活動の目的及び取り組む課題

 私たちは昨年に引き続き地域活性化への貢献活動に取り組みました。昨年行った地域活性化の取り組みは、マイナースポーツの普及を通した貢献活動と、ご当地グルメの普及を通した貢献活動の2つでしたが、今年度は後者に焦点を絞って活動しました。
 高槻市の隠れた“名物”である「うどん餃子」を、地元の企業と協力しながら普及させることで、地域の活性化に貢献したいと考えました。同時に、学生時代最後となるキャリアゼミでの活動を通して、2・3年生の時から力を入れてきた社会人基礎力をさらに向上させ、社会で活躍できる人材として卒業することを目標としました。

活動内容

 大阪といえばお好み焼きやたこ焼きなどが有名ですが、高槻には「うどん餃子」と呼ばれる“名物”があります。私たちは、この隠れた“名物”の普及活動を通した地域活性化への貢献に取り組ませていただきました。
 主な活動内容としては、高槻駅周辺での聞き取りを含むフィールドスタディや居酒屋へのヒアリング、学内でのアンケートなどにより、うどんギョーザの実際の知名度を分析しました。
 また、連携先の和献洋彩にんにん様からは、お店で実際に提供されているうどんギョーザのレシピを提供していただきました。
 私たちは、頂いたレシピをもとに、自分たちのオリジナル商品を開発し、試食会を開きました。
 さらに、学園祭での販売やレシピの配布などを通して普及に努め、そこから得られたアンケート結果などの成果をフィードバックしました。

代表学生の感想

 私は、『隠れた“名物”の発掘と普及による地域活性化への貢献』のリーダーを務めさせていただきました。リーダーと言われるような役目をいただいたのは初めてのことなので、最初はどうすればいいのか全くわかりませんでした。しかし、ゼミの中には信頼関係ができていて、みんながとても協力的だったので、私は何度も助けられました。
 また、連携企業であるにんにん様のご協力のおかげで、高槻でのフィールドスタディにより、うどんギョーザの実際の知名度を分析して、プロジェクトの発展へとつなげられました。さらに、にんにん高槻店のメニューで実際に出されているうどんギョーザのレシピまで提供していただきました。いただいたレシピを基に商品開発ができ、試食会を開いて、高い評価を頂戴できました。お礼申し上げます。
 そして最後に福重先生。大学の授業を受けて一番、大学の授業だなと感じさせたのが福重先生の講義とゼミ活動でした。一番怖かった先生でもありました。でも、福重ゼミに在籍していて本当に良かったです。福重ゼミにいなかったら、私は入学当時のままで、就職活動で絶対に困っていたと思います。就職先でも福重ゼミでの活動を生かして行動し、社会貢献できる人材になります。本当にありがとうございました。

経営情報学部 4年 大森 健太
 私は、最初の頃はキャリアゼミの活動に力を入れていたわけでもなく、正直なところ面白くないとまで思っていました。しかし活動を終えて、「しんどいこと」こそが「おもしろいこと」なのだと知りました。今思えば、とても大切な人生の一部だったと言えるぐらいの大きいものでした。
 今の私がいるのは、今までお互いを支えあった同期のメンバーや、このゼミに迎えてくれた先輩方、今在籍している2、3回生の後輩や、ゼミ選択の際にゼミを移った後輩まで、福重ゼミとして関わっていた人たちすべてのおかげであると思っています。最後までお世話になったにんにん様にも感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
 キャリアゼミの活動で培った、自らが挑戦し失敗すること、そこから学び、また挑戦すること、それを継続し続けることを、社会人になっても行っていきたいと考えています。社会人になると、環境の変化など戸惑うことも多々あると思いますが、福重ゼミ生として、今までの経験を糧に胸を張って挑戦していきたいと思います。

経営情報学部 4年 藤川 直輝
 今でも最初のゼミのことは覚えています。5限目の開始時間を間違えて、4限目が終わって20分後に教室に行ったら、いきなり福重先生から、「10分遅刻です。皆さんに理由を述べ謝罪してください。」 ただただ意味不明でした。それからはゼミのすべてに不満しか持っていませんでした。福重先生にも1つ上の先輩たちにも面と向かって暴言を吐いていました。私たちの代で3期生ですが、私は1番の問題児だったと思います。
 ここまで嫌いだったゼミですが、企業の方と関わるうちに、そして、いつも私が納得するまで先生が話をしてくださるうちに、何か自分の中でこのままではいけないと感じるものが出てきました。
 私は福重先生に、「目の前のことに全力で泥臭く取り組めることが長所」だと言っていただいたことがあります。もちろん、それだけではこれからの社会で通用しないことはわかっていますが、10年後も20年後も変わることなく、定年退職するまでその長所を失うことなく成長して、死に物狂いで会社に必要とされる立派な歯車になってみせます。そして、今までの反省と感謝の気持ちを忘れず、絶対にゼミに恩返しします。

経営情報学部 4年 渡邉 琢哉

参加学生一覧

伊藤 拓也、大森 健太、坂田 奈央、佐藤 常治、重國 圭助、高杉 大樹、中谷 彰紀、馬場 也希、藤川 直輝、本松 康生、安井 励、山脇 悠作、吉田 泰志、米泉 玲奈 渡邉 琢哉

教員のコメント

経営情報学部 福重 八恵 准教授

 キャリアゼミの活動では、「最初から最後まで自分たちでやり切る」をモットーに取り組んできました。学生たちにとっては毎日がトラブルだらけで、2年間、春休みも夏休みもなく活動し、本当に大変だったことと思います。
 しかし、「手抜きをすれば“ラク”かもしれないけれど、決して“楽しく”はならない」ということ、「真剣に取り組み、困難なことにチャレンジしてこそ、やりがいが芽生え、真の仲間ができる」ということに気づいてもらえたのではないかと思います。そうした気づきや、活動を通して得た仲間は、卒業後もかけがえのない宝になると信じています。
 皆さん、キャリアゼミの活動を通して得た力を社会で生かして下さい。そして、数年後に阪南大学に戻ってきて、後輩たちに皆さんのご活躍のお話を聞かせてやって下さい。楽しみにしています。
 最後になりましたが、2年間にわたってキャリアゼミの活動にご支援を賜りました和献洋彩にんにん様に、この場をお借りして心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

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