ICEは夏期休暇中に今回のPBL学習に備えた基礎学習プログラムである①チームビルド研修②自己理解とキャリア③PBL学習と自己成長の3つのプログラムを終了し、9月26日(木)キックオフミーティングにおいて、「国際交流」をキーワードとした3つのテーマ「国際交流と観光」「国際化とその課題」「国際交流と異文化理解」を設定、PBL学習を本格的にスタートした。学習プログラムの監修、指導については、本学と包括協定を持つ公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)、本学国際観光学部森山 正元教授に依頼し、2月上旬開催予定の成果報告会を最終ゴールとして10月から週1回のペースでハルカスキャンパスにおいて学習会を行っている。
 今回は(公財)太平洋人材交流センターをメンバー16名が11月7日17:30に訪問第1回ヒアリング学習会として、PREXの事業目的の柱である「途上国発展の核となる人材育成」「研修事業を通じた、国際的な交流活動の展開・ネットワーク作り」をキーワードに展開されている各種事業の内容の説明とともに、国際貢献の重要性、その意義、発展途上国の問題、異文化理解の重要性についてのもりだくさんの内容に関する講義を聴講した。
 今回の講演者である瀬戸口恵美子国際交流部長からは、①クイズ形式を交えた国際協力に関しての基礎知識②なぜ国際貢献が日本にとって必要なのか③途上国と日本との関係についての講義が約50分、休憩をはさみ①PREXが実施している具体的な研修事業の紹介②イスラム教研修生の受け入れ事業でのラマダン、ハラール等の経験から得られた異文化理解の重要性についての講義が30分、まとめの部分では、今回のラグビーワールドカップ日本チームの活躍事例を取り上げ「日本と海外の両方の文化を合わせて両方の価値を高めあう。それがダイバーシティー推進のシンボル、成功例であり、皆さんにはその成功例を創出していく人材になってもらいたい。」との激励の言葉をいただき、計90分の講義を終了した。
 11月21日(木)には2回目のヒアリング学習会として、PBL課題学習の中で生じた疑問点についての質問会をPREXにおいて実施する。

ICE代表 国際コミュニケーション学部2回生 西本 晴紀

 今回のお話の中で、改めて自分たちの勉強不足、特に国際交流、国際貢献問題に関する基礎知識の不足を痛感しました。この1年間、交換留学生、留学生との交流活動やインド、台湾、オーストラリアの高校生、大学生のおもてなし交流会を通じて得た経験、PBL基礎研修を通じて学んだ知識が、今後の活動に大いに役立つものだと少し確信していたのですが、今回のヒアリング学習を通じて国際貢献の歴史、意義、目的、そしてその現場事例、宗教観、食文化の違いを聞かせていただき、改めて自分たちの勉強不足を痛感することになりました。それによって、これからのPBL学習を継続していく上での課題、やるべきことを発見できたように感じています。