留学制度をフル活用!中国政府公認の中国語資格HSK最上級6級を2年で取得

鵜飼亜須佳さん(国際コミュニケーション学部4年生)は、阪南大学の留学制度で留学費用の援助が受けられる海外研修助成制度を2度、長期の留学ができる交換留学制度を利用し、中国に半年間留学。中国語検定試験HSKの最上級6級を、中国語を学び始めて2年という短期間で取得しました。

初海外はドイツ

語学が好きで国際コミュニケーション学部に入学、1年生の時にドイツ語を履修しました。
ドイツ語担当の溝井先生から熱心に指導をいただき、それまで全く勉強したことがないドイツ語に取り組みました。またドイツへの留学を勧められ、留学助成金がもらえる阪南大学海外研修助成制度を利用し1年生の春休みに約1ヶ月間の留学生活を体験しました。海外での生活にすっかり虜になり、もっと長期間留学したいと思いを強め、留学の方法を考えるようになりました。

「この制度では、頑張ればそれに見合う援助がいただけるのはありがたかったですね。そのことで留学のハードルが少し低くなりました。これやったら留学にいけるやん、思いました。」

中国語との出会い

2年生では、北京での留学経験のある永田先生と出会いました。このことがその後の方向性を定めることになりました。

「一から新たな語学を徹底的に勉強してみたいと思っていたので、永田先生から個人指導を受けると同時に、中国語の授業を片っ端から受講しました。阪南大学では英語を熱心に勉強する学生は多いですが、中国語を勉強する学生が少なかったのでほとんどの中国語担当の先生方に親身になっていただきました。先生方から中国語の重要性や中国の魅力をたくさん教えていただき、私の生きる道はこれだ!絶対、中国に留学する、と決心しました。」

そこで留学までにHSK4級を取得することを目標に定め、それまで以上に勉強し、4級に合格しました。

住むところがない!から始まった留学生活

3年生後期から阪南大学の交換留学制度を使用して北京の対外経済貿易大学での半年間の留学機会を得ました。

「就職活動も控えていましたし、それまで自分でアルバイトして貯めたお金では、半年間が精一杯でした。」

北京到着後、衝撃的な事実が待ち構えていました。予約をしていた学生寮に入寮できなかったのです。必死に掛け合ったのですが、留学生が予定より多かったため、あなたが入る寮はないとにべもない一言。

「ええっ〜今晩寝るところがない!外国で言葉もままならないのにどうしたらいいの。」

留学に来ていた日本人学生の援助もあり何とか野宿はさけられましたが、波乱のスタートとなりました。後日、そのことを他の留学生達に話をすると、そんなことはここでは普通にあることってあっさり言われました。

「場所が変わればそれに馴染んでいかないといけないということも留学で学んだことですね。」

「半年ですけど1ヶ月では味わえない海外で生活、そこの住民になっているという感覚を持つことができ充実した生活を送れました。1年前には中国での生活なんて想像もしていなかったことですからね。各国の留学生と共にする中国語の勉強も楽しかったですしね。自由な時間がありました。でも楽しいだけでなく、留学に来たからには絶対に形にしたいという強い野心はありました。」

その野心は留学中に中国で受検したHSK5級という形で叶えることに。

HSK最上級6級取得

留学帰国後も言葉を使わないと錆びついていくので、学内のチャイニーズスペースを積極的に利用して中国人留学生と会話することでレベルアップをはかりました。就職内定をもらい4年生夏休みには、2度目の海外研修助成制度を利用し台湾へいきました。

「中国と台湾の二つを経験できたことはそれぞれの良いところなど比較出来て将来設計に役だつと思います。」

そして、勉強を重ね目標としていたHSK最上級6級を取得することができました。

「6級はとれましたが、ネイティブとは差がありますし語彙ももっと必要です。ビジネスできっちり使えるようにしていきたいです。中国に留学に行ったことで、中国人だけでなく留学に来ていた欧米、アジアの学生の友達ができたことで、中国語だけでなく、やはり英語も必要だということも実感しました。」

目標設定とそれに向かっていく行動

「大学生活4年間は、阪南大学の留学や奨学金の制度を活用させてもらうことで、多くのことを叶えることができました。そこには先生方との出会いやアドバイスをいただき、将来のことを考え、目標を設定しそれをクリアするためにコツコツと行動した自分がありました。」

今後ますますの活躍を

卒業後は、関西国際空港で働きます。中国語を使う環境であり、研修サポート制度もしっかりしている会社ですので、これまで以上にキャリアアップをしていきたいです。

「まずは仕事に慣れてバリバリ働きたいです。そしていつの日か海外で働く夢を叶えられるようにこれからも一つずつ目標をクリアしていきます。海外で働く夢を叶えるのに隣国である中国語を選択したのはよかった、といま強く思っています。」

国際コミュニケーション学部 永田拓治先生

鵜飼さんが中国語学習を始めHSK6級を取得するまでの期間はわずか二年あまり。この修学スピードは驚異的です。
その原動力となったのは、たぐいまれな集中力にあったと言えます。
今後もこの力を活かしてさまざまなことに挑戦し、キャリアアップをはかってほしいと思います。