11月の留学レポートが届けられました。読んでいると、学生の成長を体感できます。特に、今回の平郁也君のトピックに目が釘付けになりました。レポートを読む側の意識を明確にしてくれるものです。留学中のほかの学生諸君も、これからは、トピックを考えながらレポート作成をしてみてください。
 さて、ようやく始まった「留学」ですが、学生諸君が期間限定の学修時間の中で、楽しんでいることを言語化している点に注目しました。楽しい中に確かにある「異文化」を自分自身の中でさらに醸成してくれることを期待しています。

カナダ留学便り

平 郁也・ビクトリア大学

 到着してから三ヵ月が経とうとしています。
 前回の報告書でも述べた通り、平日は授業、ジム、図書館や家庭での学習の日々、週末は友人達とダウンタウンで買い物や食事を取るといった日々の繰り返しです。しかし、早いもので折り返し地点が見えてきました。更に努力が必要ですが、はじめと比べ話せる量や聞き取れる量が格段と増えたことを実感しています。その一方で、環境や自分自身に対するもどかしさを感じることも何度か経験しました。今回のレポートでは、そんな自分がこの約三ヵ月間で感じた、留学を成功させるポイントを二点にまとめて紹介していきます。

①望んでいない状況でも良いものに変えることが出来る
 私が留学しているカナダのビクトリア大学は、多くの日本人が留学しています。その割合は今期のプログラムの六割近くを占める程です。この状況は日本人にとって決して好ましいものではありません。しかし自分次第で、英語を学べる環境を広げることができます。
 私は長年続けてきたサッカーで、現地の方と繋がりたいという目標を留学前から掲げていました。カナダに来てからは、チームを探し、声をかけ、飛び入り参加するところからスタートしました。現在ではチームに加入し、週一回の試合に参加しています。ネイティブスピーカーの英語を理解することは容易ではないですが、自身の英語力の低さを実感し、モチベーションに繋げることが出来る良い機会となっています。
 よく「留学に来たら日本人と関わるな」ということが言われていますが、私は関わることも大切だと考えます。ここ数ヵ月で、他国の友人をたくさん作ることできましたが、日本人の友人が繋げてくれる場合も少なくありませんでした。こちらにいる日本人から学ぶことも多く、「英語習得」という同じ目標を持つ仲間として、彼らはとても大切な存在です。

②隣の庭は青く見える
 今日では多くの人がインスタグラムなどのSNSを利用しています。周囲の留学生の動向を確認することは容易です。表面上、綺麗なものや楽しげな投稿をしていても、実際はその他で問題や悩みを抱えていることがあります。学校生活や家庭に馴染むまでの時間、つい寂しくて携帯の使用時間が多くなるかもしれませんが、その際、自分自身と他人を比べる必要は全くありません。むしろその寂しい気持ちを滅多にない経験として捉えることが出来れば、留学がより良いものになると考えます。
 また、英語の成長スピードも同様です。周囲の成長と自分自身を比較して落ち込む必要はありません。何事も行動してから結果が出るまでに時間がかかりますが、自分自身の目標設定を行い、それぞれの歩幅で成長できれば良いと考えます。

 長くなりましたが、この約三ヵ月間で感じたことを綴りました。あと数日後にタームが終了します。それと同時に、多くの別れがあり寂しい気持ちでいっぱいですが、その先に待つ一ヵ月の冬休みを充実させるために、残り数日をしっかりとやり切ります。
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森 夕真・ゲルフ大学

 最近ようやく雪が積もるようになり、カナダらしくなってきたと感じます。朝起きて家を出ると、外全体が真っ白で自分がここにいることが不思議な気持ちになります。また、季節の変わり目で体調を崩す人が多い中、自分は全く体調を崩すことなく過ごせているので丈夫な身体に生まれてよかったと思います。今、2ターム目に入り授業にもかなり慣れてきました。前回の普段の成績やターム末にあるテストの結果が90%を超えていたため、もう一度レベル分けテストを受けることができ、二つレベルが上がりました。しかしクラスのメンバーは前回からほとんど変わりなく、3人のパナマの友達が帰国し、新しく中国と台湾のクラスメートが増えただけです。授業内容もほとんど変わりありませんが少し単語が難しくなったと感じます。自分の英語についてですが、正直なところあまり成長を感じることが出来ていません。使える単語や文法が増えた分、前回のタームから仲良くしている韓国の友達とのコミュニケーションは取りやすくなり、お互い冗談を言い合ったりできるほどにはなりました。しかし、ネイティブの人と会話をするときは聞き取れないことが多く、全然成長したように感じることが出来ません。インターナショナルの生徒向けにあるバディプログラムというものに申し込み、2週間に1回ほどカフェやダウンタウンに一緒に出かけています。ネイティブの人と仲良くなるのは難しいのでとてもありがたい機会だと思っています。この制度にはインターナショナル生のほとんどが申し込んでおり、中には一番初めの連絡さえ返ってこない人も少なくないのでいいバディに恵まれたと思っています。また留学に来て今日でちょうど3ヶ月になり、生活にも慣れてきたのでもっとスピーキングやリスニングを伸ばせるようにこれからは毎日シャドーイングや英語での日記をつけようと思います。
ここ2ヶ月の一番の思い出はハロウィンです。ほとんどの家がハロウィンの装飾をしていました。私の家は何も装飾していませんでしたが、夕方になるとたくさんの子供たちが家にトリックオアトリートをしにきていてかわいかったです。また、私もせっかくなのでいくつかの家に行きましたがみんな優しくたくさんお菓子をくれました。街中に仮装をしている人がいて私も友達と家でハロウィーンパーティーをした後仮装をして出かけました。街全体がハロウィーンムードで楽しかったです。初めて海外でイベントを楽しむことが出来たのでいい経験になりました。来月はクリスマスがあるのでそれも楽しみです。
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河野 穂乃花・ウィニペグ大学

