活動の目的及び取り組む課題

 本キャリアゼミでは、卒業後に企業の販売促進活動で必要とされるより実践的な力を身につけさせる為に、提携先企業のサービスについて実際に触れた上で、それに関する具体的な販売促進のアイディアおよび大学生をターゲットとした新サービスを考えさせることを目的とする。
 そのために、対象企業または対象企業が属する業界についての基礎知識および製品開発・販売促進に関するマーケティング論の先行研究について学ぶ。
 上記研究活動をまとめ、流通学部ゼミナール大会で報告する。

活動内容

①各ゼミ生が関心のあるホテルを選ぶ。
②そのホテルについてのマーケティング戦略について、HP、新聞記事、雑誌記事、Facebookなどから情報を収集・整理する。
③調査するポイントを具体的に列挙すると、
  a.ターゲット層
  b.立地・景観の特徴
  c.外観・エクステリアの特徴
  d.インテリアの特徴
  e.サービス・おもてなしの特徴
  f.料理の特徴
  g.企画・イベントの特徴
  h.付属施設の特徴
  i.そのホテルにまつわるストーリー性の特徴
  j.価格面の特徴
④調査した内容を総体的に見て、そのホテルが顧客に対してどのようなブランドイメージを持ってもらおうとしているのかについて考察する。
⑤④を踏まえ、そのブランドイメージをさらに向上させるためのアイディア(新規のイベントやサービスなど)を自ら考える。
⑥③〜⑤の過程で出てきた疑問点をまとめ、訪問先のホテルむけの質問項目一覧にまとめる。
⑦提携先のホテルを訪問し、⑤及び⑥について発表する。
⑧それまでの活動内容をパワーポイントにまとめ、流通学部ゼミナール大会などに発表する。

代表学生の感想

 私たちは、6月に神戸メリケンパークオリエンタルホテルへ企業見学に行きました。
企業見学をさせていただくにあたり、神戸メリケンパークオリエンタルホテルについて事前に様々な情報を集めました。
見学の際は、客室や宴会場などホテル内を案内していただきました。外観の綺麗さに惹かれてこのホテルに行きたいと提案させていただいたのですが、内装やアメニティのこだわりや従業員の方の対応も素晴らしかったです。また、広報の方とブランドマネージャーの方が貴重な時間を割いて、私たちの質問に答えてくださいました。
 見学をした時に教えていただいたことはその後のゼミ活動でまとめて流通学部ゼミナール大会で発表しました。
 しかし、ホテルについて知識を深めていくにつれて、今後どうすれば学生客や外国人客を増やせるのかという新たな課題が見つかりました。その課題のアイデアを探るべく、今後は京都府の京都烟河やBook and Bed Tokyo – Kyotoなどへの見学を検討しています。

流通学部 2年 坂口 若葉

参加学生一覧

道畑 綾、坂口 若葉、佐藤 楓馬、澤田 七美、三藤 祐真、住吉 魁一、瀬口 凌佑、多賀 良英、中根 大輔、西原 海人、濱口 湧伍、林 卓未、久川 蓮、牧野 凌大

連携団体担当者からのコメント

神戸メリケンパークオリエンタルホテル 濱保 菜緒氏

 この度、ゼミの課題に弊ホテルを選出いただきまして、重ねて御礼申し上げます。
まさに、今の学生の皆さんは、我々の次世代マーケティングを考えていくうえで貴重なベンチマークになりますので、皆さんの様々なご意見をいただける機会というのは、私共にとっても、大変ありがたいことです。

プロジェクトの展開、非常に楽しみです。
引き続き、どうぞ、よろしくお願いいたします。

神戸メリケンパークオリエンタルホテル  土持 尚樹氏、濱保 菜緒氏

教員のコメント

流通学部 杉田 宗聴 准教授

 2016年度杉田ゼミ2回生は、ホテル業界のブランド戦略をテーマに、神戸メリケンパークオリエンタルホテルをはじめとする複数のホテルを対象に研究を進めてきました。
学生にとっての興味関心の中心は、当初はホテルの建物やインテリアだったようですが、キャリアゼミ活動を通じてマーケティング戦略、とりわけブランド戦略の視点で考えることが出来るようになったようです。例えば、インテリアについて言えばそのホテルの立地条件やターゲットを勘案した上で、ホテル全体についてどのようなイメージを顧客に持ってもらうべきか決定し、そのイメージを最も体現できるブランドの家具を選んでいました。今回調査させていただいた神戸メリケンパークオリエンタルホテルでは、ゆっくりと時が流れる海辺の時間を快適に過ごしてもらうという意味の「SLOW LUXURY」というテーマに基づき、Bo Conceptという北欧の家具ブランドでインテリアを統一するという戦略を採っていました。

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