活動の目的及び取り組む課題

 近年、社会人基礎力の育成を目的とした産学連携や地域連携による教育プログラムを導入する大学が増加している。しかし、社会人基礎力の評価方法の面では、総じて発展途上にあるように見受けられる。
 また、学生は日頃、大学の授業で様々な専門的知識を学ぶが、そうした知識を実際の企業でどのように活用すれば良いのか、授業だけで理解することは困難である。
 そこでこのプロジェクトでは、企業経営者をはじめ、企業の第一線で活躍されている社会人を招いてセミナーを開催し、学生と一緒にケーススタディやディスカッション、プレゼンテーションなどを行うことで、企業の現場で活用できる実践的な能力と社会人基礎力の向上を目指す。
 さらに、社会人基礎力の評価方法等についても検討し、評価シートを作成するとともに、それを実際に運用し、課題等を抽出する。

活動内容

○ 経済産業省が提唱する社会人基礎力(3つの能力・12の要素)を評価項目のベースとしながら、それらの具体的な定義と評価の際の尺度等について検討する。
○ 自己評価、学生同士による評価、教員評価、外部評価などを、どのように組み合わせて評価するか検討する。
○ 社会人基礎力向上セミナーを年2回企画・開催し、そこで作成した評価シートを実際に運用する。
○ 課題を抽出し、次年度以降につなげる。

【中間報告】代表学生から活動状況

 先生や企業様から、このセミナーがスタートした当初は、教員と企業とでセミナー全般の運営をしていて、ゼミ生は皆お客様だったと聞かされていました。
 しかし現在では、テーマ設定やプログラムだけでなく、詳細な内容まで、講師の先生との打ち合わせを繰り返しながらゼミ生が作っています。また、参加学生や企業関係者の募集、グループ構成や当日の運営なども、今ではすべて私たちゼミ生が行っています。
 「社会人と一緒にセミナーを運営することで、自分の考えの甘さを感じた。」「運営を通していろいろと学ぶことが多く、これから自分が成長していくための方法、理由、動機付けを見つけることが出来た。」などの声があります。
 セミナーに参加した一般学生だけでなく、運営に携わっているゼミ生自身の成長につながっていると思います。
 参加して下さった社会人の皆様、本当にありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願い申し上げます。

経営情報学部 3年生 下園 雅也

参加学生一覧

GAO DI、下園 雅也、福本 稜士

連携団体担当者からのコメント

株式会社ワオ・コーポレーション ソリューション事業部 山際 正則氏

 今年で5年目となる社会人基礎力向上セミナーですが、学生の参加人数も社会人の参加人数も大幅に拡大し、大変盛況でした。
 このセミナーを通して、先輩が成長していく姿を間近に見て後輩がついていき、その後輩を指導することによって先輩の意識も高まり、ますます成長するという好循環が生まれています。
 今後の課題は、運営に携わる学生と一般参加の学生の差をどのように埋めていくかということと、グループワークにおける社会人の役割の明確化にあると思います。
 また、社会人基礎力の評価については、評価基準のさらなる検討が必要ですが、そのことに加えて、評価する側の経験値の差をどうするかということも検討していく必要があると思います。
 皆さんのさらなる成長とご活躍を期待しています。

活動日程

① 4月:「社会人基礎力」の勉強会
② 5月:評価項目の具体的定義と評価尺度に関する検討
③ 6月:「360度評価」に関する勉強会と評価システムへの導入方法の検討
④ 7・8・9月:実験用システム開発への参加
⑤ 10・11・12月:実証実験の実施
⑥ 1月:実験結果をふまえて成果の討議と課題の抽出
⑦ 2月:将来の共同販売の可能性に関する検討
⑧ 3月:産学での総括(本活動は産学協同による活動であることから、学生が企業に対して一方的な活動報告を行うのではなく、学生と企業の協同で総括を実施し、次年度以降につなげていく考えである。)

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