(公財)太平洋人材交流センターをメンバー20名が訪問、第1回ヒアリング学習会(11月7日)での講演内容をもとに学習テーマの中からピックアップした約20の質問事項に関してのヒアリング学習を実施した。今回のヒアリング学習会には、新たに国際ボランティア活動の展開を企図して発足した学生団体「CHEST」メンバーの2名も参加した。
 メンバーから取りまとめられた質問事項に対して、第1回目の講演を担当いただいた瀬戸口恵美子国際交流部長から、準備いただいた補足資料をもとに丁寧に回答をいただいた。 
 まず「国際交流と観光」チームからは、PREXの具体的な研修プログラムに関する質問が複数あり、PREXが実施している発展途上国の行政官向研修、企業経営者向研修それぞれの目的、内容についての詳細な説明が行われた。PREXが行っている大学生向けインターンシッププログラム内容に関する質問に関しては、学生からのPREX側への提案が実際に現場で採用されたケースが紹介された。「SDGsに対しての具体的な貢献方法」に関する質問については、まず、関連図書を読む、講演会に参加をしてみること、SDGsに貢献している企業の製品を購入してみることからトライしてみてはとのアドバイスをいただいた。
 「国際交流と食文化」チームからは、「和食と日本食の違い」「イスラムの人たちが安心して食事できる飲食店の割合」「外国の人たちの精進料理への認知度」といったユニークな質問があり、瀬戸口部長からは引用文献、参考資料をもとにした回答が行われた。
 「国際交流と発展途上国」チームからは、「発展途上国というとアフリカのイメージがあるが、なぜアジアを主にPREXが活動しているのか。」との質問があり、発足当初はアジアでの活動がほとんどであったが、近年ではJICAからの要請もありアフリカへの支援事業の割合が増え、全体の3割程度を占めていること、今後もアフリカへの支援事業が増えていくとの回答があった。また従来のODAによる支援事業より、その他の支援、民間企業等の投資による支援が上回っている現状についての説明、そのためにPREXでは途上国での起業、投資を検討している日本の企業家と途上国行政官、起業家との交流活動にも力を入れている事例が紹介されるとともに、改めてPREXの人材育成の理念が「人を起点」としていること、自分で課題を発見し、学び、行動できる人を育成することであるとの説明があった。以上の質疑応答が90分行われ、最後に今回のPBL学習の指導をお願いしている森山 正元教授より今回得た知見をもとに発表内容の内容公正を早急に行い、次回の中間報告会に備えるようにとの指導があり、同時に報告会進行スケジュールについての説明が行われ、ヒアリング学習会は終了した。11月25日(月)中間報告会は各チーム15分の報告と講評、質疑応答15分計90分の内容でハルカスキャンパスにおいて実施され、PREX瀬戸口部長、学内関係者の出席が予定されている。

CHEST代表 国際観光学部1回生 高瀬 太伸

 私たちは、カンボジアでのボランティア活動を企画、実施していくことを目的として現在18名の国際観光学部生により現在準備活動を行っています。他大学の国際交流サークルの活動内容に関しての情報収集、ヒアリングを行いながら3月には現地に入り、何らかの形でボランティア活動が実施できるように準備を進めています。情報収集等の準備を行っていく中で「ICE」によるPBL活動を知りました。実際のPBL学習の見学、ICEメンバーとの情報交換を経て、今回のPREX訪問にも大いに興味を持ち参加させていただきました。今回のヒアリングから、自分たちの活動の準備不足、特に国際貢献、ボランテイアに関する基礎知識の少なさを痛感しました。国際ボランティアの形にも色々あるということについても、改めて多くのことを学びましたが、PREXの「人を起点」とした貢献活動、「人材育成の理念」に関しては今後の「CHEST」の活動の一つの柱に掲げていきたいと思いました。またSDGsについても大いに学習していきたいと感じました。本当に学びの多いヒアリングでした。ありがとうございます。