大なので、ぜひ勝ちたい」(須佐徹太郎監督)と強い決意で臨んだ決勝戦は6月6日(日)13時30分、キンチョウスタジアムでキックオフとなった。
 試合は序盤から、阪南大学が積極的に自分たちから仕掛け、相手ゴールに向かう。10分、右サイドを駆け上がったDF㉘藤原奏哉選手が上げた絶妙のクロスボールにMF⑦八久保颯選手が頭で合わせ決定機を作るが相手GKに阻まれる。しかし、いい形でシュートまで持って行った阪南大学がこの時間帯からペースを握り始め、その後もMF⑦八久保選手、FW⑩山口一真選手、FW㉝前田央樹選手、MF⑨脇坂泰斗選手らが果敢に相手ゴールを脅かせた。
 主導権を握りながらもなかなかゴールを割ることができなかった38分に相手のエースストライカー、FW⑬呉屋大翔選手にPKを与えてしまい、これを呉屋選手自らに決められ、先制点を奪われる。
 しかし、試合はまだ前半。選手たちは気持ちをすぐさま切り替える。
「突き放されたらマズイと思ったし、すぐ点を返しときたいと思ったので、前から前から気持ちを出していこうと思った。僕自身どうしても点が獲りたかったので、できるだけゴールを意識していた」というMF⑧重廣卓也選手が直後の39分、ゴール前に突進。㉝前田選手とのワンツーパスから気迫の同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻す。その後も攻撃の手を緩めず、43分には、MF⑭松下佳貴選手、FW⑩山口選手が鮮やかにつないだパスを、ペナルティーエリア中央で受けたFW㉝前田選手が逆転ゴールを突き刺した。
 先制点を許したものの、電光石火の早業で逆転に成功。いい形で前半を折り返し、後半戦に臨む。

後半流れを変えられ、まさかの4失点。

 前半のいい流れを持続しながら、主導権を握り続け、追加点を奪いたい後半だったが、「リードしているからか、後半の立ち上がりがあまりにも消極的になってしまった。足が止まりましたね」(須佐監督)と、逆に1点を追い、前がかりに向かってくる関学大の勢いに押されはじめ、前半しっかりと拾えていたセカンドボールが拾えなくなり、自分たちのリズムがなかなか作れなくなっていく。
 57分、関学大が選手交代でMF⑧森信太朗選手と、MF⑩小林成豪選手を投入すると、この選手交代を機に試合の流れが関学大に傾きだした。

 「小林成豪さんが入ってきて、成豪さんに流れを代えられたというのは正直あったと思います。成豪さんにボールを拾われて、そこから打開されてっていうのが多かった。成豪さんを警戒してたんですけど、それを予想以上に上回られた」(MF⑧重廣選手)と、怪我でベンチスタートとなった関学大MF⑧小林選手が途中出場すると、小林選手の突破を止められず、関学大にペースを握られ始める。
 67分、FW⑬呉屋選手に同点ゴールを許すと、69分、MF⑧小林選手のCKをFW⑬呉屋選手に頭で合わされ、逆転弾を浴びる。80分にはさらにMF⑧小林選手のアシストからFW⑧呉屋選手が4点目。85分にもFW⑬呉屋選手に追加点を許し、万事休す。
 2013、2014年度の関西学生リーグ得点王の関学大FW⑬呉屋選手や、途中出場で流れを変える活躍を見せたMF⑧小林選手ら主力選手への警戒はもちろんしていたが、両選手を抑えきることができず、結果的に呉屋選手ひとりに5得点を喫しての2−5の大敗となった。

決勝戦で得た教訓を生かし、気持ちを切り替えて前に進む

 今季初のタイトル獲得のチャンスを逃したことに加え、5失点の大敗はもちろんショックも大きいだろうが、すぐに14日には、関西学生リーグ戦の前期第9節、大阪体育大学戦(14時・J−GREEN堺)が控える。

「この敗戦が尾を引くととんでもないことになりますから、ちゃんと切り替えさせます」と須佐監督。

 選手たちも「途中からセカンドボールも上手く拾えない時間が出てきたし、走り負けというか、その部分が大きかったかなと思います」(主将・MF⑭松下選手)、「個人で打開していかないとチームを勝たせることができないと感じました。自分の課題はそういう個人の打開力と決定力」(MF⑦八久保選手)と、この決勝戦で出た自分たちの課題や反省点をしっかりと見据えた上で、「関西選手権はもう終わったので、この負けを引きずることなく、しっかり次のリーグ戦で勝ち点3を獲ること。それがリーグ優勝にもつながりますし。この試合をしっかりいい教訓にして、個人的にはユニバーシアード(7月)もありますし、チームでは総理大臣杯(8月)、リーグ、インカレにつなげていきたいと思います」(主将・MF⑭松下選手)、「明日から練習があるので、より早く得点に近づくために努力をしていきたいと思います」(MF⑦八久保選手)と、気持ちを切り替えて気丈に前を向いた。
 この大敗の悔しさは、すぐに再開されるリーグ戦、そして、総理大臣杯、天皇杯出場権を賭けて戦う大阪サッカー選手権大会、インカレで晴らしたい。
 この悔しさをバネに、昇進を続けすべてのタイトルを勝ち獲ることができたときに、「あの関西学生サッカー選手権決勝での大敗があったからこそ」とチーム全員で言い合える日が来るように。

(取材・文/フリーライター・尾崎ルミ)

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