ICEメンバーは11月25日(月)17:30よりPBL学習中間報告会をハルカスキャンパスで開催しました。テーマ別3チームによる報告会は講評者として2回のヒアリング学習会で講師をお願いした公益財団法人太平洋人材交流センター(Pacific resource exchange center :PREX)瀬戸口恵美子国際交流部長をお招きし、司会進行2名とタイムキーパー1名を選出後、15分の報告、その後15分の質疑応答、講評という形式で進行した。最初のチーム「発展途上国のための国際交流と日本の役割~アフリカ諸国を対象として~」については、章立てされた各内容のうち、テーマ選定の理由、ゴール目標の内容について大半の時間を費やし報告が行われた。途上国の選定、途上国マップの資料をはじめPREXでの2回の学習会をもとに調査した内容が盛り込まれていたが、参考文献、引用文献、web資料の引用表記等まだまだ未整備の箇所も散見され、森山 元教授からの指導が行われた。完成度については約3割程度といったところであり、瀬戸口氏からは、日本で起業しているアフリカの方、働いている方にヒアリングを行って「どのような具体的な援助を期待しているのか。」等の聞き取り調査を行ってみることも、今後の研究のゴール目標に掲げている「途上国支援のために、個人や企業、国の視点でできることを考察する。」の結論を求める上で有効ではないかとのアドバイスがあった。2つ目のチームである「食文化と国際交流」チームについては食文化の相違点を調査していく過程で、和食、精進料理とハラル食等の共通点を発見することにから、新しい食文化のコラボレーションを生むことによって、イスラム教徒インバウンド観光客に対する新しい食に関するサービス等を提案していきたいとの研究のゴール目標についての報告があり、その着想のユニークさについては、瀬戸口氏から評価をいただいた。森山 元教授からは「和食と日本食の違い」といったPREX学習会で得た知識、情報についての報告がないこと、参考文献の引用表記が未整備であるとの指摘があった。最後となる「日本人の「日本理解」の促進と国際交流~国際観光の新しい視点からのアプローチ~」チームについては、日本人が日本に対して魅力を感じているのかについてのWebアンケートの実施について、質問内容、分析、母体の少なさについては改善の余地はあるが、検証のためのデータ取集、分析を行っていることについて森山 元教授かからの評価があったが一方でグラフ・表等の資料の掲載方法、見易さへの配慮不足、使用されている用語が不統一であるといった指摘があった。瀬戸口氏からは3チームの中では現段階での完成度は高いが、ゴールとしている具体的成果物の作成を含めて、満足する最終報告に到達するためには、まだまだ深い研究と調査が必要ではないかとの指摘があった。
 3チームの報告終了後、総括として森山 元教授からは、プレゼン時の全般的注意事項と今後の学習時間の確保を含めた最終報告会に向けてのスケジュールが説明され、瀬戸口氏からは各チームの成果への期待、研究調査に関する質問、依頼に対する協力が約束されるとともに、チームの進むべき方向への指標、チームメンバーへのエールとして「ソーシャルビジネス」を提唱したノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士の日本の高校生向け講演会の際の言葉が紹介され、90分にわたる中間報告会は終了した。瀬戸口氏には2020年2月6日(木)最終学内報告会にも出席いただき本学習プログラムの監修責任者として講評、総括をいただく予定である。

「発展途上国のための国際交流と日本の役割」
チーム 6319052 川路 龍弥

 今回このような形でのプレゼンテーションは初めてで、とても緊張しました。発表中は、どうしても原稿ばかり見てしまい、何を話しているのか、内容が飛んでしまうことも度々でした。何度も練習をしたのですが、時間を意識することも途中で忘れてしまいそうでした。 
 他チームの報告を初めて聞いたのですが、やはり我々のチームの出来栄えは厳しいなと、実感しました。1年生が多いチームではありますが、今更、言い訳はできません。研究の完成度も低く、これからの学習会だけでは最終報告会での発表がどうなることか大変不安です。チームでの学習会の回数を増やし、PREXの瀬戸口部長からアドバイスがあった関係者へのヒアリングを行う等、完成度を上げるために努力あるのみです。がんばります。