11月29日(木)、2018年度国際インターンシップ(オーストラリアクラス)報告会を実施しました。今年度は、4名の学生がクウィーンズランド州ゴールド・コーストにて約5週間にわたり、語学研修および各企業等での実習を経験しました。帰国後、滞在中に学んだこと、考えたことを一つのテーマにまとめ、英語で報告しました。
 このプレゼンテーションとは別に、参加した学生たちが、今年のプログラムに参加した感想を寄稿してくれました。
 なお、例年同様、今年度に関しても阪南大学後援会より、参加学生の渡航費の一部につきご援助いただきましたこと、ここに記して感謝申し上げます。

オーストラリアクラス担当 経済学部 植村 吉輝

2018年度国際インターンシップ参加者一覧
海外インターンシップ(オーストラリア/4名)

経済学部 3年 田上 裕也

 今回のオーストラリアでの留学とインターンシップが私にとって初めての海外であり、たくさんの経験をさせていただきました。なぜオーストラリアに行くことを決めたのかというと、私自身、英語力があまりなく、様々な英語のイベントに参加しましたが、自分自身が持っている力を発揮できないなど数多くのもどかしい経験をしたため、このままで学校生活を終わらせたくないと思い、このインターンシップの参加を決めました。
 日程は2週間を語学学校で、3週間をインターンシップでした。語学学校では日本人が多いながらも英語だけを話すことを意識して授業に取り組みました。その結果、授業の先生は、スピーキング能力は高いと言ってくれました。また私が受講していたクラスは一人で授業するのではなく、だれかとペアになって授業を受け、ゲームをしながら文法を覚えるなどをしました。そのため、授業も楽しく文法を学ぶことができました。
 インターンシップはWindham Cruisesという観光クルーズ会社のクルーをしました。そこで私は英語を用いて接客をする体験をしました。日本ではそこまで経験していなかったので、とても新鮮でした。ほかのクルー達はとても優しくて、わからないことがあったらいつでも聞いてくれていいよと言ってくれたため、とても気が楽になりました。
 私が経験したこの5週間はとても濃くて、為になりました。また、この経験を踏まえ更に外国へ行きたいという気持ちがより一層強くなりました。こういった機会を与えてくださった先生方をはじめとする関係者の皆様に感謝申し上げます。

国際コミュニケーション学部 3年 中野 貴恵

 今回私がこのインターンに參加したのは、先輩からの紹介がきっかけでした。留学に行きたいけど、具体的な目的は無い。事情があって長期は行けない。でも二週間でも一週間でも行きたい。そう悩んでいたところ、夏休みの一ヶ月間で「海外職業体験」はどうか?という勧めを頂きました。自分にとって最適な条件はこれ以上ない!と思い即決しました。
 初めの二週間はゴールド・コーストにあるボンド大学に通いました。そこで過ごした時間は一日一日がとても充実していて、実際はたった二週間だったのが体感では一ヶ月ぐらいに感じられるほどでした。出会った友達も今でも交流があり、大切な思い出となっています。
 語学研修の後はローガン市の市役所が管理する美術館で職業体験をしました。ちょうど展示の入れ替えを始めた時期だったので、展示の取り外し、収蔵、そして展示作業に関わることができました。美術館スタッフは一人ひとり専門的技術や役割があったのに加え、忙しい中をチームワークでやり遂げる作業なので、話す英語もとても速く高度でした。専門的技術が無く、小さくて重いものや大きなものを一人で持つのが危険な上、英語を一度で聞き取れないことも少なくなかった私は、しばらくは何ができるのか悩みました。そんな中で、アートスクール専門学生の人と二人だけである大きな作品の展示を任されました。専門学生が一つ一つの大きさや正確な配置距離を測り、計算し、協力し合って展示にかかりましたが、不自然な位置になってしまうことが繰り返しあり、お昼も忘れて根気強く何度も挑戦しました。最終的に作品は写真により近い形で仕上がり、専門学生と自然とハイタッチしていました。どこからかそんな様子を周りの学芸員さんたちが見てくれていたようで、とても暖かくGood Jobと声をかけてくださいました。周囲の状況や、相手が何を必要としているのかを注意深く観察することで、できることは見えてくると深く学べた最初の一週間でした。
 二週目以降は展示作業が終わり、市立のあらゆる施設からやって来る子どもたち、ご老人、大学生などを対象にしたワークショップの手伝い、裏方の作業、図書館や博物館への出張など、様々なことを経験させて頂きました。どの場面でも言語をうまく操れない不自由さを感じられることは幸いでした。それでもコミュニケーションを取ってみるという、挑戦の楽しさがありました。その全てをここには書き切ることはできませんが、阪南から一緒に参加した田上君、高橋さん、山下さんの三人はもちろん、植村先生やカレン先生の見守りがあってこその素晴らしいものとなりました。今でもあの時の経験は宝物です。ありがとうございました。

国際コミュニケーション学部 3年 高橋 葉瑠奈

 私は夏休みの一ヶ月半、オーストラリアへインターンシップに行きました。きっかけは、航空業界へ就職された先輩がこのプログラムに参加していたことを知り、私も頑張れば夢は叶うのではないかと思ったからです。最初の2週間のボンド大学での授業では、自分が思った以上に低いクラスに配置され、とてもショックでした。しかしここで諦めたくないと、授業では積極的に発言をし、クラスの他の学生をサポートするようにしました。その結果最終日には先生が、「あなたは英語をとても理解している。みんなを助けてくれてありがとう」と言われるまでになりました。またTOEICの点数を維持するため、日々の生活では日本から持ち込んだTOEICの本を毎日やっていました。
 Airways Aviationでのインターンシップでは、資料作成や事務作業のほか、管制塔に上がったり滑走路をドライブしたり、日本にいたら絶対にできない体験ができ、航空業界へ就職したいという気持ちがさらに膨らみました。そして日本に帰国しTOEICを受けると、自分にとって最高得点になり、なりたい職業に必要であるTOEICスコアをクリアすることができました。挫折から始まったオーストラリアの生活でしたが、諦めなければ結果につながるということを学びました。

国際観光学部 3年 山下 美羽

 自分自身の経験を増やすこと、外国で働くという新しいことに挑戦したいと考えこのインターンシップ・プログラムに参加しました。
 最初は言語の壁と日本人特有のシャイな性格からホストファミリーとうまくコミュニケーションが取れずに悩みました。しかし、自分から何かを伝えようとする努力をした結果、ホストファミリーは理解しようと努力をしてくださりました。この挫折は3週目から始まったインターンシップにも生かされました。
 私はゴールド・コースト空港の近くにあるパイロット養成学校Airways Aviationで約3週間お世話になりました。資料作成、整理などスタッフの方の補佐を主に行いました。またオープンスクールにも関わらせていただき、準備から片付けまでの手伝いを行いました。私たちが将来航空業界に携わりたいという思いがあることを知ったスタッフの方がゴールド・コースト空港の管制塔やRunwayに連れて行ってくださるという貴重な体験もできました。最後にはこちらが感謝すべきなのに、涙して感謝の言葉を頂きました。
 オーストラリアに滞在したことで自分から何かを伝える努力を怠わらないことを学び、オーストラリアの方々のあたたかい心を感じることができました。この経験を今後の就職活動や普段の生活でも生かしていきたいです。