 カナダに来て三か月が経とうとしています。この三か月間は本当に一瞬で過ぎました。毎日充実しすぎている分、時間がたつのがとても速く感じます。九月の最後にはトロントに友達と行き、現地の野球観戦をしたり、ナイアガラの滝を見に行ったり、観光をしました。トロントはやはりウィニペグよりも圧倒的に都会で圧倒されました。だがその分、マリファナのにおいがあちらこちらでしていました。でもとても楽しかったです。
 先月はミッドタームブレイクがあったのでカルガリーとバンフと、バンクーバーへ旅行してきました。カルガリーで今年初雪を体験できてうれしかったです。バンフではレイクルイスというとてもきれいな湖を見に行きました。バンクーバーは自然と都会が合わさったようなところで、海沿いの公園をサイクリングしました。バンクーバーはほかのところよりも暖かくて過ごしやすかったです。さらに日本人もたくさんいたし、日本料理屋さんが多かったです。ラーメンを二回食べました!日本のチェーン店のラーメン屋さんだったのでとてもおいしかったです。個人的には、バンクーバーが一番お気に入りの場所になりました!旅行から帰ってくると、ウィニペグも雪景色になっていてとてもきれいでした。現在は、マイナス10度ぐらいの気温でとても寒いですが慣れてきた感じがします。最近はアイスホッケーの試合を見に行きました。学校から無料でチケットをもらえました!ウィニペグはアイスホッケーが有名なので本物を見れてよかったです。また、ブラックフライデーがあり、近くのショッピングモールやアウトレットに行き服やマフラーを購入しました。とても安くてびっくりしました。
 英語のレベルは確実に向上しています。特にリスニングは問題ないのですが、スピーキングがまだまだなのでたまに、スランプのような時期が来てしまい落ち込むことがあります。そういう時はなるべく友達に英語で相談するようにしています。さらに、ホストファザーが教会の牧師なので毎週日曜日の午前は教会に行ってできるだけいろんな人と話せるように頑張っています。教会に通っている人たちは優しくて、映画を身に誘ってくれたり、ショッピングに誘ってくれます。本当にウィニペグの人たちはみんな優しくてフレンドリーで大好きです!最初は慣れない環境でたまに帰りたいという気持ちになっていましたが、今では日本に帰りたくないほどウィニペグが大好きです。
 来月には3か月プログラムの友達たちが帰ってしまうので本当に悲しいです。ELPのほとんどが居なくなってしまいます。残りの数週間、楽しい思い出をもっと増やせるように毎日頑張ります。

韓国留学便り

中山 うらら・東国大学

 10月半ば(韓国に来て1ヶ月半)頃から、少しホームシックになりました。初めは新しい環境で、これからどうしていこうかという楽しい考えでいっぱいでしたが、少しずつ現地の生活に馴染んでくると、最初は感じなかったことに気づいていきました。お店や街中で、何か尋ねたいことがあった時、韓国に来て最初の方はまだ積極的に声を掛けられていましたが、日本と比べて店員さんの愛想があまりないことだったり、ハラム(韓国人と交流するサークル)でもっと話したいのにまだ韓国語が不十分で言葉が出てこないことだったりで、日本では出ていたはずのふとしたときの一言が出てこなくなり、言葉が詰まることにより気疲れしてしまいました。もともとはとても外向的な性格でしたが、内向的に変わり、学校が終わるとすぐ帰宅したくなったり、休日は宿舎で休もうと思ったり、キオスク(セルフ注文の決済端末)があるお店を選んでしまったりしてしまいました。せっかく韓国に学びに来ているのだから、もっと積極的に行動しないといけないとわかっているのにできなくてもどかしくて、もう1ヶ月半なのにまだ1か月半なのかと考えていました。
 しかし、このままではよくないと思い、天気がいい日に益善洞あたりへ一人で散歩をしに行きました。益善洞は韓屋村の一部で、伝統的な街並みや韓屋を改造したかわいいカフェなどがあり、また違ったソウルが見られてとてもよい気分転換になりました。これをきっかけに休日も外出するようになりました。それから、ロッテワールドの遊園地に遊びに行ったのですが、初めてでどこにどのように行って何があるのかもわからなくて、現地の人に聞くために声を掛ける機会が多く、授業以外で実際に韓国語を話す良い機会になりました。あるお店に、帰り方を聞いていたときに、店員さんが「もしかして日本の方ですか?」と聞いてきて、「はいそうです!」と答えると「発音がとてもよくて最初韓国人かと思いました」と言ってくださって、そのあとも親切に教えて下さってとても嬉しかったです。その日はそれだけでなく多くに人に道などを尋ねましたが、どの方も親切に対応してくださって嬉しかったです。こういったことから、自分に自信もついたし、もっと外に出て韓国語を話していこうと思えました。
 10月末に中間試験がありました。テスト前に、学んだことを授業内で細かく復習できて、納得のできる点数が取れました。学んだことを使いながら。忘れないようにして、期末試験も頑張ります。
 中間テストが終わって、語学堂の先生から、先生が通っている教会で国際交流イベントがあるので参加してみないかというお誘いをいただき、このような機会は逃したくないと思い参加してみました。ソウル大学、梨大大学、延世大学、漢陽大学の語学堂に通っている学生の方たちの韓服を着て景福宮を見物しました。その後、先生に付いて行き教会にご飯を食べに行ったのですが、最終キリスト教の勧誘で、とても詳しく説明を受けることになり、国際交流イベントだと思っていたので、こんな身近に宗教の勧誘があるのだとわかって驚きました。その日は先生や他の大学の学生や先生の友人と韓国語でたくさん会話できて良い機会になったし、韓国の学生たちが週末にこのように集まるのだと知れて、一つの経験になりました。それから、こういう韓国語でしかコミュニケーションを取れない場面になった時、自然と語学堂で学んだ文法や単語を使えるようになっていることに気がつきました。今、留学にきて3か月で、もうすぐ語学堂の秋学期が終わろうとしているところですが、もっと韓国人と関わる機会を増やして語学堂で学んだことを使っていきたいなと思います。
  • 大学の登山イベント

  • クラスメイト

  • 韓国の大型スーパーに 売っている日本の調味料

  • 韓国伝統文様ノリゲ

台湾留学便り

本田 瑞貴・高雄餐旅大学

 留学に来てから3ヶ月が経ち今週末から12月が始まります。高雄(台湾)では朝晩は冷えますがまだ日中は27℃前後も暖かい気候で、クラスメートたちは「秋が来た」「寒いから鍋を食べたい」とよく話しています。高雄の帰国にも慣れてきたため30℃を過ぎると涼しく感じるようになりました。今回のレポートでは留学前に立てた目標と学校生活の様子を報告したいと思います。

 はじめに留学前に掲げた目標の1つの「旅行を行う」を達成するため、10月,11月の期間で私は2回旅行を行いました。どちらも墾丁という台湾の1番南にある都市に友人と学科旅行で訪れました。友人とは墾丁のグルメや台湾の海辺を友人のバイクでドライブするなど楽しみました。学科旅行では水族館やシカ,カピバラなどの動物と餌やりなどの触れ合いができる施設や、墾丁大街という夜市、哈利波特草地飛球場というアスレチック施設、お化け屋敷など日本の文化に触れながら旅行を楽しみました。また学科旅行で台湾でもバスの移動中にカラオケをするところなど多くの共通点を見つけることができました。墾丁旅行も楽しかったですが、12月には台北,台中,台南に旅行や学校のイベントで訪れるのでとても楽しみです。現在まで行った旅行や今後決まっている旅行は友人たちと一緒なので、1人で旅行を行ってみたいなと最近感じています。
 次に高雄餐旅大学(高餐)についてです。次に高雄餐旅大学(高餐)についてです。
高餐は日本の大学生活より高校生活に近く、留学が始まり3ヶ月経ったため先日中間テストがありました。テスト内容は大学のとに似ており、授業内容のテストやレポートの提出,PowerPoint又はWordで作成した資料を下に発表するなど様々なテストがありました。私はこのテスト期間で驚きだったのがテストが終わったら好きなタイミングで教室から出ていいことです。日本の大学のテストだと60分間など決まった時間が
過ぎてからではないと教室から出て行けませんが、台湾では終わったタイミングで出ることが可能でした。またテストの丸つけを小老師という先生の手伝いをする生徒がする場合もあることです。それがクラスメートだったりする場合があるのでとても驚きでした。
 高餐はイベントが多い大学なので毎日2〜3件ほどイベントに参加するかどうかのGoogleフォームが送られてきます。私の学科ではこの3ヶ月でお化け屋敷,BBQ,学科旅行,international weekでの日本料理の出展など様々なイベントを行っていました。BBQと学科旅行では3年生を除く(インターンシップや留学で大学に居ないため)全学年がグループごとに分けられBBQや旅行の行動をしたため知り合って仲良くなっていた4年生や1年生以外とも交流することができ、仲良くなることができました。
  • International weekで クラスメートが作った焼きそば

  • バス内のカラオケ

  • アスレチック施設

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